Aの魔法陣・間違った社員教育リプレイ
第3話
冬の散歩道・コンサートへLet’s Go!
前回、惜しくも牡蠣フライ定食を食べ損ねた三人。
成長の結果、政司と真帆が追加設定を獲得することになった。
その処理を横目で見ながら、芽衣子が前回の成長を思い出してぽつりと。
芽衣子:そういえば、あの獲得した設定って…
文言が、誰かと「恋に落ちる」なんだよね…
「恋する」んじゃないんだよ。「恋に落ちる」んだよ…
SD:え?
芽衣子:つまり、相思相愛なんだよ(笑)
SD:そうそう。何をいまさら。らぶらぶですよ?
芽衣子:片思いのつもりだった…
SD:プールに飛び込んでキスしちゃったりしますよ?(ゼーガ○イン?)
芽衣子:爆弾の付いたバスから飛び降りたり。(スピ○ド、かな?)
SD:でも、「恋」じゃなくて「変」かも?
凛々子:「変」ですね(笑)
芽衣子:「変」に落ちる。…すだめならやってくれる!
凛々子:二人だけハリウッド世界に…
「変」に落ちた芽衣子と清水さん。いやはや、大変な設定が追加されたものだ。
政司と真帆の二人はどうかというと…
SD:岡嶋くんと真帆さんは追加設定獲得のためのサイコロを振るのだ!
まず、岡嶋くん、行ってみよう。
政司:何を振ればいいんですっけ?
SD:わたしの手元に追加設定表があります。
ちょいとサイコロ2個振ればよろしいのです。
政司:面白いの引かないかな。(ころころ)
ころりん:《出目は6です》
SD:(表を見て)何も無しのところだなあ。振り直してもいいですよ。
政司:はーい。もう1回降ってみます。(ころころ)
ころりん:《出目は4です》
SD:「ある事柄について本格的な訓練をはじめた」
まじめだ。
「ある事柄」が何か、はお任せします。変なことでもいいよ。
芽衣子:同人誌の制作について本格的な(略)とか?
政司:(笑)
では、敬語について本格的に訓練をすることにします。
SD:了解。じゃ次は真帆さん、行ってみよう。
真帆:(表を見ながら)まともな追加設定ないのね(笑)
SD:(同じく表を見て)…なんかマジマジとみると、すごいのがいっぱいあるな(笑)
正気か?
凛々子:まともなのが少ない気が(笑)
どこが日常編ですか(笑)
一部の出目には「異世界から見知らぬNPC(ノンプレイヤーキャラクター、脇役のこと)が居候として転がり込んでくる」という、なんともSD泣かせなものがあったりする。
恐ろしい恐ろしい。…出ませんように。
真帆:(ころころ)
ころりん:《7です》
SD:7は追加設定無しのところだなあ。
そのままでもいいし、追加設定欲しいなら振り直していいです。
真帆:振り直します。(ころころ)
ころりん:《出目は10です》
SD:10ってなんだっけ。
「実は仲のよいNPCがいて、貴方を頼って家に転がり込んでくる」…?
真帆:NPCはプレイヤーが作成すること、とのことですね。
身近にいそうな人間が原型とのことなので、ラ○ちゃんみたいな異世界人とかはダメ、と(笑)
SD:そうだね。(ちょっとホッとしている)
真帆:し○ぶはOK?(果たして身近に居るような娘かわからないけど…)
SD:かな。
真帆:NPCの作り方は、真帆さんを作ったときと同じでよいですか?
SD:ですね。ルールブックの特徴表は、サイコロ振ってもよいし、もちろん選んでもかまいません。
真帆:サイコロの神様にまかせます。
SD:OK。ではどうぞ。気に入らなかったら振りなおしてもいいよ。
真帆のプレイヤーがキャラクターメイク作業に入る。
しばらく、サイコロを振った後…
真帆:原型はそろいました。とりあえず、女性ですね。
SD:了解です。
そういえば、真帆さんは今、実家住まいなんだよね(真帆の設定を見ながら)。
ただの友人よりも、親戚筋とかのほうが、転がりこんでくるとしたら自然かも。
それとも家出友人? 年齢は同世代でなくてもいいですよ。
真帆:おばあさんってことにして、薙刀の達人とか?(笑)
でも萌えがないなぁ。
どうしよう。従姉妹にするか。
…火事などで住むところをなくした隣人が転がり込んできた、でもよいんだろうか?
SD:任せます。出来たら、教えてください。
こうして出来上がったのが、このキャラクターだ。
大河早瀬。ちょっと不幸な真帆の元へ転がり込んできた、真帆の従姉妹。
元気いっぱいの保健体育教師だ。
Aの魔法陣(第3版)・間違った社員教育 キャラクターシート | ||
---|---|---|
名 前 | 大河 早瀬(おおかわ はやせ) | |
年 齢 | ? | ![]() |
性 別 | 女性 | |
血 液 型 | O型 | |
星 座 | 蟹座 | |
容 姿 | ショートカットのお姉さん。 |
|
原 型 | コミュニケーション能力が高い | |
自己中心的で現実的である | ||
花や動物に深い愛情を注ぎ、詩的で感受性が鋭いが、好き嫌いが激しい | ||
感受性豊かで直感的に物事を判断する | ||
肉体派・スポーツが得意 | ||
設 定 |
真帆の従姉妹で幼馴染。 職業は教師。 好き嫌いで成績を決めて教頭に怒られる毎日。 「家に住めなくなった」と言って真帆宅に押しかける。 実は今回が初めてではないらしい。 口八丁手八丁で、周囲を煙に巻くのが得意。 剣道有段者。珍しい二刀流の使い手。 趣味は俳句・和歌。(出来のことは言うな!) |
突然の居候、どのように話に絡めていくかな、と思っていたのだけれど。
悩む暇もなく、すぐにその時がやってきた。
迎えた、とある年末。
一部のメンバーが、ぼーっと、オンラインで大晦日を過ごしていた。
SD:みんな、年末を過ごすスケジュールがまちまちだねぇ。誰か来ないかな…
真帆のプレイヤー:M*紅○歌合戦を見にいこう、というのを思いついた(笑)
でもロールが難しいかな…
そこへ、プレイヤーEさんがログイン。
飲み会で直接お会いしたときに、「Aの魔法陣面白いよ!」って強く推しておいたのだ。
真帆のプレイヤー:Eさんもセッション参加されます?
プレイヤーE:やるんですか?
真帆のプレイヤー:未定です。…というか、やりたいです。
プレイヤーE:私のスタンスとしては、自分から積極的にやるとは言い出しませんが、積極的にやらないというつもりもありませんので(笑)
希望があればやります。
SD:ではせっかくだし、何かやりましょうか。
プレイヤーE:ただ、キャラクターの用意もなければ、ルールも飲み会で聞いた以上のことは知りません…
SD:簡易原型でプレイする方式(リアルな自分自身をキャラクターに投影する)もありますが、どうしましょうか。
プレイヤーE:え〜と、ここに真帆さんのプレイヤーがいるわけですから、私が、真帆さんの家に転がり込んだNPCを担当するとかいかがでしょう?(笑)
SD:あ、それでいきますか?
プレイヤーE:(早瀬の設定を見てる)これ以外の設定とか、あったりします?
真帆:今のところないので、イメージしにくかったら、好き勝手に付け加えてしまってよいです。
SD:じゃあ使いやすいように調整してもらって、キャラをまとめてもらいましょう。
プレイヤーE:(→以後・早瀬)体育会系にして口八丁手八丁。…がんばります。
真帆のプレイヤー:その辺、やりにくかったら変えてもいいですよ(笑)
急遽、セッションを行うことになったので準備に入る。
Aの魔法陣なら、こういうときのクイックスタートも簡単だ。
SD:今回は、取り扱う成功要素の数を抑えた設定にしましょう。
登録可能成功要素数を…6個にしましょうか。
内容ですが、何かやってみたいことはありますか?
早瀬:ん…特に思いつかないので、今までやっていることの延長線上でもよさそうですが…
真帆:M*コンサートに行く、とか。
SD:了解。コンサートに行く、ね。
ちゃんとしたM*はこれから書きますが、とりあえずそれに適しそうな成功要素を6個まで登録してね。
全部登録しないで空欄を作っておくと、1個だけ追加登録できます。
真帆は、悩んだ末に、
【メガネ】【スリム】【丁寧語】【ワンセグケータイ】【輪ゴム】
を登録。今回のセッションではあと1つ登録可能だが、空欄とすることにした。
早瀬は、
【小柄】【平衡感覚がいい】【50分しゃべり続けることができる】
【チョーク投げ】【チョーク】
を登録。こちらも、あと1つは空欄とすることにした。
SD:じゃあシンプルに行きますね。
M*コンサートを楽しむ 難易度8
SD:こんな感じでいかがでしょうか。
制限時間はゲーム内時間で12時間です。1ターンゲームとしますね。
手番はどっちからいきますか?
真帆:どっちも初心者だからなぁ。サイコロを振って決めますか。
SD:早瀬さんに依存がなければ。
早瀬:構いません。
SD:じゃ、サイコロ2個振って、偶数で真帆さん、奇数で早瀬さんから。(ころころ)
ころりん:《出目は11です》
SD:先に早瀬さん、次に真帆さんの順番ですが、いいかな?
一同:はい。
SD:ではですねー。
今日は「2人で連れ立ってコンサートに行こう」ということなんですが。
真帆:駅からにするか、真帆宅からにするか。任せますよ。
早瀬:そもそも同居しているので、待ち合わせの必要がなさそう…。
SD:そうだねぇ。
SD(早瀬):「真帆ー、あの服どこやったっけー?」
といった感じでやってるのかねえ。
早瀬:コンサートのジャンルやアーティストは?
SD:ロック系ですかねえ。
真帆:駅から出発で、開演ぎりぎりだ、とかだったりすると、移動系の成功要素がないのがつらいなあ。
SD:状況について、みなさんノーアイデアなら、ぱっと決めちゃいましょうか。
それなりに人気のロックバンドで。
雪が降っていて。
混雑している状態です。
「いちおう、開場時間より前に駅にはついたんですよ?」
ってところではいかがでしょうか。
早瀬:チケットはすでに持っている、でいいですよね?
SD:いいですよ。開場前なんで混んでますよー。
真帆:今どの辺にいますか? 開場まで何分?
SD:とりあえずまだ20分くらい前かな。
ほかのお客さんは、いろいろ雑談しながら待っています…列はかなり長い。
まぁ、とにかく寒いでしょうね。
早瀬:とりあえず、酒買うか。
SD:このシリーズは結局酒から離れられないのか!(笑)
真帆:「いいわねー。でも、開場まで20分しかないわよ?」
SD:僻地ではない都会だろうから、コンビニはあるだろうなあ。
もともと昔、酒屋さんだったコンビニなら、酒もあるでしょう。
早瀬:「じゃあ、とりあえず酒買ってくるから、真帆、並んでてね。
ワ○カップ5本と、するめ1パックあればいいでしょ?」
真帆:「ちょっと多すぎない?」
早瀬:「真帆は1本で、あたし4本」
真帆:それなら、いいです。
「お金はあなたが払ってよね」(笑)
早瀬:「社会人がケチなこと言わない言わない。
お遣い代をくれとか言わないから、自分の分は自分で払ってね」
真帆:「…ちっ。気づかれたか」
早瀬:「はい、これ私のマフラー。
走るとき邪魔だから、待ってる間、使っといて」
真帆:「ありがとうー」
巻き巻き。
従姉妹だけあって、早速、仲がいいなあ。
SD:じゃあ、質疑応答をはじめましょか。どうします?
お酒を買いに行く、んだよね。それで削りにいきます?
早瀬:そこはそこで削りますが、それだけでは不足でしょう。
…会場の大体の収容人数は? ライブハウスなのか、スタジアムなのか。
SD:あんまり決めてなかったけど、新横浜にあるアレを脳内でイメージしてました。
ブラウザで施設のサイトを確認する一同。
本物の施設のサイトを閲覧しながら進められるなんて、時代が進んだなぁと思う。
インターネットが無かったころは、資料を用意しておいて見せ合ったりするなど、いろいろ工夫したものだが。
早瀬:了解。では、会場から駅まで戻った場合、最寄りのコンビニは歩いて5分くらい、という認識でいいですね?(笑)
SD:もちろん変えてもいいですが、そのつもりでいます。
ただ、雪ですので大変かも。さっきの難易度2、というのは天候が晴れの場合、で回答してます。
雪と人ごみを考慮して難易度3かなあ。
早瀬:特に駅前の陸橋を渡るのが…という実体験的な話はともかく、某アリーナだと、チケットは指定席ですか?
SD:決めてないけど、指定席じゃないと大変そうだよなあ。
指定でいいですよ。
早瀬:全体から難易度4削りたいわけだから、もうあと1欲しい。
SD:だねえ。…コンサートを楽しむことに寄与する行動なら、なんでもいいですよ。
逆に、直接寄与しない行動は、難易度ゼロで自動成功したりもします。
早瀬:では…コンサート参加者にしかわからない落書きをしよう。
SD:おお、グラフィティ(笑)
本リプレイは犯罪行為を推奨するものではない。現実世界で本当にやっちゃったらダメですよ。
架空世界だけに止めておこう。…ジェットセットラ○オとか面白かったなあ…
早瀬:それが教師のやることかっ! と自己突っ込み。
大丈夫。チョークだから簡単に消えて安心。
SD:難易度1で描けるのは20センチ四方未満の大きさの落書きかな。
あとは描く規模に比例で増えます。
早瀬:どうせ黒板の面積より大きいものは書けません。
SD:「雪道を戻ってお酒を買いに行って、道すがらファンにしかわからない落書きをしてくる」でOK?
これなら、難易度は4になるでしょう。
早瀬:もう一つ追加。コンサート本番で歌い続ける、を追加したらどうなりますか?
「教室で鍛えたこの喉をっ」
真帆:コンサートってそういうものなのか(笑)
早瀬:ひたすら飛び跳ねながら、
「L! O! V! E! Love Me, ○〜○!」
と叫び続けるとか(笑)
某バーチャロイドを讃える歌だ、それは。
SD:フムン…歌い続ける難易度は2、ただし3つめの行動を統合することになるんで、合計は16になっちゃいます。
早瀬:そんなルールがあるんですか。では「歌い続ける」は取り下げます。
SD:了解。じゃあ難易度4です。
では、最終的な行動宣言と、成功要素の提出をお願いしますー。
早瀬:行動宣言は、「雪道を戻ってお酒を買いに行って、道すがらファンにしかわからない落書きをしてくる」この通り。
成功要素は、まず【平衡感覚がいい】と【チョーク】で1ずつ削る。
SD:【平衡感覚がいい】は雪道だから、かな?
早瀬:はい。
SD:【チョーク】は落書きに使う、ですね。
早瀬:はい。
SD:あと他にありますか?
早瀬:【小柄】だから人混みは抜けやすい。いかがでしょう?
SD:了解。抽出作業はあとでまとめてしますので、ほかもあればお願いします。
早瀬:あ、はいはい。
成功要素は、4つ以上提出してもいいんですか?
SD:提出は、最大で難易度の2倍の数までOKです。今回の場合は8個までですね。
さらに提出したければ、通常の成功要素以外に、一時成功要素(行動を成功させられそうなこの場限りの理由)、を2つまでくっつけられます。
早瀬:近くなったら真帆に【チョーク投げ】で知らせる。これはネタ(笑)
SD:ほかにありますか?
早瀬:空いている成功要素スロットに【皮ブーツ】を登録して提出します。
SD:了解。認めます。
早瀬:事後のお手入れが大変なのですが、防水性能を期待。
あとは、一時成功要素が欲しい。
SD:何かあるかな?
早瀬:雪が降ってから少し時間が経っているので、【壁は乾燥している(一時成功要素)】ことにします。
SD:ふむ。あとありますか?
早瀬:夜だから【雪は溶けない(一時成功要素)】。
これで行ってみましょう。
SD:【平衡感覚がいい】【チョーク】【皮ブーツ】【壁は乾燥している】が抽出されました。成功です。
【小柄】は、戻り方向なら道が空いてそうだから、【雪が溶けない】は【皮ブーツ】とどちらか1つのみ採用、と考え、このような結果になりました。
早瀬:コンビニ行きは、人の流れに逆らうことを想像していたのですが…
SD:来場者が、ある程度行儀よく歩道を空けて並んでいる状況を想像していました。
早瀬:なるほど。
SD:では無事、ワ○カップとするめが真帆さんの所に到着ー。
設定の立て方がうまい。よい手際で成功だ。
人の流れの件は、状況設定のイメージのすり合わせがお互いに不足だったかもしれない。でも成功してよかった。
SD:ワ○カップが入って、ほろ酔い気分になってきたですよー。
早瀬:「どーせ会場は、ビンも缶も持ち込み禁止でしょーから、消費消費」
ぐびぐび。
真帆:「ううー、ちょっと目が回ってきたー…」
SD:二人していい感じにできあがってきたところで、列が動き始めます。開場ですー。
では次は真帆さんですねー。
早瀬ばかりか、真帆まで酔っ払ってきた。
これがあとで効いてくるとは、この時点では思いもしなかった…。
真帆:目的はコンサートを楽しむ、でしたっけ?
SD:そうです。楽しむ助けになることなら、なんでもいいですよ。
真帆:コンサートでは輪ゴムを振り回す、または投げる、というローカルルールがあるというのは?
SD:みんなで紙ヒコーキを飛ばす、というのが実際にありましたね。(M○LTI M○Xだ。)
いいですよ。なんか輪ゴムにまつわる歌でもあるんでしょう。
真帆:思考中。
SD:サビのところでみんなで上空に撃つとか、そういうのはありそうですよ。
真帆:その場合の難易度は?
SD:撃つだけなら難易度1だな。
何か企めば、難易度はあがるでしょう。
真帆:OK。
早瀬:♪わ〜ごむでるんるんくるるんるん み〜んなの幸せ伸びるんるん♪
SD:伸びるんるん♪って……幸せ、伸びちゃだめじゃないのか?(笑)
早瀬:「輪ゴム、飛ばしま〜す♪」
「飛ばされてま〜す♪」って、ちょっとネタが古いか。
そんな主題歌のアニメがあったんだよ。
真帆:プレゼントコーナーとして、客席からゴムを飛ばす射的があった場合の難易度は?
SD:射的はちょっと物理的に無理かなあ? アリーナ大きいからなあ。
ステージで輪ゴムがらみのネタがある、その時に客席からステージまで普通の輪ゴムを撃って届かせる難易度は4。
普通の輪ゴムじゃなかったら、変わるかもね。
早瀬:難易度4でも簡単すぎるような…客観的に。
SD:んー…客席の真ん中へんに座ってたら難易度6かなあ。
前のほうの客席からなら難易度4。
シート位置は決めて無いので、実は前のほうに座っていた、としてもいいですよ。
真帆:輪ゴムは一旦おいて。
ペンライトの代わりにケータイを振り回してリズムを取る、だったらどうでしょう。
そんなコンサートもある、らしいし。
SD:ふむん。それだけなら難易度は2かな。
真帆:曲の間、一緒に歌うだとどうでしょうか。
SD:さっき早瀬さんに聞かれたのと一緒だな、いくつって答えたっけ。
早瀬:それ単体だと2なのでは?
SD:そうです。同じになりますんで、難易度2ですね。
真帆:じゃ、曲の間一緒に歌いつつ、携帯をまわすだと?
SD:んー単純加算されるんではないかと。
真帆:では、歌を一緒に歌いつつ、ケータイをペンライト代わりに回し、クライマックスで輪ゴムを飛ばす。
だとどうでしょう。
SD:3つ以上の行動なので、統合して難易度15になっちゃいます。
早瀬:あ〜やはり。
真帆:変えましょう。一連の行動になればよいのかな?
立ったまま一緒に歌う難易度はいくつですか?
SD:一緒に歌うだけの難易度2に+1されて、難易度3かな。
では行動宣言&成功要素提出をお願いします。
前提変換をかけるための設定追加やロールプレイがあれば、それも加えてください。
真帆:前提変換を入れても良いですか?
SD:はいどうぞ。
真帆:輪ゴムがテーマの歌があり、観客がみんなで輪ゴムを飛ばす場面がある、ということにします。
SD:はい。
真帆:それを踏まえて、「立ったまま一緒に歌を歌い、クライマックスで輪ゴムを飛ばす」行動をします。
SD:うぃ。OKです。難易度は4です。
真帆:成功要素の空欄に、【ボランティア活動で鍛えた足腰】を加えます。
SD:認めます。
真帆:…うーん、これでも一時成功要素を加えないと足りないなぁ。
SD:提出よろしく。【輪ゴム】も、たしか持ってたよね。
真帆:【輪ゴム】は【ワンセグケータイ】を使って飛ばします。
SD:どのように?
真帆:アンテナに端を引っ掛けて飛ばす。手が痛くならない。
SD:ふむふむ。
真帆:【歌詞カード(一時成功要素)】を出します。
椅子に歌詞カードがおいてあったので歌詞が分かる、ということで。
SD:ふむふむ。
真帆:もうひとつ、【酔った勢い(一時成功要素)】を入れてみます。
いつもよりノリが良くなる。
SD:いいですね。
真帆:以上まとめて、【輪ゴム】【ワンセグケータイ】【ボランティア活動で鍛えた足腰】【歌詞カード】【酔った勢い】を成功要素として提出します。
SD:【輪ゴム】【ボランティア活動で鍛えた足腰】【歌詞カード】【酔った勢い】が抽出されました。
おめでとう、成功です。
コンサートの最後に、会場の観客の打ち上げたカラー輪ゴムが無数に舞い上がります。
真帆が酔ったロールプレイがここで利いてくるとは。実にうまい落としだ。
早瀬:真帆は酔うと声が大きくなるのね。
SD:ですねー。ノリノリでしたね。
真帆:「酔ってたから、いつもよりノッちゃった。
ロックは初めてだったけど……」
SD:初めてだったのか!(笑)
じゃあ早瀬さんのほうが強引に誘ったに違いない。
早瀬:ですねえ。
真帆:「まったく、早瀬は強引なんだから……」
ですね(笑)
早瀬:「ちなみに、歌っているときの記憶、あったの?」
真帆:「え゛…途中から覚えていないような気がするわ」
早瀬:判定に失敗していたら、輪ゴムと間違えてケータイを飛ばしていたに違いない(笑)
真帆:いいなぁ、それ(笑)
SD:というわけで酒の力を借りて(?)無事コンサートを楽しむことができましたですよ。
M*達成ですー。
早瀬:ついでに真帆の知られざる一面を見てしまった早瀬でありました。
今後彼女は真帆に酒を飲ませるのか、止めに回るのか。
真帆:飲ませる側で(笑)
真帆は幸薄いですから。
成り行きとはいえ、プレイヤーキャラクターに昇格してしまった早瀬。
プレイヤーEさんにとってはキャラクターメイクの手順を省いてすんなりゲームをスタートできたという意味で、よかったのではないだろうか。
今後Eさんは、セッションのシチュエーションに合わせて、清水さんと早瀬をスイッチして使うようになるのだが、その様子はまた、次回以降で!