Aの魔法陣・間違った社員教育リプレイ
第12話
運命の人はどこかしら 出口の場所はどこかしら
社会人になると、たまの長い休みには、遊びたいものである。
それはプレイヤー自身にしてもそうだ。
SD:この連休、どっかでプレイできるかなあ。
早瀬のプレイヤー:私は予定入っていないですが、ほかの人は結構、旅行などに行ってしまっていますねえ。
SD:了解です。
早瀬のプレイヤー:3人いればできる?
SD:2人でもネタによってはいけるぜ(笑)!
人数少ないなら、ターン数増やしてもいいし。
早瀬のプレイヤー:私は全然構いませんけどね。
ただ、こちらは長期出張中で日本と時差があるので、プレイ開始時には電話で連絡をいただけると助かります。
SD:了解〜。
セッション決行日を決め、他のプレイヤーにも予定を問い合わせつつ、どんな内容で行くか頭を悩ませる。
SD:…何か考えねば…
(しばし黙考)
思いついた。あとは規模だな。
2人プレイでも大丈夫なようにするには…
そうだ。ダンジョン探索ものとかどうかな。現代だから、ダンジョン状の場所を何か用意することにして…
マップは事前に用意しておこう。
ほう、ダンジョンズ&ドラゴンズ用の自動ダンジョン生成スクリプトがあるのか…これを利用してマップ形状を決めて、内容を書き換えて、と。
ダンジョンに挑む必要がある状況というと…探し物かな? では、仮に倉庫ということにして…
いよいよ当日。早瀬のプレイヤーさんに国際電話をかけ、ご挨拶。そして…
SD:ども〜〜! 結局、ほかのみなさんはお忙しいようで。
やはり、差し向かいでのプレイになるようです…(笑)
早瀬のプレイヤー:なかなか、うまくいきませんねえ。
SD:まあ、しょうがないね。
いちおう簡単なネタを考えてみたけど、何か、そちらから希望あります?
早瀬のプレイヤー:え〜と、特に希望はありません。
SD:了解〜。内容だけど、ソロプレイも想定して作ってみた。
場所は、会社内のほうが設定を立てやすいけど、望むなら違ってもできると思う。
…今日は清水さん使う?
早瀬のプレイヤー:それも私はこだわりません。
SD:まあ、ミストキャッスル(ソードワールド2.0のサプリメント。ソロプレイ可能なエリア探索もの)も発売されたことだし(笑)、ちょっとダンジョンで…
早瀬のプレイヤー:まさか建物から脱出!?
SD:脱出か〜〜〜! (ダンジョンに入っていく内容を考えていた)
早瀬のプレイヤー:確かに、清水さんならそれだけでクエストに。(どういう方向音痴だ)
SD:脱出もいいね(笑)
早瀬のプレイヤー:(以降→亜里紗)運命の人はどこかしら、あと出口の場所もどこかしら〜(笑)
SD:脱出にするか…(笑)
亜里紗:いや、まあ、ただの思いつきです。
SD:…採用。
亜里紗:採用って…どっちを??
SD:運命の人を探すほうじゃなくて、脱出のほうね〜。
亜里紗:そっちか!
外部からのスタートを想定していたので、急遽内部からスタートできるように、事前に用意したメモを大急ぎで書き直す。
SD:といっても、そんな難しくないかもしれない…
短いくらいがちょうどいいだろう、と思い切った内容にしたので、あっけなく終わったらすまん。
じゃあ、脱出に関する成功要素を、5個取ってください。
一応、3ターンくらいになるかな? 展開次第でターン数は変わります。
亜里紗:ターン分けの場合は、中間行動目標を自分で設定するんでしたっけ?
SD:ひょっとしたら、こちらから発動するハプニングもあるかもしれないし、そちらが何かアクティブに動いて難易度を削りたい、と思うかもしれない。
合計で目標難易度を削り切ったらクリア目標達成、になるかな?
ではイントロ行きます。
資材課とは切っても切れない関係の、北遠野重工・資材倉庫。
日夜、絶えず資材が運びこまれる重要施設だ。
そこは、毎日ガラリと様相が変わってしまう、余人の進入を拒む魔窟として知られていた!
そして今日も、その餌食となった社員が一人…
亜里紗:もしかして、そこ、前に怪談やったところですか?
SD:おお、そういえばそうだね! 奇しくも設定がつながった(笑)
亜里紗:ピンとこなかった読者は第10話「三次会の惨事」を読んでみよう!
…とか無意味に宣伝してみる(笑)
SD:さて、清水さんは、気がついたら薄暗い部屋にいる…
亜里紗:気がついたらっ、てなんですか。気がついたらって(笑)
それまで何やってたんですか(笑)
SD:何か取ってくるように言われた気がするんだけど、なんでしょうね。
…というような前振りで如何。
亜里紗:すごい、すごいぞ清水さん。毎日がワンダーランド。
SD:では適度に、成功要素を用意してください。
亜里紗:(検索中)過去に清水さんがプレイヤーキャラクターとして登場したのは、第6話・第7話のウイルスハンターズの時だけですか。
SD:過去に使った成功要素にとらわれず、清水さんのこれまでの設定とかから、自由に決めてもらっていいですよん。
亜里紗:設定といっても、この人、イメージを膨らませると役に立たない方に進むので(笑)
SD:ええと…まあ、たぶん大丈夫かと? 仮に失敗しても清水さんだしな(笑)
亜里紗:【萌えボイス】【耳がいい(聞き耳)】【携帯電話】【ニ○テンドーDS】として、1つ空欄としておきます。
この人、どう見ても懐中電灯を事前に持って入るような準備のいいことはやりそうにないですし…
SD:あははは。確かにね!
亜里紗:お菓子持って入ったところで、腹の足しにしかならない(笑)
SD:登録、認めます〜。ではいきますか。
亜里紗:総ターン数未定、状況は気がついたら資材倉庫のどこかの薄暗いスペース、でいいですね?
SD:イエース。
M*役目を果たし、資材倉庫から生還すべし 難易度6
SD:このくらいでどうでしょう…難易度低いかな?
ターン数は未定です。時間が許す範囲で、可能なら脱出できるまで続けるつもり。
亜里紗:役目ってなんですか?
SD:さあ?
亜里紗:必要なものを持ち帰る?
SD:そんなものだったような気がします。
亜里紗:未定ですか(笑)
SD:未定、ではないです。一応、設定はしてあります。
亜里紗:現時点では非公開、と。
SD:言いつけが何だったか、ちょっと忘れちゃった清水さん。
…という状況でスタートどうぞ。
亜里紗:え〜と。難易度6ですか。
1ターンで解決するには難しい可能性があるわけですね。
理論的には、1ターンで成功要素を6個いきなり通せば解決しなくもない、と。
SD:ですね。
…とりあえず今は、「薄暗い部屋にいる」(と、お絵かき掲示板を利用して、地図の一部を描く)。
一応、ダンジョンハック風なシナリオとして用意しましたので、ある程度ロールプレイでの進行も可能です。
もちろん気合いで、いきなり成功要素を通していただいてもいいですが(笑)
今回はダンジョンもの。ダンジョンものはマッピングが不可欠である。
プレイヤー自身に地図を書いてもらってもよいのだけど、情報の聞き取り違いなどで情報がずれたりする場合もあるので、SDがプレイヤーキャラクターの認識できる範囲をお絵かき掲示板に書いて提示する方法をとることにした。コンピュータRPGの自動マッピング機能に近いことを、人間がやるわけだ。読者のみなさんには、全体マップをお見せする。
亜里紗:地図について説明もらえます?
SD:今いるのは、縦2×横3マスの部屋(部屋4とその入り口のみ描く)。
…部屋というより資材倉庫なんで、みっちり詰まった棚に仕切られた1区画、かな。
亜里紗:建物の名前とか、何階なのか、というレベルで、どこにいるかはわかりますか?
SD:資材置き場は、フロアとしては分かれてはいないようなんだけど、しょっちゅうレイアウトが変わるし基本的に雑然としていて未整理なので、冒頭の文言のように、魔窟状態になっております(汗)
亜里紗:平屋で、中での位置関係はわからない、ですか。
SD:まあ、今いるところまではきっと、自分で歩いてきたはずなんだけどね。
さて…(成功要素を見て)清水さん携帯持ってるのか。電話が鳴るよ。
亜里紗:取ります。
SD:「(ぴーーー)(ぴーーー)」(警告音、電波がえらく弱い)
亜里紗:…よく考えたら誰かもわからないけど取っている。
SD:部長さんですね。
SD(部長):「あ゛〜、清水くん…まだ見つけられんのかね?!」
亜里紗:「もしもし〜? もしもし〜? ○ザエでございま〜す?」
SD(部長):「もしもし〜〜〜〜! 清水くん、どこにいるんだね!」
かすかに警報音で途切れながら聞こえます。
亜里紗:「すみません、運命の人どころか、人すら見つかりません…」
SD(部長):「は?? さざえ?? ウメ??? そうじゃなくてポ…」(電波が弱くて途切れる)
SD:そういや、管理人さんがいるはずなんだけどね、ここ…。なんで魔窟化してるんだろうね。
亜里紗:管理してないじゃん!(笑)
SD:管理してるはずが、いたづらにダンジョンを更新してるだけだったり……
亜里紗:管理人はクビだ! 管理人は! (←ハードボイルド風)
SD:クビにしたくても、勤務場所が魔窟なせいで、上司が連絡がとれない罠。
亜里紗:住んでるんかい(笑)
「部長、運命の人はどこですか〜」
SD(部長):「………を早く…もう…か……間に合わな……だめ…」
ざーーーーーっ(ノイズ)。ちょっと電波弱いね。
亜里紗:「運命の人は俺だ、というボケはこれで56回目なので、もうやめてくださ〜い」
SD(部長):「いいから早く、(ざ〜〜〜〜)ット(ざ〜〜〜〜)をここに…」
亜里紗:「ジャビ○トなんて、ここにはないですよ〜」
SD(部長):「だからポッ!」「ポットだって!」
清水さん粘り勝ち(笑)
亜里紗:「ああ、ポットですか〜。そうですか〜」
SD:そういや、給湯室のポットが壊れたとか、今日は会議で偉い人が来る予定で、接待しないといけないのにとかどうとか。
ということを思い出しました。
亜里紗:謎は解けた(ぴきーん)! 誰もいないのにポージングする清水さん。
SD(部長):「早く来ないと、クビが…っ(ぷつ)」(つーっつーっつーっ)
亜里紗:「ということは、そのポットも『いいもの』なんですね! 部長!」
SD:…返答はありません。むなしくトーン音が鳴っています。
電波が途切れ、通話が切れたようです。
亜里紗:「大佐! このポットは必ず届けます!」
SD:しかしあなたの手元にはニン○ドーDSしかない。
ついピク○スを解くのに夢中になりすぎたようだ。…さあどうしようか。
何を言いつけられたか忘れてしまっていた、という状態は、演出的に面白くする意味もあったが、そこをとっかかりにして難易度を削ってもらってもよいかなと思っていた。だが、亜里紗がロール進行で情報を聞き出すことを選択したので、それに乗ることにした。
代わりに、ポットの捜索と脱出のみで難易度を削らなければならない。はたして、亜里紗はどうするか。
SD:判定が必要そうな行動になったらそのようにサゼスチョンするんで、いろいろ試してみて。
亜里紗:…もしかして、電話をかけるだけで結構な難易度!?
SD:ここで試みる分にはいいけど…電波弱いね。アンテナ1本ついたり、つかなかったり。
ただ、それはこの場所だけかもしれない。
亜里紗:まわりに明かりは見えますか? 窓とか、非常口とか、火災報知器とか。
SD:全体に暗いけど、部屋全体がまっくらというわけではないね。
図にあるとおり、南方にこの区画へ入る入り口がある。
天井には電灯があるように見えるが、消えているね。
亜里紗:入り口を認識できるということは、そちらから光が入っているんですか?
あるいは記憶のみ?
SD:そっちの方は、ちょっと明るい。
亜里紗:他の明かりはありますか?
SD:あとはゲーム機の画面と携帯電話の画面が明るいよ(笑)
その明かりに照らされて、部屋がぼんやりと見えます。
亜里紗:火災報知器もないと、消防法的な意味でツッコミたいのですが(笑)
SD:魔窟だもの…。
部屋というよりは、全体としてすごく大きな部屋に棚やら大きな荷物やらが乱立しているせいで間取りが変わる感じ。
だから、北面側の、壁みたいにそそり立つ棚と天井の隙間から、ちょっとこぼれてくる明かりもあります。
亜里紗:状況把握。
棚からこぼれてくる明かりの向きと、入口から来る光の向きの位置関係はわかりますか?
…ああ、北面の棚、とありますね。
入り口のドアの外は廊下ですか? 外ですか?
SD:ドアあけてみれば廊下ですね(部屋4を出たところの廊下途中まで地図に書き足す)。
だから、この区画(部屋4)の北側の区画は、明かりがついてるみたいだね。
今、亜里紗がいるこの区画は明かりが消えているのかな。
亜里紗:(途中まで描かれた地図を見て)なんですか、この廊下の暗いのは(笑)
部屋出ても真っ暗!?
SD:この辺も電気の球が切れてるみたい(笑)
亜里紗:入り口のドアから光が、という設定とバッティングしそうですが。
SD:実はこの廊下、また行き止まっててね。
東側はパーティショニングで出来た壁とドアがあり、西側はごちゃごちゃと物がいっぱい、うずたかく積み上げられている。
そのせいで暗いのです。
亜里紗:廊下の南は建物外壁ですか?
SD:壁面と棚ですね。
亜里紗:了解です。
SD:(探索した範囲を地図に描く)地図にちょい書き足しました。
亜里紗:(地図を見て)どう見ても、廊下東側に誘導してるじゃないですか!(笑)
SD:えええ〜〜〜? そうかなあ?(笑)
亜里紗:他のルールのゲームだったら、罠がないか調べるぞ(笑)
SD:文句は管理人(自動生成スクリプト)に言ってくれたまえよ(笑)
亜里紗:まあいいや、まずはこの部屋から出ることを考えます。
入り口からの明かりを頼りに、まず部屋から出る難易度を教えてください。
SD:ゼロです。そこは判定不要です。
すでに部屋を出て、左右の様子を窺ってみた結果としての地図情報と思ってください。
10フィートの棒、とは、ダンジョンズ&ドラゴンズの古参プレイヤーに有名な、定番装備である。罠の捜索を中心にあらゆる役に立つため、ダンジョン探索のマストアイテムと評判だ。
SD:探すなら、特に決めてないから、あってもいいよ?
亜里紗:いいんですか(笑)
その調子だと、探したらチェーンソーとか出てきそうだ(笑)
SD:あってもいいけど何に使うんだ(笑)
亜里紗:瓦礫の山を突破できるじゃないですか。レスキューの常道です(笑)
SD:瓦礫…というか物資は、結構高く山状に積み上げられていて、その向こう側は窺えない感じですが、もちろん突破を試みることも可能です。
亜里紗:ドアを出た、南側での携帯電話の電波状況を教えてください。
外壁に近いから改善しているはず。
SD:まだ弱いかな。
廊下のあたりを探し回って歩くなら、多少、電波状態のよい場所を見つけてもいいです。
亜里紗:お、助かります。…これは2ターンで突破できるかな…。
守衛所の電話番号を持っていることと設定し、一時成功要素として提出可能ですか?
SD:妥当な理由の説明があれば、できますかね。
亜里紗:優しい守衛所のおじさんが、「暴漢に襲われたら電話してね」と教えてくれました(笑)
SD:採用(笑)提出可能です。
亜里紗:では、守衛所に電話する難易度は?
SD:難易度は1です。
亜里紗:あ、ちなみに壺…もとい、探してくるように言われたポットの場所も不明でしたっけ?
SD:だねえ…魔窟だからのう。
亜里紗:まず壺(笑)を探さないと。スタート地点の部屋(部屋4)からポットを探し出す難易度を教えてください。
SD:そうさなあ…難易度4くらいかな。
亜里紗:了解。ではまず1ターンかけて、ポットから解決しよう。
SD:OK。どういう風にこなします?
亜里紗:ポットの大きさとか形状とかは、わかりますか?
「やはり磁器ですよね! 北宋ですよね! わくわく☆」
…どういうマニアだ(笑)
SD:さすが清水さん…おそろしい子っ(笑)
まあ、普通の電気ポットの予備が必要、という話だったはずです。
予備の新しいのが倉庫にあるはずだから持ってきて、って言う…
亜里紗:あ、電気ポットですか。了解。
ん…手がかりがないなあ。
新しいものと古いものでしっかり区分してあるような場所ではないですよねえ。
SD:ですねえ(汗)
亜里紗:新品なら箱に入っているはずだから、それが頼り、かも。
SD:だな。
亜里紗:そこら中をポコポコ叩いて回って、段ボールっぽい音を聞き分ける難易度は?
SD:すごっ! 乱暴な手段だな(笑)
えーっと…難易度2?
亜里紗:お、これならいけるかな? ではちょっと考えてみます。
SD:は〜い。
亜里紗が行動宣言を準備する。
亜里紗:行動宣言です。
「そこら中を叩いて回って段ボールっぽいものを探し出す」ことと、「段ボールっぽいものの表面を見えるようにしてポットかどうか確認する」この2つの行動を統合して実行します。
SD:ふむふむ。行動2つまでなら行動統合ペナルティないから、難易度3かな。
亜里紗:これが前回の学習効果(笑)
で、成功要素の空欄に、【小柄】を登録。
SD:了解。すでに決まっている設定で、小柄だよね。OKです。
亜里紗:では、成功要素を提出します。
【小柄】なので狭いところでも入って確認できます。
【耳がいい(聞き耳)】ので、段ボールの音を的確に聞き分けられます。
SD:うんうん。
亜里紗:【ニ○テンドーDS】は、今回は明かりとして使います。懐中電灯代わり。
SD:うんうん。
亜里紗:次は一時成功要素。
そこらにあった【棒状のもの(一時成功要素)】を叩くのに使います。
10フィートじゃなくていいです(笑)
SD:(笑)
亜里紗:これで【小柄】をカバー。
SD:ああ、手の届かない、上のほうもカバーするってことね。なるほど。
亜里紗:あと、普段から【ポットに詳しい(一時成功要素)】ので、遠くや、不十分な明かりの下でもそれがポットであることがわかります。
お茶汲み3年の成果(ホントか?)
以上。
SD:(笑)
【小柄】【耳がいい(聞き耳)】【ニ○テンドーDS】【棒状のもの】が抽出されました。
成功です〜。
亜里紗:お、ありがとうございます。
SD:難易度3、は、ポットを見つけ出す難易度4から前提変換「新品のポットを探すので箱を探せばいい」で難易度3になったものと考えます。
そのため、もとの難易度6からは4削れます。
見事、エ○ファント印の箱を見つけ出したぞ(笑)
亜里紗:ほんとにそうだったのか!(笑)
SD:いやいや、流れで前提変換かかりました。
うまかったね。残り難易度2ですわ…。
亜里紗:難易度2なら行けそうだ。
携帯の電波の良さそうなところに行く、のは難易度ゼロ、つまり宣言不要でいいですよね?
SD:ですね。いいですよ。
ダンジョン探索を続けるのか、と思ったら…、亜里紗はさらに畳みかけてきた。
亜里紗:よし。…では、もう行動宣言行きます。
SD:OK〜〜〜。
亜里紗:守衛所に電話をかけて、資材置き場が火事と称して助けを求めますっ!(笑)
SD:(爆笑)
ひ、ひどい!!
まさか、そこまでするとは!
亜里紗:さて成功要素行きますか。
SD:はい。
亜里紗:【萌えボイス】なので守衛所のおじさんの声の認識率は高いです。
すぐ清水さんだとわかります。
【携帯電話】を当然電話をかけるのに使います。
さらに、先に話したとおり、【守衛所の電話番号(一時成功要素)】を知っています。
SD:ふむふむ。ここまでかな?
亜里紗:【清水さんを気になっている人がいっぱいいる(一時成功要素)】ので、取り残されていると聞けばみんなで助けに来てくれます。
これで人海戦術が可能になります。以上です。
SD:なるほど(笑)
難易度はどのくらいだろな…。
亜里紗:「おじさん、おじさん。聞こえますか〜」
SD(守衛):「おお、どったね清水ちゃんや…。なんか怖いことでもあっとか?」
亜里紗:「萌えてるんですよ〜。資材置き場が〜」
SD:(悶絶)その漢字でいいのか?
亜里紗:私も、タイプしてからそう思った(笑)
誤変換だけど、このままで(笑)
SD(守衛):「何? 何じゃと? もう一度言ってごらん」
亜里紗:イントネーションはもう少し「燃えてる」に近くしないといけないですね。
「資材置き場に取り残されて逃げられないんです〜。とにかく助けてください〜」
あとは、ひたすら「資材置き場」と「助けてください」を連呼する(笑)
SD(守衛):「なんとな〜〜〜〜!? すぐに行くから待っとれや!!」
亜里紗:そして、「清水さんピンチ」の噂は尾ひれとともにあっという間に全社内へ。
…というか火災警報!?
SD(社員):「おい、なんか資材課火事らしいぞ」
「火災報知器が故障ってホント?」
「なんか社員が1人逃げ遅れて死んだとか」
「大変じゃない! なんで警報鳴ってないのよ!
早く非常ベル押さないと!(ぽちっとな)」
じりりりりりりりりりりりり…(火災報知器の音)
SD:…と大騒ぎでございます。
いやー、とんでもないことになりましたなー。はっはっはっ。
亜里紗:ア○メじゃない! ほんとのこ〜とさ〜〜〜♪
ちなみに、清水さんの付近で報知器、鳴ってます?
SD:鳴り出しますね〜〜。(ええと、部屋3にはこの人がいるから…)
そうすると、北西のほうで「どたたたたっ!」って音がするよ。
亜里紗:「ここです〜! ここですよ〜」
SD:いや、助けがきた、というより、何か、もともとあったものが暴れた感じ。
亜里紗:なんですか、それは!
SD:そしてそれは、ばたばたという足音に変わり、遠のいていく。
あわせて、西のほうの廊下がちょっと明るくなる。
亜里紗:行ってみます。
SD:うずたかく積まれてた資材がちょっと崩れています。
亜里紗:もしかして…レスキューロボットとか?(笑)
SD:よく見ると、奥は管理人室だ(部屋3)、そう呼んでよいかわからないくらい散らかってるけど。
そしてその奥に開け放たれたドア。さらに奥にまたドア。
そしてその奥に明かりが。
亜里紗:崩れた資材って登れます?
SD:押しのければ通れるくらいに崩れてるよ。その向こうに、寝袋が散らかってる。
亜里紗:お。なら、がんばって脱出しよう。
SD:生活臭が漂う領域をくぐり抜けて、奥に奥にと潜っていくと…
亜里紗:「これはもしかして管理人さんの…」
SD:最後の明かりのところ(部屋1)で倉庫の外に出た(笑)
倉庫の外といってもまだ建物内だけどね。
廊下がまっすぐ続いて右に曲がってます(部屋1からさらに北に廊下が延び、東に曲がっている)が、角の向こうから声が。
亜里紗:行く行く。どんどん進む。
SD(守衛):「ったく。あんたが居りながら何で火事なんぞ…!
そもそも、あんたなんで真っ先ににげとるんじゃ〜〜〜!」
SD:ばたばたと足音がこっちに向かってきます。
亜里紗:そういうオチか(笑)
「ここですよ〜」
SD:曲がり角を曲がったところで守衛さんとばったり出会います。
SD(守衛):「おおおおおお! 清水ちゃんや、無事だったかの〜〜〜〜〜!」
亜里紗:「よかった〜! 生きてました〜」
清水さんだったら思わず守衛さんに抱きつきかねないかも…
SD:逆に、先に抱きつかれますよ(笑)
おじさんは亜里紗を娘のように大事に思っての行動です、念のため。
やましい気持ちはありません…とはいえ、これ、ファンタジー世界ですから。
現実世界では真似してはイケマセンよ、人生終わるよ。
亜里紗:…でもポットは落とさないので念のため(笑)
SD:しっかり持ってたか…(笑)
亜里紗:いいものですから(笑)
SD:では成功要素抽出しますね。
【萌えボイス】【守衛所の電話番号】【清水さんを気になっている人がいっぱいいる】が抽出されました。
成功です。おめでとうございます。
無事、本日のM*達成でございます。
亜里紗:ありがとうございます。
SD:【携帯電話】は電話をかけること自体に作用するわけですが、電話をかける操作自体は難易度ゼロで可能と考え、抽出されませんでした。
亜里紗:あ、なるほど。
SD:他が十分強力だった、というのもあります(汗)
で、せっかくポットを持って脱出したところ申し訳ないんですが……
会議は火災騒ぎで中止になりました(笑)
ポットは給湯室に無事届けられましたが。
亜里紗:実は、そこまで狙ってました(笑)
少なくとも会議を延期はするだろう、と。
SD:また清水さんに伝説ができちゃったなあ。
「火災に巻き込まれたのに生き残った!」とか、噂に尾ひれがついてそうだ。
亜里紗:清水さん的正しい問題解法。
「迷ったら助けてもらう!」(笑)
SD:(笑)
亜里紗のプレイヤー(芽衣子):「で、結局火はどこから出てたのよ?」
亜里紗:「それが覚えていないんです〜」
亜里紗のプレイヤー(凛々子):「普段から整理してないから。自業自得ですわね」
SD:まったくだ。
亜里紗:いや〜、今回、SDの設定をすべてぶっ飛ばしてしまったんで、苦心して考えていたらどうしようかと内心びくびくしてました(笑)
SD:いえいえ。大アリです(笑)
一応、解けないことがないように、想定ルートを用意はしてあったんですが。
たとえば、脱出は道をたどるだけで可能なので…
亜里紗:そうだったんですか!? ということは、東側のルートを普通に歩けば…
SD:その場合は、難易度操作するネタになるように、部屋2にゴキブリか何かがいる、というハプニングを考えていました。
西側ルートも、もともとは部屋3に管理人がいたので、そっちから交渉系のアクションもあり得るようにはしておいたんですが。
今回のプレイングは良い別解で、いかにも清水さんらしいチギりかたでしたね。
亜里紗:実は、「清水さんならこうするだろう」という予想は頭から立ててまして……
だから萌えボイスなんて登録したんですよ。
SD:さすが。うますぎです。
亜里紗:窓を気にしたのも、外に近ければ電波が通るはず、という判断です。
もし壁に火災報知器があったら自分で鳴らしてた(笑)
携帯の電池残量も、電波の切れやすいところだと消耗が速いというツッコミを回避するよう気を遣って、明かりにゲーム機を使ったんですよ。
SD:なるほど。
亜里紗:しかしよかった〜。無事オチがついた〜。
SD:お見事なプレイングでした。天晴れ。
亜里紗:ありがとうございます。
そこに、芽衣子のプレイヤーがログインしてきた。
芽衣子(観戦中):どもー。(さかのぼってログを読んで)これはひどい(爆笑)
SD:あなたの嫁がまた伝説になりました(笑)
芽衣子(観戦中):「気がついたら薄暗い部屋にいる」ひどい(笑)
何という「*いしのなかにいる*」(笑)
(ウィ○ードリィのネタ。テレポートトラップに引っかかった場合などに発生する)
SD:どうしてそういうことになったのか考えるのも一興かと(笑)
亜里紗:酩酊か睡眠か失神か! とかいろいろ考えちゃいました(笑)
SD:その3つ、字面だけ聞くと色っぽくもとれるけど、どうも清水さんだとそういうのは全部「ありえね〜」とか思ってしまう(笑)
睡眠はちょっとだけ、あり得そうかな(汗)
芽衣子(観戦中):お偉いさんのいる会議で亜里紗が失言しかける
→思わずすだめさんがツッコミ強打
→気絶して病人として運び出される
→放置される
→忘れられる…という流れを想像した。
SD:(笑)
亜里紗:それはいい。
SD:そのショックで、壺がどうとか妄言を…く…なんてかわいそうな…(涙)
芽衣子(観戦中):きっと「先日、資材倉庫において宴会を催した者が数名あったため」管理人さんは泊まり込む事態になったに違いない…
南無…。
そういえば守衛所のおじさんの、「暴漢に襲われたら電話してね」なくだりも、ひどい(笑)
ありそう(笑)
亜里紗:作戦としては、携帯電話の着信履歴から適当に電話してみる、という手も考えてました。
清水さんだと自分の携帯番号の管理も甘いから、社内のあっちこっちからかかってきそうなので…
SD:社内の事情通という設定があるので、かなり人脈は強力なんですよね。
芽衣子(観戦中):ですね。
亜里紗:守衛所のおじさんから社長秘書まで。
SD:その線から、管理人と知り合いという方向にのばしてもらっても良かったんですが、それよりもっといい攻め方でしたね。
芽衣子(観戦中):携帯電話だけは使いこなせるとかもありそう。むしろ。
SD:すだめさんに電話かけてもおもしろかったかもですね。
その線も考えてはいました。
プレイ中、プレイヤー不在でしたが、NPCとしてプレイすることは覚悟してたんですよ。
性格的に助けにくるかどうかはわからんけど、絡めばなにか事態は動くよね。
亜里紗:私はむしろ、すだめさんだけは「自力で脱出しなさいよ」と突き放すと予想してました(笑)
でもって隣の部屋で聞き耳を立ててるとか(笑)
芽衣子(観戦中):正解(笑)
SD:(笑)
亜里紗:当たりかよ!(笑)
芽衣子(観戦中):泣きべそをかいてる清水さんをニヤニヤしながら眺めるとか…(笑)
もしくは、「周りにある一番高価そうな物品を教えて」と言って、その持ち主を検索して、「清水さんが壊しちゃった」と誤報とか…。
亜里紗:それはそれで、救出だけはされますかねえ。
芽衣子のなんとも歪んだ愛情がひどい(笑)
芽衣子(観戦中):しかしすだめさんは回りくどいSだなぁ。
もう、ありきたりのボケでは満足できない身体に。
亜里紗:「私は壊してないんです!」「じゃ、誰が?」「えっと…たぶんだれも壊してない…」
…話がややこしい。
SD:そのややこしい台詞うますぎます(笑)
亜里紗:いやまあ火災の誤報も十分ややこしいんですが(笑)
おそらく守衛さんが聞き間違えたかと、痛くもない腹を探られたことでしょう。
電波も不安定だったし。
SD:自分で記憶改竄しちゃうあたりも、らしい。
亜里紗:でも、あの誤変換…清水さんは何に萌えたのか。やはりツボの妄想?
芽衣子(観戦中):運命の人?
亜里紗:閉じ込められた自分に萌えてたりしたら、こりゃまたある意味相当なMで…
芽衣子(観戦中):むしろ清水さんの魔力(?)で、すだめさんもいつの間にか倉庫に…
亜里紗:なんですかその魔力って(笑)
芽衣子(観戦中):「むにゃむにゃ…もう食べられないよう……ふふふ、そんなこと言いながらここはこんなに……はっ、ここはどこ!?」(笑)
亜里紗:清水さんすごいぞ。
何でセッション終わっても、これだけバカネタが継続しているんだ(笑)
芽衣子(観戦中):偉大だなぁ。
SD:もともと妄念の結晶ですから(笑)
亜里紗:妄想の伝道師ですね。
SD:少し触れるとその妄念にさらされて、触れた人がおかしくなるのです。
芽衣子(観戦中):SANチェックが必要ですね(笑)
いやあ、亜里紗、パワフルすぎ。さすがきたない(褒め言葉)。
プレイしている途中、笑いすぎで腹筋が引きつりそうになってしまった。
次は、社員一同が猛暑に挑むぞ!