Aの魔法陣・間違った社員教育リプレイ
第6話
戦え! ウィルスハンターズ!(前編)
とある休日。ぜひプレイしたい、ということで予定を組んだものの、メンバーの予定がなかなか合わず、プレイ開始時に全員揃うことができないことが事前に分かっていた。
それでもみんな、遊びたい! という強い希望があったので、変則的ではあるが、プレイヤーが到着次第、順次プレイに参加する形で進めることとした。
なお、一般には、遅刻は他の参加者に迷惑をかける行為であるので、もしプレイする際は気をつけて欲しい。
今回は全員が合意の上で、このようなスタイルでプレイを行っている。
また、遅れて到着するプレイヤーは、移動中などにリモートアクセスでリアルタイムにセッションログを読むようにしており、セッションにスムーズに入れるよう、混乱が生じないように配慮している。
それでは始めよう。
今回は、彼らの職場でのトラブルシューティングがお題である。
トップバッターは、真帆だ。
SD:事務関係の成功要素5個を考えて登録してちょ。
パソコンを絡めたものが中にあるとgood。…用意できました?
真帆:一応。
【メガネ】【言葉遣いが丁寧】【掃除が速い】
【ワンセグケータイ】【付箋紙】
で作ってみました。事務系ってことなので……
SD:ウィ。念のため、パソコンに絡むものをなにか入れてもらえますか?
たぶんそういう作業もあります。
真帆:考えてみます。
「ボランティア活動に参加する」という設定って意外に便利そう。
SD:そうね。幅を広げやすいね。
真帆:ボランティアでこんな作業をやる機会があるかもしれない、ということで、
【付箋紙】を【OSのインストール技能】に変更してみます。
SD:OKです。
【メガネ】【言葉遣いが丁寧】【掃除が速い】
【ワンセグケータイ】【OSのインストール技能】
ですね。
他のメンバーからリモートアクセスで「○時着予定です」などの連絡が入る。
そんな中、真帆が先行してスタート。
SD:それではイントロです。
年度末。
基本的にどこもばたばたと忙しくなる時期である。
資材部とて例外ではない。
決算ぎりぎりになって、在庫のない物品の発注を頼まれたり。
大量に溜め込んだ伝票を今さら持ってくる課があったり。
なんにせよ猫の手も借りたいくらいに忙しい。
外は春も近いというのにまだ肌寒いが、
オフィスはパソコンの発する熱が籠って暖房いらず。
そんな今日は…
SD:ゲームのとりあえずの目的は、以下のように設定します。
お題の文は、かりそめのもので、後で変わります。
M*一日の業務を何事もなく終了する 難易度4
SD:ほかの皆さんの到着まで少し時間がありますので、先に真帆さんだけで1ターンやっときましょう。
ですので、変則的な2ターンゲームを予定しています。
難易度については、プレイヤーが到着するたびに、それに応じた量だけ増えますのでご了承ください。
では、平日の職場の一幕ということで、始めましょう。
真帆:新人の岡嶋君に、この時期の忙しさを尾鰭胸鰭をつけて懇々と説いています(笑)
「岡嶋君、この時期は皆一度は死ぬのよ」とか。
SD(政司):「し、死ぬんですか…。確かに、忙しそうですもんね…」
SD:そこへやってきた男性社員(岡嶋君じゃないよ)。
SD(社員):「月見里さん、月見里さん」
真帆:「はい」と返事します。
SD(社員):「これ、実は6月に買ったやつの請求書と納品書なんだけど…なんとか今から入れられないかなあ」
真帆:「どこから出てたんですか?」
SD(社員):「俺の机の上から」(と言いつつウィンク)
真帆:殺意を押し殺しつつ。
「…何とかしてみましょう」
…あれ、キャラ変わっちゃったような気が(汗)
SD:いやこの時期なら、たとえ温厚なキャラでも妥当な反応かと…。
ではとにかく降ってわいた災難。
P*渡された請求書と納品書をなんとかする 難易度2
SD:これを解決してください。
解決すれば、全体のM*からも難易度2だけ、削れます。
質疑応答スタート。
真帆:請求書や納品書は月ごともしくは年度末の一括処理のどちらでしょうか?
前者だと難易度が壮絶にあがりそうだ。
SD:基本、月ごとだからね…今回の問題は、何かひと工夫する必要はあるでしょうね。
真帆:書類の改竄(笑)は認められますか?
SD:法に触れないようなことなら…
んー。でも契約的には、請求書と納品書は他社からのものだから、改ざんはやばそうだよね。
真帆:請求書の管理は通常どうやってますか? …お金の処理は終わってます?
SD:会計に回して支払の手続きをしてもらうんだけどー…これは請求書なので…。まだ処理は済んでないねー。
真帆:だよねぇ……
SD:先方が怒ってる可能性はありますのぅ。
でも、まあ会計はあなたの仕事ではないので…
真帆:何食わぬ顔して請求書と納品書を会計課に送る難易度は?(笑)
SD:難易度1。そのあと、担当の係が飛んでくるかもだけど(笑)
真帆:ん。
SD:ちなみにあくまでも目的は「なんとかする」なので、あまり考えすぎないほうが楽かと。
真帆:会計課にたらいまわしにするのも手か。
SD:ですね。
真帆:電話で説明しておくと?
SD:説明に難易度1余分にかかるので、さっきの難易度と足して2ですかね。
…ウォームアップにちょうどいいかも。
では、最終的な行動宣言&成功要素の提出をお願いします。
書きあげられたら貼り付けてちょ。
真帆:とりあえず決めましたー。
行動は、「請求書と納品書を会計課にもっていき、事情を説明します」。
成功要素ですが、持ち物の【付箋紙】に「大至急処理お願いします」と書いて貼るので急ぎでやってもらえます。
さらに【言葉遣いが丁寧】なので相手に良い印象を持たせつつ、事情を説明できます。
SD:うぃ。【付箋紙】【言葉遣いが丁寧】が抽出されました。成功です。
会計の人は激しく困っていましたが、まあなんとか受け取ってもらえました。
厭味を言われましたが、それはそのまま、書類を持ってきた男性社員にぶつけてあげようと心に誓った真帆さんです。
1ターン目は小手調べ。すんなりと成功。
でも本当の事件はこれから起きるのよん…。
ここで、早瀬のプレイヤーが到着。
参加するにあたって早瀬は同じ会社の社員ではない(教員という設定)ので、どうしたものかと思案中。
早瀬のプレイヤー:どうしようかなあ。清水さんを使うか…。
…でも清水さん使うと話が進みそうにないなあ(笑)
真帆:清水さんに成功要素はあるのか?(笑)
早瀬のプレイヤー:この人、間違いなく足引っ張る(笑)
SD:清水さんなら参加するのには何の問題もないです。
成功要素を適当に用意してもらえれば(笑)
早瀬のプレイヤー:問題はそこなんですよ。失敗要素なら提出できるんですが(笑)
清水さんの、これまで設定されてないところ、作っていいですか?
SD:いいよー。
早瀬のプレイヤー:(→以後・亜里紗)この人案外難しい。
成功要素、出せないことはないけど役に立たないかも。
SD:その場合は、プレイ時に自分の得意な領域に状況をもっていくのがよいかと。
亜里紗:【小柄】【耳がいい(聞き耳)】【字を書くのが速い】
【ニ○テンドーDS】【キャラクター封筒】。これでいってみよう。
SD:了解です。
驚異の、清水亜里紗プレイヤーキャラクターに昇格!
さらに凜々子、芽衣子のプレイヤーが到着。
凛々子:成功要素は、【背が高い】【アピールが得意】【人にぶつからずに走れる】
【ファイル検索が速い】【こだわりの入力機器】。こんなところでお願いします。
SD:OKです。
芽衣子:うーん。【黒髪ストロング】は万能成功要素か?(笑)
SD:大丈夫です、現時点では本セッション内で成功要素として抽出できる状況が想像できませんので(笑)
芽衣子:では【黒髪ストロング】【ぶっきらぼうな物言い】
【VBAをある程度扱える】【白紙のメモ用紙】にします。あと1つは空欄で。
SD:空欄のところは保留のままにして、行動宣言時にその場で登録申請が可能です。
プレイヤーが3人増えたので、対応として全体難易度を増加させる。
SD:プレイヤー総数が増えたので、難易度を増やしますね。全体難易度は12です。
1ターン目のP*で2削りましたから、残り10ですね。
M*ウィルス騒動を収拾する 難易度 残り10
到着したプレイヤー達は、2ターン目から準備が終わり次第参加することとし、1ターン目は終了。
そして2ターン目。事件が起こる。
SD:んでは、真帆さん、2ターン目に行きましょう。
真帆:やってみますか。
SD:ところで真帆さんは普段メールチェックはどうしてるのかな?
真帆:業務用の方?
SD:そうそう。仕事のメール。
真帆:一般的な会社だったら、各人にパソコンと専用アドレスがあると思いますが…。
SD:そうね。
真帆:自分の机上においてあるパソコンでメールチェックします。
SD:こんな時期なんで「[緊急]○○課報告書今日まで!」といったタイトルのメールが、ずらずら並んでいます。
真帆:「うわー、緊急メールがいっぱい来てます……」
SD:自分に関係あるものを探すのが一苦労だったり。
真帆:「全部見なかったことにしてしまいたいわね(はぁと)」
…本気で壊れてるなー、真帆さん(笑)
SD:誰からメールが来てると嬉しいですか? 1人あげてください。
真帆:来て欲しくない人だったら簡単かも。
…やっかいごとを持ち込みそうな同僚…
SD:じゃあ(笑)、その来てないといいなと思った同僚から、メールが来てますよ。
タイトルは「[至急]先日の件」。
真帆:「がーん、S水さんからメールだー」
SD:S水さんかよ!
真帆:清水さんでなくても良いですよ、迫水さんとか…
SD:じゃあサコミズで(笑)
本文は、「先日の件、できましたのでファイルを送ります」となっている。
真帆:「今度はどんなトラブルに巻き込まれるのかしら……」
と思いつつ、ファイルを開きます。
SD:はい。それでは…事件発生です。
P*ウィルスメールをなんとかする 難易度3
亜里紗:やはりきたか。
真帆:ウィルスの種類は?
SD:どんなのがいい?
真帆:…ファイル共有ソフトがインストールされているとか、特殊条件がないと発動しない奴。
SD:それは無理(苦笑)
真帆:ですよね(笑)
SD:じゃあ…、一時期騒ぎになったやつ風に、パソコンの動作が急に遅くなってみたりする。
CPUファンがうんうん唸ってます。
真帆:「あー、Pちゃんがうるさくなったー」
SD:名前がついてるのか(笑)
凛々子:Pちゃん(笑)
芽衣子: 豚に変身しそう。
…あとは「アドレス帳の全てのアドレスにえっちな画像を送り付ける」とか…
SD:じゃあそれも採用。
メールにくっついていたファイルは、(どうしようかな…)…和服美女の後ろ向き画像で。
真帆:なんでそんなものが(笑)
SD:「イロッポイ」系ということで。
亜里紗:実は菱川師宣の見返り美人?
SD:そんなところ。
なんでこんなことを思いついたか謎。ノリとは怖い。
真帆:「迫水さん、セクハラで訴えようかしら…」
ワクチンソフトは職場にありますか?
SD:決めてないので決めていいですよ。
真帆:じゃ、ない、ということで(笑)
SD:ええええええ!
…ほかのプレイヤーの皆さんはそれでよろしい?
凛々子:ワクチンが無いのは企業としてどうかと(笑)
真帆:実はそう思う(笑)
凛々子:あるけど更新していないとか…
真帆:ソレもどうかと(笑)
SD:ワクチンあるけど、このウィルスは「Pちゃん」搭載の現時点の対策パターンファイルで止められなかったってところか。
真帆:そっちがいいですね。じゃあそれで。
ワクチンがダメなので、OS再インストールで対処する場合の難易度は?
SD:再インストールするだけなら難易度1、データを助けようと思うと難易度3かな。
あと1つだけ質問を受けます。
真帆:追加要素って付けられますか?
SD:一時的成功要素をつけられますよ。2つまで。
真帆:はい。
SD:では最終的な行動宣言と、成功要素の提出をお願いします。
結構、悩む真帆。
SD:真帆さーん…どーですかー? …悩み中?
真帆:悩み中。…。…ちょっと強引かなーと思いつつ、決めました。
「パソコンからデータを救出した後、OSの再インストールをします」。
成功要素は、【OSインストールの技能】があるのでOSインストールを順調に行えます。
また、【掃除が速い】ので必要なデータと不要なデータの切り分けも速くできます。
一時成功要素として、データ救出のための【USBメモリを持っている(一時成功要素)】ことにします。
SD:了解です。
では、【OSインストールの技能】【掃除が速い】【USBメモリを持っている】の全部が抽出されました。
凛々子:おお〜。
SD:難易度は質疑応答で示した通り3ですので、これでP*は達成。
全体難易度から3削れます。残りは7。
真帆:「一時はどうなることかと思いましたが……一安心ですね」
SD:オフィスはざわざわし始め、だんだん騒然となってきています。
真帆:「迫水さん、後で牡蠣フライ定食をおごってもらうわよ……」
と、ひそかに決意を固めておきます。
凛々子:また難題が起きそうですね……
SD:次の手番は誰がやります?
凛々子:ではいつも清水さんのプレイヤーが最後の方になるので、今回はお先にどーぞ。
亜里紗:はいはい。
SD:じゃあ清水さんのところに、志真さんが、づかづかと来ます。
亜里紗:「ほにょ?」
SD(志真):「清水さん…あなた!!
あんな破廉恥な画像を職場のメールを使って送りつけるだなんて!
いったい何を考えてますの!?」
凛々子:そんなに破廉恥な画像だったのですかね?(笑)
SD:いや、まあ和服美人の(略)な画像なんですが。
凛々子:ですよね(笑)
真帆:感染速度、恐るべし。まずLANを抜くべきだったか。
SD:しかし清水さんには、身に覚えがないんですわ。
亜里紗:「えとえと…なにかあったんですか?(感染した自覚なし)
これってそんなに破廉恥なのかなあ?(キャラクター封筒見せて)
次からサ○リオに変えた方がいいですか?」
凛々子:メール違い(笑)
亜里紗のロールプレイがあまりにも自然過ぎて、感動(笑)
SD(志真):「(絶句中)……かくかくしかじかなのですけれど、ご存じありませんの?」
と、ウィルスメールが送られてきたことを説明されました。
亜里紗:「ああ、そうなんですか〜」
とわざわざ志真さんの机まで画像を見に行く(笑)
SD:じゃあ和服美人を鑑賞してくれ。
亜里紗:「え? ししし、志真さんってこういうのがご趣味なんですか?」
SD(志真):「失礼な! そ、そりゃちょっとは女らしい格好もしてみたいとか…
思わなくもなくもないかもしれないかもしれないですが…。
…本当にあなたじゃありませんの?」
部内がだんだん騒がしくなってくる。
SD:などとやっていると、その横で迫水くんが真帆さんのところにつかつかと来ます。
「月見里さん、ウィルスメール捲いてない?」
真帆:「元々あなたから来たメールについていたんです!」
とキレ気味に返事します。
SD(迫水):「えええ? 俺のマシンは感染してないし、メールも出してないよ?」
真帆:「でもこのアドレスはあなたのでしょう?」
とメールを見せようとして、再インストール中のPちゃんを見せます。
凛々子:再インストール中だと見えないのでわ……(笑)
SD(迫水):「メール残ってないじゃん…」
真帆:「あー、証拠がー(涙)」
亜里紗:「真帆さんはいい人ですから、そんなことはしませんよ〜」
SD(迫水):「まさかアドレス詐称機能付きなのかな…」
真帆:「そんなウィルスあるんですか?」
と聞いておきます。
SD(迫水):「あるみたいだよー。
感染したパソコンのアドレス帳を利用して、勝手に差出人を詐称するやつ」
真帆:「メモしておきましょう」
とノートに記入します。
亜里紗:「あ、(ぽむ)だから、志真さんに届いたこれも、私のアドレスが詐称されていたもので、…本当はこれは志真さんの願望だったんですよ〜」
…この人電波受信し過ぎなような…
SD(志真):「そういうことになるのかしら。ごめんなさいね勘違いして…。
……って何を言うのかしら、あなたは!!」
SD:などと話している間に、また志真さんのパソコンにメールの着信があります。
ウィルス対策ソフトのポップアップが次々と出て、駆除はしているのだけど…。
この着物美女の画像自体がすごい容量あるんだよねぇ…(苦笑)
SD(志真):「まったく、これでは仕事になりませんわ!」
SD:周りも似たり寄ったりな状況のようです。
真帆:「ところで、凛々子さんのパソコンは大丈夫?」
SD:大丈夫なの?
凛々子:全員に送られているなら、こちらにも来てますかね。
SD:来てるんじゃないかなあー。
凛々子:「あ、メールチェックをOFFにしてたわ」
一同:(爆笑)
ひどい。
亜里紗:それ仕事になりません。
凛々子:「道理で今日は静かだと思ったわ。
これは……チェックしない方が良いわよねぇ」
真帆:「(年度末はその手が一番良さそうね…今度から試してみよう)」
凛々子:「本当に緊急の時は電話が掛かってくるものよね」
真帆:「その割には、電話も静かではなくて?
…まさか、受話器もはずれてない?」
凛々子:「あ」
気まずい沈黙。そして。
凛々子:「ま、そういうこともあるわよね」(何喰わぬ顔で受話器を戻す)
亜里紗:これで電話線も外れてたらフルコースだなあ(笑)
凛々子:そこまで行くと犯罪の香りがしますね(笑)
凛々子、…凄すぎる。ツワモノだ。
SD:ではそろそろ真のM*を提示しましょう。
難易度はこれまで削ったぶんを引いてあります。
M*ウィルス騒動を収拾する 難易度 残り7
凛々子:騒動を収拾できれば良いんですね…。
亜里紗:収拾する、ですか。
SD(志真):「清水さん…あなた今、少し手はあいてらっしゃるかしら?」
亜里紗:「ほにょ?」
SD(志真):「ちょっと聞き込みをして、元凶を見つけてくださるとありがたいですわ…。
貴方そういうの、得意ですわよね」
そろそろ質疑を本格的にしていきましょう。
亜里紗:提出できる成功要素は、通常のものが5個と一時成功要素が2個でしたっけ?
SD:です。
亜里紗:私たち資材部がいるフロアってどのくらいの大きさですか?
SD:んー。ちゃんとは決めてないけど…30人くらいは働けるようになってる…。
…ようなイメージでいましたが、ちゃんとは決めてないです。
アバウトなイメージしかないわ。
ここで、都合のいいように設定確定してもらっていいです。
亜里紗:ここの事業所(?)自体の規模も…まあ社食があるから数百人規模、ですかねえ。
とはいえ、ビルの底面積は建物で決まってしまいます。
凛々子:今流行の吹き抜けオフィスですかね?
真帆:自分(プレイヤー)の会社のイメージしかできないや(笑)
SD:(アニメ版プ○ネテスの)デブリ課なみに小さいのもちょっとやりづらいよねえ。
亜里紗:縦に高いビルとか。
凛々子:(パ○レイバーの)特車2課並の離れにあるとか(笑)
亜里紗:なぜか資材部だけ仮屋のプレハブ!?
凛々子:それは冗談として(笑)、資材部でひと部屋くらいでいいのでは。
SD:3部屋くらいがつながってるうちのひと部屋とかではどうでしょう。
凛々子:ですかね〜。
真帆:ひと部屋って何畳ぐらいのイメージで話してますか?
凛々子:20畳くらいですかね。
真帆:なるほど。
SD:…もしかして、職場の広さが関係する行動か前提変換をかけようとしてる?
亜里紗:行動のほうで考えてまして…
亜里紗、長考。キャラは天然だけどプレイヤーは参謀肌なのだ。
SD:このままいくと、質疑なしで行動宣言に突入しそう。
亜里紗:実はそのつもりで成功要素提出文作ってました(笑)…成功要素あとひとつ…
SD:それならばそれでもいいです。
行動宣言と成功要素出をお願いします。
亜里紗:行動は、「回覧封筒を作って各課に回覧します」。
成功要素ですが、【耳がいい(聞き耳)】ので他の課の状況を掴んで、どこに優先して回覧を出せばいいのかわかります。
【字を書くのが速い】ので大量に封筒を出すことができます。
【ニ○テンドーDS】でペン書道もやっていたので字がきれいで読みやすいです。
【キャラクター封筒】なので目を引きます。
【小柄】なので、この忙しい時期でも人にぶつからずに動けます。
一時成功要素として、今ちょうど【ホットな話題(一時成功要素)】なので、優先的に回覧を見てもらえます。
【事業所が狭い(一時成功要素)】ので、足で回れます。
SD:うお。提出の文章貼り付けが速い。
亜里紗:ここが私の悩みどころで…。
チャットに書きながら、メモ帳で行動宣言文考えるのが難しい。
SD:回覧封筒を作って各課に回覧、というのは、各課に配布ってこと?
亜里紗:はい。自分で配布して回ります。
SD:了解。じゃあ課の数ぶん配るってことですね。
回覧の内容は? …文案というか、何を伝えたいのか、というか。
亜里紗:こんな感じです。(と文面を提示する)
なんかよくわからないけど、ういるすめーるってのがあるみたいです〜。
感染すると自分の心の中が覗かれちゃって、恥ずかしい絵になるですので、気をつけてくださいね。
あとあと、送っちゃった人は、怒らないのでそっと教えてください。 清水
芽衣子:…
SD:「そっと」って!(爆笑)
凛々子:清水さん過ぎる(笑)
真帆:(笑)
亜里紗:…まあプレイヤー的には、これで誰かが電算部門に連絡するのを期待、してるわけなのですが(笑)
おそらく清水さんなので、電算部門にもこれ、配ります。
SD:では判定ですが………。
まず行動の難易度が、文書を作るのと配るので、各難易度1を足しあわせて難易度2かな。
成功要素は,【字を書くのが速い】【キャラクター封筒】が抽出されました。
全部の部課に回覧するだろうから、回覧の順序は関係ないので【耳がいい(聞き耳)】は抽出されず、【ニ○テンドーDS】は直接的に字が綺麗であることを表さないから抽出せず、そんなに廊下が大混雑してるわけではないので【小柄】も抽出されませんでした。
以上です。
2個通って成功です。目標難易度は残り5。
亜里紗:これで全部門が1フロアぶち抜きだったら【耳がいい(聞き耳)】が効いたんですが(笑)
まあ予定の範囲内です。
実はこのとき、SDは一時成功要素の抽出を忘れてた。今回の2つは、どっちも抽出されるべきであった。
回覧の文案は先に提示されていたら、秀逸だったので前提変換がかかったかも?
…とにかく良くできている。亜里紗、ナイスロールプレイ。
SD:とにかく成功しましたので…。
SD(社員):「ざわざわ…」(こそこそ)「ぼそぼそ」(社員が続々と集まって告げ口をする演出)
SD:…という感じで清水さんは事情通になりました。
亜里紗:「え〜? ○○さんの趣味ってこれだったんですか〜(絶賛誤解継続中)」
芽衣子:(笑)
SD:うわぁ。
凛々子:どこまでメールが行ってるかは清水さんが知っている?
SD:残念ながら、そっと言いにきた人は、みんな「俺は出してない」ってひとだねえ。
亜里紗:「いやでもたぶん、誰かがきっと放課後に、私を建物の裏の木の下に呼び出して、『私がやったんです!』って教えてくれるんですよ!」
…放課後って何なんだと自己突っ込み。
凛々子:どんなシステムですか(笑)
SD:集まった情報を総合すると、多くの人がウィルスには感染せずに済んでいる、一部のパターンがちょっとだけ古かった運の悪い人がいる、けれどりあえず身近の感染パソコンはネットワークから隔離させて対処してるとのこと。
でもウィルスメールはまだ届くそうで。
凛々子:会社の外部から?
SD:差出人はここの課の人たちになってるけど、該当者はみんな身に覚えがないって。
凛々子:謎ですね。課の人の名簿を持っている誰かが出していると言うことですかね。
あるいはスニーカーオンラインとか…
まだまだセッションは中盤である。
次回、いよいよ感染源が特定される…!
果たして彼らはウィルスの猛威に耐え、仕事を完遂できるのか!
後編に続く!