Aの魔法陣・間違った社員教育リプレイ
第7話
戦え! ウィルスハンターズ!(後編)
前回の続きである。
セッションとしてはひと続きで遊んでいるが、分量が多いので前後編に分けてまとめさせていただいた。
年度末で猫の手も借りたいくらい忙しい会社に襲いかかった、ウィルスメール。
その猛威の前に、業務が完全にストップしてしまった資材部。
果たして感染源を特定して、今日の業務を無事、終えられるのか!?
なお、現時点でのM*を提示しておこう。
M*ウィルス騒動を収拾する 難易度 残り5
ここでいよいよ芽衣子が、準備が終わって本格参戦。
芽衣子:すだめさんもこのウィルスメール事件には、珍しく呆然としています(笑)
ワクチン無しでは、かかるしかない。
SD:すだめさんのマシンのパターンファイルが古かったかどうかは、プレイヤーで決めてよいです。
芽衣子:古かったことにしましょう(笑)
SD:みんな地雷踏みだなあー(笑)
凛々子:持ち込みパソコンだったりするのかしら。
芽衣子:マシンが遅くなったことと、騒ぎとを結びつけて、ウィルス感染したのを悟りました。
「うあぁっ」っと思わず声をあげます。ディスプレイに手を掛けて、がっくり。
そんで、ケーブルをぷちっと。
SD(志真):「あら須田さん…ツイてないですわね」
凛々子:「すだめさんともあろうお方が…」
真帆:「珍しいですね」
亜里紗:「え〜? めーこ様の趣味ってこ、こ、これなんですか〜…。
わ、わ、私もここまでやらないと、めーこ様のお眼鏡には…ぶつぶつ」
芽衣子:「亜里紗……? 貴女のメールで大変なことになったわ。
後でお仕置きが必要ね…」
真帆:「すだめさんが本気で怒っているわ……」
亜里紗:「え? え? やっぱり、やっちゃうんですか? この絵みたいに、されちゃうんですか?
いくらめーこさんでも、私にも心の準備が(後略)」
SD:その画像はただの和服美女(略)なんだが(笑)
芽衣子:「貴女が何を言っているかは知らないけど、この程度で済むと思ったら大間違い!」(笑)
亜里紗:「え、もっとすごいこと、しちゃうんですか?
それってどうなるんですか?
そ、そんなフラグが立っちゃうんですか?
私、もっと、普通の(妄想暴走中)」
真帆:「……すだめさん、清水さんを売るつもりかしら?」
亜里紗:「あ、あの、めーこ様がどうしても、というのであれば…」
凛々子:拷問、十二単とか(笑)
芽衣子:どんなやねん(笑)
凛々子:どんどん和服を重ね着させるという…
真帆:何枚着せるかを競うゲームですね(笑)
亜里紗:「…5枚くらいなら」
芽衣子:「……い、いけない、私としたことが、つい暴走してしまった。
…お仕置きはあとでするとして、まずは、やっとこさ組んだ決済リスト整理プログラムと、整理済みの決済データを救出しないと…
この2週間の作業が台無しね!」
SD(志真):「何とかしないといけないですわね…
終業まで残り2時間切りましたわ」
凛々子:パソコン得意な二人のパソコンが使い物にならない状況ですか。
SD:生きてる端末があればなんとかなるんでは。
凛々子:復旧するか新パソコンでなんとかするとか。
真帆:パソコン得意って…すだめさんと……誰?
凛々子:志真さんは得意そう。
真帆:真帆さんはあまり得意じゃなさそう。
SD:一応、志真さんのパソコンは無事。
メールは来てるけど感染はしていないです。
亜里紗:実は私のパソコンがどうなっているか謎。
芽衣子:清水さんのパソコンは感染済みじゃなかったっけ。
真帆:清水さんだから現状を把握できていないのでは(笑)
亜里紗:ログ読み返しても、清水さんは志真さんから言われて回覧を回しただけなので、自分のパソコンの状況は実は不明なのです。
真帆:凛々子さんはメールチェックしてない、ってなってなかった?
凛々子:私は感染してませんけれど、今日の仕事のメールを見てませんからね(笑)
SD(志真):「凛々子さん。あなたそもそも午前中メールチェックをしていなかったのよね?
…そののんびりしたぶんを今、ここでみんなのために還元すべきだわ」
凛々子:「まぁのんびりだなんて……ちゃんと仕事はしてたわよ。
…でも犯人探しに協力するのはやぶさかではないわ」
SD:そういうの、凛々子さんは好きそうだ。
SD(志真):「詐称アドレスが課の人間であることから考えても。
犯人は…かなり高い確率でこの部の中にいるに違いないですわ!」
凛々子:「つまり、1人ずつ問いつめていけばいいのよね?」(笑)
一同:(爆笑)
問いつめる、って貴女……ホントに凛々子は凄いなあ。
SD:じゃそろそろ質疑応答にいきましょうか。
凛々子:まずはデータを取り出してウイルスチェックですかね。
えーと質問としては、「ウイルス感染したパソコンからデータを取り出して、ウイルスチェックする」の難易度はいくつでしょう?
SD:難易度ゼロ。騒動の収拾の方向にいかないので…が理由です。
感染源がまだわかってないのです。推理でしぼってもらってもいいですが。
凛々子:あ、犯人探さないといけないんですかね。
芽衣子:どうしようっかな…
SD:合同であたってもいいですよ?
凛々子さんが行動順を遅らせる、ってことになりますが。
凛々子:まぁそれでもいいですよ。
真帆:資材部最凶タッグ?(笑)
芽衣子:清水さんが電算部門にも回覧を回しているから、ウィルス退治そのものは、いずれ何とかなると思うのよ。
「問題は…。むしろ今日の業務を今日中に終わらせることっ!」(笑)
凛々子:やっぱり(笑)
業務をあと2時間で終わらせると言うことであれば、データを引っこ抜いて、無事なパソコンから送信すれば良いですね。
芽衣子:「ね」
凛々子:LANが危険と言うことであればMO(まだあるのか?)持って走ればいいですし。
亜里紗:今時MOなんて埃かぶってそうな…
芽衣子:「そうね。ネットを使わずに仕事をするか、絶対安全なパソコンに全てのデータを集めてそれ以外のパソコンは全て外してしまうか、どっちかね」
SD:無事なパソコンにもデカいメールはばんばんくるので、そこも検討してくださいねー。
凛々子:「LANを一つずつ引っこ抜いて絶対安全なパソコンを探すのが先かしらね」
亜里紗:「えっと、じゃ、ここからこっちは絶対領域で、ここからこっちは絶対安全じゃない領域で…」
SD:(爆笑)
凛々子:絶対安全じゃないって(笑)
芽衣子:ていうか、絶対領域て(笑)
真帆:絶対領域はスルーですか(笑)
凛々子:あえてスルーで(笑)
芽衣子:しまたー(笑)
亜里紗、言動が素敵すぎ。そして吊られるプレイヤー達(笑)
ここで政司のプレイヤーが到着して参戦。
政司:登録成功要素は、【真面目】【筋肉質】【物事の先読み】
【機敏】【モバイルPC】で。
SD:了解です。1人プレイヤー増えましたので、全体難易度を+2して、残り難易度7とします。
M*ウィルス騒動を収拾する 難易度 残り7
芽衣子:安全そうなパソコンキタコレ。
凛々子:真面目なパソコンですね(笑)
政司:「え、これは私物で…」
状況が状況なので、早速ロールが入る。
…さて、どうしたものか。一同、頭を捻る。
芽衣子:「凛々子、どうする?」
凛々子:「そうね……残業はしたくないですね。
でも犯人の顔も見てみたいし……」
芽衣子:とりあえず順番に行ってみましょう。考えついたら乗っかります。
亜里紗:まあ「絶対」云々はともかく、どのパソコンが「当面」安全かは清水さんが知ってますね。
SD:でも清水さんは全員から報告を受けたわけではないよ?
ほぼ全員ではあるけど。
亜里紗:しかも当面、なので、潜伏中のものがあったらわからない。
芽衣子:…
凛々子:むぅどうすれば。
ウイルスの隔離(怪しいパソコンのLAN引っこ抜き)、感染源パソコンの修復、仕事を終わらせる、の3つの仕事があるのですが、どうしましょうかね。
亜里紗:本来は最後以外の仕事は、電算部門の仕事なのですが。
凛々子:仕事を終わらせる、の優先度は割と低い?
SD:いや、仕事は終わらないと残業になって、無事では済まないよ?
真帆:「はっ、ウィルス騒動にかまけていて本来の仕事を忘れていました……」
亜里紗:期末ですしねえ。
凛々子:ウイルス隔離しつつ、仕事を終わらせる、と言うことですね。
芽衣子:逆に「仕事をしないでも良いようにしてしまう、というのも手ね……(ぼそっ)」
政司:「えっ…」
真帆:究極奥義、サーバーダウンですかね?
亜里紗:「ではでは、『ういるすのせいで仕事にならないので、本日休業ですぅ』って貼っておきましょうか?」
芽衣子:「貼り紙だけじゃなくて、専務に報告もしてくれると嬉しいわね、亜里紗♪」
亜里紗:「えとえと、社長の秘書さんはたまにお昼お話しする人ですので、渡しておきましたよ?」
…清水さんの首は大丈夫なのだろうか(笑)
芽衣子:「……………」
一同:(笑)
芽衣子:課長の首が心配になってきた(笑)
ほんとだよ(笑)
凛々子:SD、「怪しいパソコンのLANを引っこ抜いて感染源を特定する」難易度はいくつですか?
SD:難易度3。
芽衣子:正攻法ですね。
凛々子:まずここからですかね〜。でも成功要素が心許ないかもです。
そうだ、清水さんの情報が役に立ちませんかね。
亜里紗:少なくとも感染発症済みのものはわかるはず。
SD:なるほど。清水さんの情報があれば、前提変換がかかって難易度2。
凛々子:それで行きますね。
SD:はい。それでは質疑を終了として、行動宣言+成功要素提出をお願いします。
凛々子:一時成功要素提出は2つまでですね? では…。
「怪しいパソコンのLANを引っこ抜いて感染源を特定します」。
清水さんの情報を前提変換に使います。
成功要素は、【人にぶつからずに走る】ことで怪しいパソコンまで素早く近づけます。
【アピールが得意】ですので、「こっちも大変なんだ」とアピールすることでパソコンの所有者に邪魔されることなくLANケーブルを引っこ抜けます。
一時成功要素として、【ガムテープ(一時成功要素)】で怪しいパソコンを封印します。
また、【トランシーバ(一時成功要素)】で清水さんからの情報に従って怪しいパソコンを探します。
こんなところで。
亜里紗:どういう封印ですか(笑)
SD:えと。ちょっと待ってー。
【人にぶつからずに走れる】【アピールが得意】はいいとして…。
【ガムテープ】は、具体的にどうするの?
凛々子:LANポートを封印します、疑いが晴れるまで。
酷い話だ(笑)
SD:なるほど。おけ。じゃあちょっと甘いけど【ガムテープ】はOK。
凛々子:ありがとうございます。
SD:【トランシーバ】だよなあ。問題は。
うーん…【トランシーバ】は、抽出せず。携帯電話だったらよかったんだけど…。
さすがに【トランシーバ】は持ってないでしょー、普通ー(笑)
凛々子:ですね〜(笑)そっか〜。納得です。
亜里紗:ディスプレイをガムテープでぐるぐる巻きとか想像してました(笑)
政司:それは後が大変そうです。(笑)
凛々子:いや、キャラ的にはそれでも良いかと思ったんですけれど(笑)
芽衣子:確かにいい感じだ(笑)
亜里紗:で、ぐるぐる巻きにした上からマジックで「封」とか書く。
SD:じゃ、そうやって凛々子さんがLANコードを「どりゃ」って引っこ抜いて回っていくと。
凛々子:「……癖になりそう♪」
SD:無事なパソコンの持ち主が「いや、まだこっちにメール来てるよー」とかやってるわけですね。
凛々子:ですね〜。
亜里紗:「凛々子さん楽しそう♪」
SD:同僚のパソコンについては大体終わりましたよ。
凛々子:まだ来てますか。
SD(社員):「まだ来るー」
芽衣子:「やっぱりか……」
政司:おや…課外の人からですか?
SD:やり終わりましたよ。「同僚のはね」。
凛々子:「いよいよ捜査の手を上層部に広げないといけないわね」
政司:…
芽衣子:「いやぁ…こういうのはね…。大抵偉い人が絡んでんのよね……(溜息)」
政司:「そういうものなんですか」
と納得。
芽衣子:「…こういう時こそ新人君の出番よね」
凛々子:「そうですね♪」
政司:「え?」
芽衣子:(笑)
みんな真相に気づいてくれた。
その上にノリがいい!
大変ありがたいことである。そう、犯人は…
芽衣子:ところで、これって難易度的にはどういう結果に?
SD:【人にぶつからずに走れる】【アピールが得意】【ガムテープ】が抽出されました。
成功です。難易度残り4です。感染源は特定できました。
芽衣子:おお。
SD:………部長の机が未調査です。
凛々子:ほほ〜。
芽衣子:「部長……部長かぁ……(がっくり)」
名前はなんていうんでしょ。
SD:決めてないので、決めていいですよー。
亜里紗:…じゃあ「風祭」とか?
凛々子:私のお父様!?(笑)
亜里紗:実は黒幕はお父様パターン!!?
芽衣子:お父様(笑)
「パパ部長かぁ……(さらにがっくり)」
凛々子:娘……にするか姪とかにするか…娘の方が美味しいか。
芽衣子のプレイヤー(凛々子):「パパねぇ、普段はいい人なんだけど、仕事立て込んでる時にお伺い立てに行くと、キレんのよねぇ」
って感じ?
SD:凛々子さんのほうで決めていいですよ。
凛々子:じゃあ娘で!(笑)
政司:おー!
SD:(爆笑)
この一瞬のやりとりで、凛々子が資材部部長の娘ということに決定!
芽衣子:調査の結果、犯人は肉親に。
凛々子:「ま、肉親に甘いと言われるのはよくありませんし♪」
芽衣子:「じゃあ、パパのパソコン何とかしてよ(笑)」
SD:部長は平然と仕事しております。
凛々子:「ここは徹底的に……」
亜里紗:「え、部長さんって、こういうご趣味だったんですか!?
…凛々子さんも、たまに和服とか、着るんですか?」
LANは切ったけど妄想は止まらない(笑)
芽衣子:「いやもう、それはいいから」
とツッコミ。(笑)
凛々子:うまいことを(笑)
亜里紗:まあ話を進めましょう。質疑応答続行中でしたね。
凛々子:部長をどかすのがポイントですかね。
芽衣子:そうだねぇ……よし。
「というわけで新人君、出番だ」
と、岡嶋君の肩を叩きます(笑)
凛々子:「なんて華麗なスルーパス……!」
亜里紗:丸投げとも言いますね。
芽衣子:「何とか頑張って部長をパソコンから1時間ほど引きはがしてちょうだい。
その間に残りの作業を全員で終わらせるから」
政司:「えっと…僕がですか?」
SDに質問です。
SD:どうぞー。
政司:部長ってお説教とか好きですか?
SD:性格も決めてないです。好きってことにしていいですよ。
政司:仕事の報告とかって課長じゃなくて部長にしてもいいんでしょうか…?
芽衣子:あり得そうね。都合良くそういう案件があれば…
政司:「部の報告書の原案をつっこみ所満載で書いて部長に持って行きます」だと、難易度は?
SD:つっこみどころ満載で書くのに難易度1、持っていくだけなら難易度は0。
そこから1時間お説教をひっぱって受け続けるのには難易度2かな。
政司:部長って今、同じ部屋に居たりします?
SD:同じ部屋の奥にいることにしていいですよ。
政司:呼び出したのは、すだめさんたちから見えますよね。
じゃあ、書類書いて元気に部長を呼び出して、別の部屋で説教受けてきます。
一同:(笑)
SD:別室に誘導するなら、説教を受ける難易度は3かな。
岡嶋君…けなげすぎる…(ホロリ)
芽衣子:では、あらかじめフロアの人に声を掛けて、今日中に絶対終わらせる必要のある仕事を事前確認してもらっておこう。
で、岡嶋君が部長と別室に向かうのを見届けてから、仕事を1時間で終わらせてもらう場合の難易度は?
亜里紗:遅滞戦術ですね。
SD:仕事の事前確認自体の難易度は1、そのあと仕事を終わらせるには難易度2かなあ。
合計難易度3。
芽衣子:あと、部長のパソコンをLANから切り離さないといけないね。
SD:部長の使ってるのはノートパソコンですね。無線LANでつながってることにしましょうか。
芽衣子:無線だったら……アクセスポイント側で回線を切れるね。
SD:部長に気づかれず止めたいから、すこしでもパソコンから離れたところで止めたい、んですよねえ?
なら、アクセスポイントなりLANのハブなりからケーブルを抜く手を使えば止められそうです。
芽衣子:簡単そうだ。難易度はいくつですか?
SD:基幹側の線を抜いて止めるだけなら、難易度は1。
芽衣子:「LANを切るのはこっちでやるわ。部長のほう、お願いね!」
大筋で作戦が固まった。うまくいくか?
政司:では、「ツッコミ所満載の報告書原案を書いて持っていって、部長を外に誘い出して説教されます」。
そのとき、みんなにちょっと騒いでいて貰うっていうのはできますか?
というかみんな騒いでますよね。部屋をうるさくしていてもらいたいのですが。
「うるさいからちょっと外で…」って言えないかなと。
SD:そうだね。もう騒いでるね、充分(笑) いいですよ。
じゃあ外に誘い出す件が楽になるかもしれない。
亜里紗:にゃーにゃー。(うるさくしているらしい)
芽衣子:猫がいるのか(笑)
政司:(笑)
亜里紗:そして「誘い受けのマサ」としてすだめさんの脳内に。(嘘ですごめんなさい)
SD:では成功要素の提出をお願いします。
政司:では、私物の【モバイルPC】を使って書類を作ります。
社内ネットワークに繋いでないので問題とは無関係です。
【機敏】なので早く書類を作れます。
【物事の先読み】で部長がお説教したくなりそうな記述を散りばめます。
芽衣子:(笑)
凛々子:なんという能力の無駄遣い(笑)
SD:うまいなあ。
亜里紗:やはり誘い受けの…いやここは自主規制。
政司:で、【真面目】な顔して部長に持っていきます。
これで、こいつは指導してやらなきゃ、って部長に思わせます。
一時成功要素で【体力がある(一時成功要素)】ので、1時間ずっと姿勢を正して部長の説教を聞いていられます。
亜里紗:体育会系ですねえ。
凛々子:岡嶋君は自分を犠牲にしすぎです(笑)
SD:冒頭で「死人が出る」って誰かが教えたばっかりに…
政司:あとは【借り物のUSBメモリ(一時成功要素)】で、書類作成に必要なデータを集めます。以上。
SD:判定しますー。
「ツッコミ所満載の報告書原案を書いて持っていって、部長を外に誘い出して説教される」難易度は3。
周囲がうるさいのを利用することで前提変換がかかって難易度は2に減少。
芽衣子:これが前提変換になるのか。
政司:前提変換何となく分かってきたような…。
SD:【モバイルPC】【機敏】【物事の先読み】が抽出されました。成功です。
凛々子:おお〜。
SD:【真面目】【体力がある】は、たぶん無くてもお説教は続くだろうから抽出しませんでした。
【借り物のUSBメモリ】は、ロールで借りる描写があれば良かったですね。
政司:あー、ロールしておけば良かったんですね。
SD:とはいえ、足りてますし。とにかく【物事の先読み】の説明文がうますぎ。
政司:じゃぁ、部長を誘い出して部屋を出るときに、すだめさんに「よろしく」って意味で視線送ります。
悲壮な顔して。(笑)
SD:これは「同じ部屋だから見てればわかるよね」を採用なので難易度ゼロで成功。
SD(志真):「残り1時間とちょっとよ? …どうするの!? 須田さん!」
実は残り目標難易度は1。結構減っていたのだ。
芽衣子:えと…では。まず5番目の成功要素として【意外に良い笑顔】を入れておきます。
SD:あい。OKです。
芽衣子:行動は、「合図があり次第アクセスポイントから有線LANケーブルを抜き、課員に今日中に終わらせることが必須な仕事を1時間で終わらせてもらいます」。
成功要素提出します。
まず、課長の所に、おじさまキラーな【黒髪ストロング】をなびかせて出向き、【ぶっきらぼうな物言い】で困難な状況を説明した後、【意外に良い笑顔】で、1時間で終わらせられる、今日中が必須な仕事を、*できるだけ少なく*出してもらいます(笑)
「課長はメンバーの仕事は全部把握なされていらっしゃいますものね?」
【白紙のメモ用紙】に仕事内容をメモり、担当者に渡して用意してもらいます。
一時的成功要素として【字を書くのが速い(一時的成功要素)】(ネーム書きで鍛えた)を出します。
自分の作業については【VBAをある程度扱える】のでかなり自動化してあり、速いです。
他の人のお手伝いもできるかも知れません。
岡嶋君から合図があり次第、アクセスポイントから有線LANケーブルを抜きます。
以前無線LAN導入で手こずった際、【アクセスポイントの扱いを覚えている(一時成功要素)】ので、場所や影響も知っています。
部内のメンバーは有線LANを使ってます。
SD:では判定ですー。
まず難易度ですね。アクセスポイントから有線LANケーブルを抜くのが難易度1、プラス「仕事を終わらせるよう監督する」は難易度2かなあ。合計難易度3。
「*できるだけ少なく*」で前提変換がかかって難易度2に減少。
成功要素抽出いきます。
【意外に良い笑顔】【白紙のメモ用紙】【字を書くのが速い】【アクセスポイントの扱いを覚えている】が抽出されました。
芽衣子:オーバーキル…?(笑)
政司:オーバーキルですね。
SD:そうですね(笑)
成功です。
成功要素を出して行くと、例え抽出されなくても行動の描写が細かくなる。
すばらしい行動宣言と成功要素提出であった。
SD:成功しましたので…。岡嶋くんがドナドナされていくや否や、すだめさんがアクセスポイントにダッシュ。
SD(社員):「須田さん、ウィルスメール止まった!」
分担に従い一斉に仕事にかかる皆さん。
「残業はいやじゃあああああああ!」
一同:(笑)
政司:あ、流石に行く前に自分の仕事は誰かにお願いしておきます。
凛々子:帰ってきて仕事がそのまま残ってたらあんまりですからね(笑)
芽衣子:それはひどいね(笑)
SD:新人だし、岡嶋くん自身の仕事はたぶんそんなに多くないだろうと思います。大丈夫でしょう。
そして終業5分前…。
あちこちで「おっしゃー終わったー!」「やれやれなんとか…」と声が上がります。
政司:その声を聞きつつお説教受けてます…
凛々子:(笑)
芽衣子:岡嶋君良くやった(笑)
SD(部長):「君ねぇ、もうちょっと書類の書き方というものを勉強したほうがいいよ。
だいたいそもそも文章というものは(略)」
凛々子:貧乏くじ過ぎる。私は、メールチェックは明日にします(笑)
亜里紗:さてこれからどうするんだろう。…アクセスポイント再接続?
「じゃ、これ、部長さんが戻ってくる前に元通りにしておきますね〜」
と、かちゃり。
芽衣子:清水さん…(笑)
政司:あ、今、回線を繋いでは…。
SD(社員):「うわーまたいっぱいメールが来たー!」
「あ、ねえ、検索サイトに行けないよ?」
「あ、おれもだ。仕事終わってて良かった…」
「あれ? ほかのWWWページも見れないー」
芽衣子:「……」
亜里紗:「もしもし電算の○○さんですか? かくかくしかじかで資材部部長の………」
SD:そこで ばぁん! とドアがあいて……
凛々子:何が始まるんでしょう(笑)
亜里紗:「えと、えと、あのですね…よくわからないので、めーこ様お願いしますっ!」
SD:「あーえーと」
芽衣子:いいんかな(笑)
「お疲れ様です。まあその……」
と部長のパソコンを見せて。
「どうぞ」
清水さん、良すぎです(笑)
SD(偉い人):「うわー。こりゃ酷いねえ…」
電算部の責任者が、簡単にパソコンの状態を確認して、顔をしかめた。
SD(偉い人):とりあえず、こいつも含めて、ここにある全パソコンのウィルスチェックとその駆除が完了するまで、ここの部のサブネット、外部と隔離したんで。
明日の朝一で全部点検して結果報告してね」
凛々子:うへー(笑)
SD(偉い人):「はい、駆除ツール」
とすだめさんにディスク渡します。
芽衣子:まあそうだろうね(笑)
苦笑いで受け取ります。
政司:(説教中)そろそろ帰りたい…と思いつつ帰れないんだろうなぁ。
SD:ここで終業時間のアナウンスが入りますよ。
SD(部長):「…と。もうこんな時間か。まあもうしょうがない。
明日作り直して持ってきなさい」
政司:「はい」(ほっ)
そして明日には嘘のようにきちんとした文書に。
芽衣子:(笑)
亜里紗:優しい上司だなあ。今日中に作り直して、だとリアル志向(笑)
凛々子:(笑)
政司:それが恐かったです。(笑)
亜里紗:「そんなこともあろうかとすでに作り直して」という展開もあり(笑)
SD:きっと急ぎじゃない書類なんですよ。それを無理やり持って行ったわけだ。
で、岡嶋君が部屋に戻ると、がやがやとみなさん帰り支度です。
芽衣子:おお、ヒーローが帰ってきた。
凛々子:胴上げしますか?(笑)
芽衣子:しようしよう(笑)
亜里紗:でもここではヒーローと呼べないもどかしさ。
政司:部長の前ですからね。(苦笑)
SD:凛々子さんがよく見れば、問題となったの部長のノートパソコンは、風祭家でもときどき見かけるやつだね。出張用のやつ。
凛々子:家から持ってきているのですね(苦笑)
亜里紗:部長がこのパソコン持って家に帰ったら、部長の寝ている隙に凛々子さんがウイルスチェック!
凛々子:電算部に密告した方が世のためになるかも……。
亜里紗:そうするとお小遣い減っちゃいますよ〜。
芽衣子:(笑)
SD:ともかく今日1日はなんとか無事に終わりましたー。
これで全M*終了です。お疲れさま。
政司:はーい。
凛々子:はーい。
芽衣子:おつ〜。
凛々子:お疲れ様でした〜。
ホントお疲れさま。
政司:この騒動の収集はまたいずれ、ですね。
亜里紗:最初はどうなるかと思いましたが、最後までちゃんと行った上に、予告編までできる(笑)
凛々子:資材部の一番長い日、ですね。
SD:予告編?
亜里紗:風祭部長の問題収拾がまだ終わっていない。
パソコンだけで済むのか本人の問題まで追及するのかも不明。
え? :やるの?(笑)
SD:結構えらい人みんなやられててみんな同罪で追及されないに1カノッサ。
亜里紗:M*うまく穏便に済ませて部長におごってもらう、とか。
凛々子:リアルな(笑)
芽衣子:いやー。一番リアルなのは、全社にノートパソコン禁止令が出て終了(笑)
凛々子:うわぁ(笑)
政司:(笑)
亜里紗:これはノートパソコンではありません! UMPCです!
芽衣子:(笑)
凛々子:ラップトップなら……(笑)
芽衣子:ラップトップって何か懐かしい単語だな…
SD(亜里紗):「これ暖房ですよ。ほら膝がぬくいぬくい」
亜里紗:えらいひとにはそれがわからんのです…って本当にわからないけど(笑)
こんな愛すべき奴等の日常は波乱万丈だが、兎にも角にも過ぎゆくのだ。
彼等の明日に乾杯。
次回は、このメンバーがなんとあのイベントに参加してしまうよ!