Aの魔法陣・間違った社員教育リプレイ
第18話
清水亜里紗、誕生日を大いに祝われる(後編)
前回の続きである。
セッションとしてはひと続きの内容だ。
清水亜里紗の誕生日プレゼントを用意するため、亜里紗がいったい何を欲しがっているか、あの手この手を使った一同。
社内で聞き込みを行ったり…
無線カメラ付きの猫を亜里紗の周辺に放ったり…
亜里紗のことが好きで好きで仕方が無い芽衣子にアドバイスを求めたり。
ついに、「ゴスペル」に興味があり、「アクセサリー」を欲しがっていることを突き止めた。
そこで、教会風のレストランでパーティを開き、ゴスペル歌手を雇った上で、何かアクセサリーをプレゼントすることにしたのが前回までのあらすじ。
ここまでが作戦会議フェイズだった。
今回はいよいよロールプレイフェイズ。無事、プレゼントを調達することができるだろうか。
SD:じゃ実際の交渉の場をロールプレイでやりましょう。
レストランから行きましょうか。
SD(店員):「いらっしゃいませこんにちはー。6名様ですね。
おタバコはお吸いになりますか?」
真帆:6名?
SD:プレイヤーキャラクター3人と、芽衣子、志真、政司です。
早瀬:「あ、今日は食事じゃなくて、パーティーの予約をお願いしたいんですが」
凛々子さん、「お前では話にならん、店主を出せ」とかやります?
凛々子:ここで成功要素を使うわけには(笑)
早瀬:じゃ早瀬で頑張ります。
SD(店員):「ああ、そういうことでしたら、こちらへどうぞ」と裏の、事務室へ通されます。
SD(店長):「お待たせいたしました。どういったご用件でしょう」
早瀬:「友達のお誕生日パーティをやりたいのですが…
人数はこの6人と、あとメインのゲストで、サプライズでお芝居みたいな演出をしたいんですよ。
メンバーの一部がコス…いや、『仮装』をしましてですね。
ちょっとした寸劇みたいなことをやろうかと」
凛々子:何か言いかけた(笑)
SD(店長):「なるほどなるほど。
そうしますと、7名様がお食事できるスペースというより、すこし広いほうがよろしいですかね。
でしたら、こちらのこの区画を仕切ってお使いいただけば、ちょっとしたスペースもできますしよろしいかと(云々)」
時間とか料理の内容とか予算とかざっくりと相談しました。
早瀬:予算が許せば貸し切りたいけど、きついかな?
音楽大音量で流すなら、パーティションだけだときついかも。
SD(店長):「なるほど…ちょっとお値段張りますが大丈夫ですか?」
凛々子:志真お嬢様がいるので大丈夫!
真帆:たかるんですか(笑)
早瀬:志真さんなら、「私の出席する会は、全て貸し切りと決まっているのですわ。セキュリティの関係で、ね」とか言いそう。
SD:なんだってー!
凛々子:資材部に黒服が沢山いることに(笑)
SD(志真):「ま、清水さんが気持ちよく働けるようにもろもろ整えるのも会社としてはとても大事なことですわ」
早瀬:実は社員じゃない社員が多数…
真帆:大丈夫か、その会社……(笑)
SD(志真):「ただ、まあさすがに予算からというわけに参りませんから、ポケットマネーからちょっと余分にお出しするくらいが限界ですわね。
皆さんもある程度出していただきますわよ?」
SD:正直、この人にいっぱい借りを作るのはあまりお勧めしない(笑)が、まあ…
早瀬:「いいの? いいの? (ひたすら顔色伺い)」
凛々子:「(志真のある程度って……ブルブル)」
SD(志真):「心配しなくても大丈夫ですわ。みなさんの負担にならない程度でよいですわよ。
みなさんからはいつも、お金でなく、たくさんのものを頂いてますもの」
凛々子:「まぁ亜里紗の為だものね、良いわよ」
早瀬:「ではメニューから一品減らして…(金額計算中)」
SD(店長):「それでしたらこちらの材料を変えて炭水化物を大目に…」(実話)
凛々子:(笑)
真帆:炭水化物が増えると安くなるんですか(笑)
早瀬:なるよ〜。
SD:おなかが膨れるようにして、高級食材をちょっと減らす技ですね。
早瀬:安い中華のコースとか、見るとわかる…
凛々子:某学会の懇親会みたいな(笑)
真帆:おからハンバーグみたいな…(笑)
これ、豆知識。実際に宴会や懇親会幹事を催行するときに使えるテクニックだ。
覚えておくと役に立つぞ。
SD(志真):「当日、いくつか差し入れをお持ちしたいのですけど、よろしいかしら」
なーんて。
早瀬:まあそんなこんなで、こちらは貸し切りで折り合いついた。
…というところでいいですか?
SD:はいはい。次はゴスペルね。どこに行くんだろ。
凛々子:では凛々子がゴスペル事務所(?)に。
SD:どこだ! …ときどきゴスペル教えてるとことかあるよね。
凛々子:たぶん教会の離れとかに(超適当)
SD:(爆笑)
そっちのほうが面白いか。
早瀬:ついていくの、誰ですか?
北遠野社員だけとか、戦える人だけとか、逃げ足の速い人だけとか、選択肢はありますよ?(笑)
凛々子:全員で(笑) 凛々子さんの後ろに全員いるイメージで。
では、ドアをノックします。
早瀬:なんかSDのロールプレイがキツそうだ(笑)
凛々子:出てきた取り次ぎの人に、
「ゴスペルシンガーの、出口理津子さん(洗礼名デロリス)を拉致、もといお仕事を依頼したいんです。
取り次いでいただけます?
これ、出口さんが洗礼を受けた牧師さんからの紹介状です」
真帆:ゴスペルって日曜日にボランティアで教えているイメージ。
凛々子:ちなみにデロリス、は、天使にラブソングを、が元ネタ。
真帆:ウーピー・ゴー○ドバーグですか(笑)
凛々子:そです(笑)
SD(事務所):「あーどうも。はあ、仕事の依頼ですか。
はあ…りっちゃんかぁ…この日空いてたかなあ…
お〜い!
(後ろを向いて)ちょいとさ、はあ、りっちゃんさのスケ、確認してくんねか」
一同:りっちゃん(笑)
早瀬:りっちゃんとかいうとメガネが…昔は事務員兼任だったけど、最近はプロデューサー業兼任になって忙しくなったとか…
真帆:ドラマーのほうかも…
凛々子:出口さんに直接交渉できれば有り難いですね。
SD:(奥の人が手帳をひとしきりめくっている)
SD(奥の人):「………」(何やら耳打ち)
真帆:「ついでにゴスペル習ってみようかしら?」
ここでSD、ちょっと考えて、難易度を削る助け船のつもりで、アドリブでハードルを設定した。
…助け船のつもりだったんだってば!
SD(事務所):「りっちゃ…いや、出口ば、この日はなんか、あるみてっすよ。
なんでも、虫歯? の治療がどうとか」
真帆:事務所がフランクすぎる…
凛々子:なまってる(笑)
SD(事務所):「どうしましょっか。浪曲…なら、売り出し中の小井戸武子ってのがおりましてね」
早瀬:ちょっと小井戸武子という名前がツボ(笑)
凛々子:「(ボソ)そっちはいらない…」
「直接交渉させて下さいませんか?」
SD(事務所):「似たようなもんだと…」
「はあ、直接ですか? はあ…今電話しますんで」
SD:奥の人が携帯かけています。…携帯もってきました。
SD(事務所):「りっちゃん? あ、なんがね、あのー○月○日、仕事の依頼なんだわ。
うん、そう、…うん、ダメっつったんだけどね。
直接話したいって。うん、今がわっから」
携帯が渡されます。
凛々子:では挨拶とか、紹介とかは省略で(笑)
「出口さん、病気(五月病)の子が明日を生きるために、アナタの歌声を必要としているんです。
(お祈りのポーズで目を潤ませて)
アナタが居ないとその子は…。
(ここで斜め下を向いて目を伏せる)
お願いします。病気(五月病)の子のために歌って下さいませんか?
(決意の表情で)」
見えないけど、念写で(笑)
早瀬:むしろハリセン握りしめて、わなわなしたい早瀬。
SD(出口):「まあ! ほれははいへん(それはたいへん)!
へほほほはほいはひはほふひははははいほ
(でもこの歯の痛みがどうにかならないと)」
凛々子:虫歯、そんなヒドイの(笑)
真帆:腫れまくってますねー(笑)
早瀬:今度は歯医者捜しのミッション??
真帆:志真さんがブラッ○ジャッ○級の名医を知っているとか??
SD:「♪はへふひゃーーー(はれるやー)
ほんははんひへほう?(こんな感じでどう?)」
凛々子:「…みんな、知り合いにブラッ○ジャッ○とか居る?」
真帆:「(凛々子さん、過去になにをやっていたのかしら…)」
早瀬:ブラッ○ジャッ○の調達なら、凛々子さんがソレシアの武器商人に…
ブラッ○ジャッ○はお医者さまで、鈍器でも、爆撃機でもねええ!
でもおいしいから派生して拾おう。
ちなみにソレシア(架空の国名)は、素敵で広大なお国デスヨ。
SD(志真):「そういえば貴方、この間、ソレシアから鎮痛剤とか取り寄せてなかったかしら」
凛々子:「(電話口を押さえて)アレ、まだ誰にも使ったこと無いのよ?」
早瀬:「あれ? ソレシアで人質事件解決のために、劇場に散布したやつじゃない?」
SD(芽衣子):「(聞かなかったことにしよう)」
凛々子:「……でも、ちょうど良いわね」
結婚式、じゃない。誕生日って明日でしたっけ?
SD:特に決めてないよ。
凛々子:誕生日が明日じゃないならば、明日にでも出口さんを迎えに行って、当日鎮痛剤を打って、ステージに上げれば良いですね。
早瀬:その迎えって、黒塗りの車を横付けするイメージしかないです…
凛々子:「(電話口に向かって)素晴らしい! では明日お迎えに上がります」
SD(出口):「ははひはひは。ひほひひはへへもひょうひほほをふふっへみへまふ
(わかりました。命に代えても病気の子を救って見せます)」
凛々子:出口さん(笑)
「それでは宜しくお願いいたします、ね」
がちゃん。
早瀬:鎮痛剤を撃つのも、麻酔銃か吹き矢ですよね?(笑)
真帆:腕時計から?(笑)
SD:ということで、確保? したのかな。
会場も抑え、出ロ理津子の出演にメドをつけた一同。残るは…
SD:次行きましょう。ジュエリーですな。
真帆:ジュエリーか…
SD(芽衣子):「(るんるん)」
凛々子:「すだめさんが見たこと無いテンションに……(汗)」
真帆:「芽衣子さん、明るいわね…」
SD:…あれ(芽衣子)は無視して、プレイヤーキャラクターで主体的に選んでもらっていいです。
早瀬:事前情報あるから!
家政婦もとい猫カメラは見た、とか、あるから!
SD(芽衣子):「(おそろいの、指輪がいいか…それとも、なんかGPSとか? ついてるのがいいかなー)」
凛々子:こわいよ(笑)
早瀬:GPSつきの指輪とか、ジュエリーショップというより、凛々子さんの領域(スパイグッズ)だから(笑)
SD:芽衣子さんは妄想の国に旅立っているので、みなさんでどうぞ。
SD(店員):「いらっしゃいませ。今日はどのようなものをお探しですか?」
凛々子:たしかネックレスでしたっけ?
SD:サイコロの目はそんなだったね。
凛々子:社員教育的にはロケットとか?
真帆:「猫カメラの情報によると、亜里紗さんが欲しいのはロケットだそうです」
SD(芽衣子):「(ああ、私の写真入りのロケットもいいわね…)」
凛々子:すかさず(笑)
SD:でも、もう上の空なんで気にしないで大丈夫です。
真帆:実は本物のロケット、で、大人の超○金「アポロ13」を買うという手もあるけど(笑)
SD:ここで監視カメラ映像の回想。
テレビを見ているらしい亜里紗の背中が大写しになっている。
どんな番組を見ているかわからない。
早瀬:音は?
凛々子:音で判断?
SD(亜里紗):「…………(突然)おおおおおおおおお! ………(静かになった)」
早瀬:?
SD(亜里紗):「ロケット…いいなあー」
早瀬:密室殺人事件かと思った!(笑)
凛々子:わからない(笑)
SD:いや、まあ、轟音がとどろいていたことにしてもいいんですが、どちらと取っても結構です。
面白いほうで決めていいよ。
早瀬:アメフトのチームというのもあるんですよね…
凛々子:(空を飛ぶ)ロケットの形をしたロケットという線で如何でしょう。
(実際に検索したサイトを示す)こんなのですかね。
いやあ、インターネットの発達は、本当にありがたいね。
SD:かわいいね。
SD(店員):「ああ、それでしたらこちらに…」
と持ってきてくれる。
真帆:「おいくらですか?」
SD(店員):「えーと、39,900円ですね」
実際の価格から引用(笑)
早瀬:貸し切り料金の方が高そうな気がする…
もしかすると出口さんも、これより高いかも…
SD(店員):「こちら、追加料金をいただくと、お好みで刻印を入れることもできますが」
真帆:すだめさんをみんなで止めましょうか(笑)
凛々子:重要ですね(笑)
真帆:「早瀬、芽衣子さんを止めるのよ!」
早瀬:とりあえず、すだめさんを羽交い締めにする方向でスタンバイ。
凛々子:一瞬早瀬さんの頭に犬耳が見えた!
早瀬:「私のことはいいから、早く、早く購入をっ!」
SD(芽衣子):「(なんて彫ろうかな…初めてのコミケ記念日? …それとも)」
すだめさんは明後日の世界に旅立っているのでそっとしておいてよいですよ。
凛々子:色々ヒドイ(笑)
SD:刻印、お願いする?
真帆:どうしましょう?
SD:追加料金はそんな高くないですし、日数的にも間に合いそう。
真帆:入れますか。
凛々子:やりましょう。では…CC○Pと刻印を(笑)
早瀬:同じ伝で、志真さんなら、北遠野重工ロゴでも入れそうな気が。
SD(店員):「ではこちらの紙に、入れたい文字の記入をですね、…あ、何か図案でも結構ですよ?
その場合はそのように但し書きをお願いします」
真帆さん、こういうの得意そうかなーと思ったんだ。成功要素的に。
凛々子:「真帆さん、どうする?」
真帆:「『亜里砂 17歳と○ヶ月の誕生日記念』かな。
皆さん、他に入れたい文字はあるかしら?」
凛々子:ナイス(笑)
SD:おおナイス! (笑)いいかな?
早瀬:入れる対象がジュエリーなので、文字数的にそのくらいでも一杯なのではないかと。
凛々子:「あら、良いわね。パンチが効いていて。それにしましょう」
SD:芽衣子さんは妄想中なので異論はないですね。
あとの二人もうなずいてますよ。
早瀬:うんうん。
SD(店員):「かしこまりました。あとは字体をこちらから選んでいただいてですね…」
といった具合で、刻印の内容も決まりました。
出来上がったら取りに来る感じで、いいかな。
凛々子:はい。
こうして、無事、「ジュエリー」枠のプレゼントのメドも立ったのであった。
さあ、実際にすべて準備できたかは、難易度が削れるかにかかっている。
SD:以上でロールプレイフェイズ終了。
ちょっと面白かったから、思い切って長めにかけてしまいました。
では演技にまつわる成功要素を1個ずつ提出していただきます。
早瀬:じゃ、こっち。【変化に対応する反射神経(12)】で。
SD:どの演技についてか簡単に説明してもらえる?
早瀬:店員への依頼に使った文句、このへんは本当にリアルタイムに思いついたのね。
いや、リアルに経験したから書けるんだろうと突っ込まれるとそんなもんですが(笑)
SD:了解。演技もよかったんで+10。22点として抽出します。
真帆:【情報収集をするためのモバイル機器(13)】で、「17歳教」の存在を調べて刻印に使ってみた、というのはどうでしょうか?
SD:ナイスな刻印の文言だったんで+10採用。23点とします。
凛々子:【対人情報収集能力(相手の素性を知る)(14)】。
出口さんが浪花節に弱いことを事前に調査し、泣き落としを実施。
紹介状も事前に準備。てな感じで。
SD:こちらが結構な無茶振りしたのに、応えてくれたので2倍で取ります。28点ね。
凛々子:ありがとうございます。
SD:あと、NPCなんだけど、芽衣子の【楽しいことが好き(11)】かな。
そうすると、合計で…
真帆:84?
SD:84だね。
早瀬:お、サイコロ振りそうな展開だと思っていたのですが。
SD:残り難易度69でしたから…削り切れました。
くっそーーーーー。昨日のセッションに続いてまたもサイコロ判定にならなかった!
凛々子:残念(笑)
早瀬:10点加点とか2倍とかの大盤振る舞いをしなければ、サイコロ振る展開になっていたかも。
SD:というわけで、難易度ゼロになりましたー。
真帆:残念なんすか(笑)
SD:いやー、オチのつけ方がいろいろ夢想できると楽しいじゃない?
真帆:確かに(笑)
早瀬:振って失敗して、すだめさん暴走落ち、なんてのも、あるのよ?(笑)
SD:M*は達成されました!
無事、削りきって成功。
…うーん、今回、ちょっと途中で計算ミスがあったりした関係(判定の成否に関係しない、本文中では訂正済み)で、サイコロ判定になるかならないかの微妙なラインに持ちこめなかった…
次回はハラハラさせたいぞ!
SD:結果の描写と後日談のロールプレイパートに入ります。
…では、いよいよ、みなさんの企画したパーティが開かれるわけですね。
教会っぽい雰囲気のレストランに「今日は貸し切りデス」って張り紙がしてあって、「北遠野重工資材部資材課御一行様」とか出てて。
早瀬:出口さん、生きてる?
SD:ああ。迎えに行くんだよね。
ちょっとふくよかな女性です。出口さん。
凛々子:イメージピッタリ(笑)
SD(出ロ):「ほふひひは、ひょうはよほひふほへはひひまふ
(こんにちは、今日はよろしくお願いします)」
真帆:天童よ○みとかそんな感じなんですね。
早瀬:森公○子とか。
SD:黒服に車に連れ込まれております。
SD(黒服):「おい、はやくお乗せしろ」
ぎゅうぎゅう。
凛々子:では、車内でヤクを。
SD(出口):「はーふ(あーん)」
口を開けております。
凛々子:「はーいそのままね〜」
薬をひとつかみして。
早瀬:この現場には同席したくないなあ(笑)
凛々子:むぎゅっと口に詰め込みます。
真帆:口を開けて待っている相手の腕に注射じゃないんですね(笑)
あるいは粉薬かとも思ったんですが(笑)
SD:丸薬なのか(笑)
あれか。正露丸っぽいのか。
凛々子:そんな感じです(笑)
たぶん用量を間違えているという(笑)
SD(出口):「ま、またたく間に痛みが引きましたわ〜〜〜♪ ありがとう〜♪」
早瀬:こわい、こわいよ〜(笑)
SD(出口):「これはもう今夜はノンストップね〜♪」
凛々子:「どういたしまして〜。一日(だけ)がんばってくださいませね」
真帆:こわいよぅ……
凛々子:おそらく次の日に反動が。
SD:凛々子さん、移動中の車内で延々と歌のようなものを聞かされます。
通行人とかほかの車の中の人とか、みんなこっち見てる。…窓閉めてるのに。
凛々子:「ああ、ゴスペル嫌いになりそう…」
強いお薬ですからねえ…用量・用法をよく守ってお使いくださいませ。
SD:車は会場に向かいます。
で、会場に三々五々参加者も集まると。
早瀬:ちなみに、ジュエリー取りに行く人は、誰でもいいけど、すだめさん以外だから!
SD:だれが取りに来るんだろ。志真さんと岡嶋くんは会場だろね。
真帆:発注した真帆さんが行きます。
早瀬:またすだめさんを羽交い締めにして、
「いいから先に行ってくれ!」
なストーリーをですね…
SD(店員):「お客様、お待たせいたしました。こちらでございます、ご確認を」
真帆:「どれどれ、刻印は……」
と確認します。
SD:きれいな銀色のロケットの脇に、文言がきちんと彫られてますよ。
真帆:「綺麗にできてますね、ありがとうございました」
と受け取ります。
SD(店員):「あとこちらもご依頼されていたのですが…」
と指輪のケースを渡されるけど。
一同:え(笑)
早瀬:後日頼んだな(笑)
SD(店員):「確か、須田様…でしたか、出来上がったら一緒に渡してくれと」
真帆:すだめさんは一緒に来てるんだっけ?
SD:来てないですね。というか、取り押さえるくらいに行かせないようにしてるよね?
凛々子:早瀬さんが羽交い締めにしているハズ(笑)
早瀬:中を確認しろ〜。何彫っているか確認しろ〜とテレパシーを。
凛々子:真帆さん、適切な処理(?)をお願いします(笑)
真帆:「指輪の中身を確認出来ますか?」
SD(店員):「どうぞ」
ぱかっと。
早瀬のプレイヤー(芽衣子):「離してよ〜」
早瀬:「殿中、殿中でござる! お気を確かに!」(羽交い締め中)
真帆:おそるおそる指輪をつまみ上げる真帆さん(笑)
SD:『変わらぬ友情を誓う。貴方を幸運が守りますように』
とある。
早瀬:というか指輪のサイズ知ってるのか! 流石ストーカー。
真帆:「(これなら変なことには使われなさそうですね)」
SD:昔の設定メモに「百合百合するより、清水さんのせいで物事が悪化してどうにもならなくなる様を嗜虐的に眺めていたい」とありましたので、このようにしました。
凛々子:割とまともなんですよね〜。良いさじ加減。
SD:つか、幸運が守らなきゃいけないような事態にいてほしいっていう、やや歪んだところも…
真帆:「では、そちらも引き取ります(でもすだめさんには隠しておこうかしら…?)」
凛々子:パーティー後に渡して上げるのが良いでしょうね。
早瀬:黙って懐に入れるとか。
…刻印入ってるから質には入れづらいかなあ。
あ〜この指輪、私の指にぴったり〜! とか?
真帆:帰りに落としたことにしてゴミ箱にぽいっとするとか(笑)
会場のゴミ箱辺りに。
ちょ、すだめさん可哀想(笑)
しかたない。
SD(猫):「にゃあ」
足元に猫が。
凛々子:カメラ猫?
早瀬:ですね。
SD:真帆さんを見てるよ。
早瀬:ごめん、早瀬はすだめさんを押さえるのに忙しくてその場にはいないんだ!
SD:すだめさんはスマホの画面見て、おとなしくしてるよ。(笑)
真帆:「こ、この猫は……ッ」
と青ざめつつ、指輪を隠すことを断念します。
SD(店員):「ありがとうございました! またのお越しをお待ちしております〜」
真帆:そして泣く泣く(?)すだめさんに指輪を渡す。
SD(芽衣子):「ありがとう! 助かったわ〜。今度なんか奢るね」(きらっ)
凛々子:すだめさんのいい笑顔。
早瀬:まるで作ったみたいだ。
真帆:きらっ☆ じゃないんですね。
SD:☆は微妙に足りない…のかなあ。
凛々子:良い笑顔過ぎてイラッとする感じですね(笑)
SD:さて、ちょっと大きな冷凍車も到着します。
黒服がわらわらと下りてきてコンテナの扉をあけると、もうもうとドライアイスの煙が。
凛々子:中から冷凍された出口さんが(笑)
早瀬:むしろ清水さんが(笑)
SD:違っ! ケーキ! ケーキですよ!
凛々子:きょうのメインイベントですね。
SD(志真):「あ、これはあちらのあのテーブルの上へ。
ろうそくは…いくつだったかしら。…17本? …27本だったかしら…」
凛々子:「(エアメガネをくいっと上げながら)調査済みです!」
早瀬:「2○本!」
SD:「あ、そうね。2○本ね」
早瀬:2○本がオフィシャル設定になりそうだ(笑)
凛々子:(笑)
早瀬:清水亜里紗・年齢2○歳。
凛々子:ケーキ完成ですね〜。
SD(黒服):「お嬢様、すでにろうそくが立っているのですが、少し多いようです」
凛々子:なんで(笑)
SD(志真):「あら。サービスしてくれたのかしら。いいことね」
誰か止めてー(笑)
早瀬:「抜け! 抜くんだ〜!」
天然ボケのロールを続けていると、際限が無くてよろしくない(笑)
「誰か止めて」は魂の叫びであった。
SD:では、数も昨日のセッション(第16話)で調査したとおりに調整されました。
凛々子:「じゃあ差分はすだめさんに」
(血の雨が降りそうだ(笑))
真帆:すだめさん、実年齢+差分になるのか(笑)
SD(志真):「まあ、きれいに等配に配置していただきましたのに。惜しかったわ」
凛々子:どんな(笑)
SD:直径が結構あるよ。このケーキ。
早瀬:「はいはい、残ったろうそくは、志真さんの誕生日のときに足してあげるから」
凛々子:「いや、ろうそくっていうのはね……まぁいいわ」
ケーキ入刀、の前にロウソクに着火ですね。
SD(政司):「みなさーん、そろそろ時間ですよー? あれ、清水さんは?」
早瀬:もしかして…ここまで来て、いない落ち?
SD:まだ来てないようですね。
早瀬:家で寂しくコンビニ弁当とか食べていたらどうしよう(笑)
真帆:道に迷ってたらどうしよう(笑)
SD:出口さんが、ハッハッって、今にも頭から血が噴き出しそうな感じに…
真帆:出口さんが暴走?
SD(出口):「病気の♪ かわいそうな♪ お嬢さん♪ 森で♪ 迷って♪ 川に♪ はまって♪」
とかなんとかウォーミングアップしてる。
早瀬:転落一直線な歌ですね。
凛々子:どんな歌(笑)
「はい、お薬おかわりね〜」
真帆:凛々子さん、鬼……(笑)
SD:出口さん、静かになった。
で、早瀬さんのところに電話です。清水さんから。
早瀬:「今どこ?」
SD(亜里紗):「(ぜえ)ちょっと…(はあ)寝坊しちゃって…(ぜえ)あと…15分くらい…」
早瀬:「飛翔体を使うのよ! 空域全てクリアにしてあるから!」
凛々子:どこかで聞いたような(笑)
SD(亜里紗):「え…飛翔…? 何?」
「…あ、猫さんだ!」
ぷつ、つー、つー、つー。
音信不通になる亜里紗。
SD:という感じで、まあ30分もすればパーティが無事始まるでしょう。
この辺で締めようかと思いますんで、最後のロールをお願いします。
早瀬:「志真! その車と黒服、借りるわね!」
007のテーマ当たりをBGMにして。
凛々子:早瀬さんカッコイイ!
SD(志真):「わかりましたわ。傷つけないでくださいましね?」
凛々子:黒服さんを?(笑)
SD(志真):車を、だよ!
「お前たち、お行き」と、志真は黒服に指示を飛ばします。
真帆:「早瀬だけじゃ心配だからついて行くわ」
とついて行きます。
早瀬:これだけかっこよく出発して、実質現場でやっていることは猫をマタタビで車の中まで引っ張っていくこと(笑)
SD(芽衣子):すだめさんは
「これ、私からなんだけど…」
と、プレゼントを渡す練習をしてる。
SD(政司):「あ、店長さん? 料理のスタート、あとちょっと遅らせますから。
え? 主賓がまだなんだから、しょうがないじゃないですか」
岡嶋君は気苦労が絶えない感じ…
凛々子:「はぁ、あと30分もゴスペルのリハーサルを聞き続ける羽目になるなんて……」(頭をかかえる)
SD(出口):「(眠りながら)〜♪」
SD:というところで、今日の誕生プレゼント準備のミッション、完了としたいと思います。
お疲れ様でしたー。
凛々子:はーい。お疲れ様でした〜♪
早瀬:お疲れ様です。
真帆:お疲れさまでしたー!
SD:まあ猫自体もプレゼントされることになるとか、カメラをはずすことについて芽衣子さんが暴れそうになるのを必死に取り押さえるとか、あったかもしれないですね。
凛々子:でも最後、ほっとけないからついて行く真帆。夫婦ですね〜。
SD:いいよねー親友。親友…夫婦?
凛々子:すだめさんと亜里紗の関係とはまた違った関係な所がいいですね。
早瀬:多分猫を車に入れるのが早瀬さんの仕事で、清水さんを車に入れるのが真帆さんの仕事なんですよ。
真帆さんがいないと、猫だけ会場に来るんですよ(笑)
凛々子:ありそう(笑)
早瀬のプレイヤー(芽衣子):「(猫を見て)亜里紗、こんな姿になっちゃって…」
早瀬:「いやそれはない」
早瀬のプレイヤー(凛々子):「むしろ勘違いしていた方が都合良くない?」
早瀬のプレイヤー(志真):「それも一理ありますわね」
凛々子:(笑)
実に面白いセッションとなった。
成功要素提出などの判定に必要な作業まわりに取られる時間が大幅に短縮され、ロールプレイしながら物語を形成して遊ぶ部分に注力できるようになったAの魔法陣・第4版。
以前にも増して、遊びやすいルールとなったのではないだろうか。
ただSDとしては、ロールプレイフェイズや後日談パートが面白すぎ、時間管理の手綱をやや緩めでやってしまったため、当初の予定より時間オーバーとなってしまったところが悔やまれるところ。反省点だ。
次回は…夏のプールでサービスシーン炸裂だって!?
おいおい、そんな展開、大丈夫か!!