Aの魔法陣・間違った社員教育リプレイ
第4話
一家離散? 実家消滅まであと1ヶ月!
前回は、真帆と、真帆のもとに転がり込んできた従姉妹の早瀬が、コンサートに遊びにいくセッションだったわけだが。
セッションを終えて直後、まだ大晦日である。
興奮も醒めやらぬまま、年が暮れようとしていた。
凛々子のプレイヤーも加わって、「どうせなら何かやろうか」などといいながら時間だけ過ぎていく。
早瀬のプレイヤー:このまま行くと、このIRCチャンネルで年を越す!?
SD:ふはははは(笑)
凛々子のプレイヤー:M*新年を無事に迎える、とか?
早瀬のプレイヤー:M*除夜の鐘をつく、とか。
馬鹿な話をしているうちに、年が明け、新年になってしまった。
でも馬鹿話は止まらない。
早瀬のプレイヤー:M*初詣をする、とか(笑)
凛々子のプレイヤー:初詣は大変そうですね。
ちょっと目を離すと誰かが酒の出店に捕まってたりして。
真帆のプレイヤー:食堂やコンサートと状況が被るのが問題か。
早瀬のプレイヤー:実はコンサートも花見とかぶらないでもないので…まあ気にしない。
凛々子のプレイヤー:献血とか…(笑)
早瀬のプレイヤー:献血で判定に失敗すると、貧血で倒れたりするんですか?
凛々子のプレイヤー:今日、実際に献血やってきたんですが結構大変でした。
いろんな難関をクリアした勇者だけが献血させてもらえる訳ですね。
SD:そうなのか…
早瀬のプレイヤー:「君の素質は素晴らしい! 我々に血を収めるに値する!」
どこの悪の秘密結社…
ここでちょっと悪事の勧誘をしてみた。
SD:りりこサン、SDソンナムズカシクナイ。
大丈夫。体当タリデス。アタッテクダケルノデス。
凛々子のプレイヤー:え、クダケル?(笑)
うーん、では、今年の目標…「SDをやる」にしましょうか。
SD:じゃあ、新年開始20分で目標をかなえるしか。
凛々子のプレイヤー:あ、本当にやりますか?
SD:もしよろしければ、ですがネ。
凛々子のプレイヤー:わかりました。やってみましょう。テーブルトークで審判役やること自体が初めてですが(笑)
Aの魔法陣、SD怖くない。簡単よ。
初めてでもすぐできるよ。M*も簡単に設定できるよ。
SD:ルールよくわからなかったら、いつでも聞いてください。
私は、キャラクターを用意してあるので、それを使いますね。
凛々子のプレイヤー:はい、ではSDやってみまーす。
別途、用意しておいたキャラクターは、北遠野志真という。
端的に言って、気の強い男勝りの、お嬢様である。
ちょっとズレているところがあるが、人の話を聞かない猪突猛進っ娘だ。
Aの魔法陣(第3版)・間違った社員教育 キャラクターシート | ||
---|---|---|
名 前 | 北遠野 志真(きたとおの しま) | |
年 齢 | 26 | ![]() |
性 別 | 女性 | |
血 液 型 | O型 | |
星 座 | いて座 | |
容 姿 | するどい目つきに太い眉。背は小さめでスリム。 艶のあるロングヘア、ポニーテール。 |
|
原 型 | コミュニケーション能力が高い | |
自己中心的で現実的である | ||
欲求に対してストレートで積極的 | ||
失敗することがあっても、あまり気にしない | ||
頭脳派・勉強はできるほう | ||
設 定 |
英才教育と帝王教育を両方受けてしまった財閥長女。 血気盛んに育ちすぎ、跡継ぎではないことを両親が惜しんでいる。 聡明だが、やや一般常識に欠ける。 後学のため、資材部に出入りして働いている。 目的のためには手段を選ばない性格。 快活だが、自己中心的。 人の話を聞かず、内容を勘違いすることもしばしば。 そのため周辺からの印象は良かったり悪かったりと半々。 |
SD:(→以後・志真)では、チェンジで。
真帆:北遠野様は初登場?
凛々子のプレイヤー:(→以後・SD)初登場ですね〜。
志真:初プレイだよ!(笑)
そもそも、テーブルトークRPGでプレイヤーやるのが久しぶり。るんるん。
真帆:設定みると、「〜様」と呼ぶのが似合いそうだ。
SD:姫〜!
真帆:志真様!
志真:「ごきげんよう。みなさん」
SD:さて、今回のネタとして「お引っ越し」を提案しますが、皆さん、どうですか?
志真:いいよ。
早瀬:はい。
SD:イントロ、こんな感じでいかがでしょうか。
ある日、月見里邸に一通の手紙が届けられた。
不動産屋さんから届いたその手紙には要約すると、
「1ヶ月後に取り壊すから早く出てね」
と書かれていた。
月見里邸取り壊しまであと1ヶ月、みんなで力を合わせてつつがなく引っ越ししよう(させよう)!
SD:手紙には、一応新しいアパートの面倒も見るよ、とあり、不動産屋さんの住所が書かれています。
真帆:真帆さん、幸薄い(笑)
早瀬:「これでチョークの跡を消さなくていいのね!」
SD:ヒドイ(笑)
真帆:「うう、ここ、家賃のわりに部屋が広くてよかったのに……」
早瀬:そういえば…真帆って実家通勤だったような…実家が引っ越し!?
SD:実家に転がり込んでくるとは、早瀬さん、相当酷い人だなあ。
ではM*より始まる目的を記述しまーす。
M*引っ越しをする 難易度12
SD:制限時間は、ゲーム内時間で1ヶ月です。1ターンゲームとしますね。
時期としては秋〜冬で、あと不動産屋さんは真帆さんの家から歩いて行けます。
登録できる成功要素数は、6個です。登録をお願いします〜。
志真:では私は、【するどい目つき】【声が大きい】【小さい】【帝王学】
【人の言うことを聞かない】【クレジットカード】…でよい?
SD:【クレジットカード】の限度額とかあります?
志真:さすがに「うむ、私が家を買ってあげましょう」とかは常識的にありえないので…
「SDが困らない範囲の限度がある」ということでどうでしょう。
常識の範囲でしか無茶はできない、ということで。
演出的には、限度は執事が決めるとか。
過度な運用をしようとすると「お嬢様。それはいけません」的な電話がかかってくるみたいな。
SD:執事! ふ○このオプションですね。
まぁ、【クレジットカード】は志真さんにとってはアクセサリーのような物ですかね〜(苦笑)
OKです。
真帆:私は、【大きめの目】【趣味に関しては熱く語る】【スリム】
【読唇術】【モデラー】【メガネ】
…これでやってみます。
SD:持ち物は【メガネ】で良いですか?
真帆:毎回【輪ゴム】ってのも芸がないなーと(笑)
SD:いえ、よろしければ良いですよ。
志真:引越し要請された当人だから、例えば印鑑とか…
真帆:うーん、印鑑は急すぎて用意できなかったことにしますか(笑)
SD:大丈夫ですか、この引っ越し(笑)
「部屋を移るまでが引っ越しです!」
真帆:後腐れのないように燃やしますか、最後に(笑)
SD:それはこちらの仕事ですから(笑)
早瀬:私は、【ショートカット】【気っ風のいいしゃべり方】【小柄】
【背筋力が強い】【大きな声で話し続けることができる】【チョーク】
にします。
SD:OKです。
はてさて、このお引っ越し。無事に完了できるのだろうか?
不幸にも急に引っ越さなくてはならなくなった真帆。
だが、まだ細かい状況ははっきりしていない。
まずはプレイヤー達がSDに質問しながら、状況を確定していく。
志真:んと…このメンバーだと、真帆さん以外で社員は私だけか。
SD:そうですね。
志真:志真は、会社で相談を受けるのかなあ。愚痴をこぼされる感じだろうか。
「どうなさったの? 真帆さん」
真帆:今からはじめるんですか?
志真:なんとなく流れは作っていこうかと。
真帆:「実は、実家が取り壊されることになりまして…
ひと月以内に引っ越さないといけないのですが」
志真:「まあ…大変ですわね」
この常識無し娘が、今回の話を聞いてどういう想像をしているのかは気になる。
「荷造りはこれからですの?」
真帆:「急なことですので、今週末から本格的にはじめる予定です」
志真:「そうですか…それはお困りでしょう………
そうですわ! 私、週末に、荷造りの手伝いに伺いますわ。
私、こう見えても片付けが得意ですのよ」
そこへ早瀬から電話がかかってくる。
早瀬:(携帯経由)「真帆でてこ〜い」
真帆:「電話です。ちょっと失礼しますね」
志真:「どうぞ」
真帆:「早瀬、何の用かしら」
早瀬:「こんな重要なことメールで書くな〜!
授業中に吹き出したでしょーに!」
この人は授業中に教室に携帯持ち込むのかとまた一人突っ込み。
真帆:「授業中にチェックしたの? そのうち首になるわよ?」
早瀬:「鳴っちゃったものはしょーがないでしょ。送る方も送る方」
着信音すらそのままなのかと(後略)
志真:ナイス駄目教師。
真帆:あきれつつ。
「……で、用件はそれだけ? 用が無ければ切るわよ?」
早瀬:「今度から、重要な話はメールじゃなくて話でしてよね〜!
住んでる私も困るんだからさ」
勝手に転がり込んでおいて(後略)
真帆:「電話しても、いつも出ないじゃない! あなたは。
メールしたときに限って反応が速いのよねぇ」
早瀬:「そりゃそうでしょ。
電話取ったりしようものなら、生徒から『また彼女?』って。大変なんだから」
SD:このペアおもしろい(笑)
志真:横で、携帯で執事に電話します。
「霧坂」「なんでしょうお嬢様」「今週末の会合、キャンセルして」
SD:うは(笑)
そして家に帰る真帆。
SD:真帆さんがうちに帰ると、不動産屋さんからFAXが届いてます。
要約すると、「まず店に来い、話はそれからだ」「希望条件に沿って引っ越し先を探すよ」とのこと。
志真:これは真帆さんが行かないと。
真帆:真帆でしょうね、多分。
志真:順番、なし崩しでいいのかな?
SD:分割によっては協調行動も出来ると思いますよ。
真帆:不動産屋に行くところからミッションスタート?
SD:基本的には、新しい物件を見つけて、今の家を引き払って、荷物を運ぶ。ということですね。
志真:志真は「荷造り」が成功要素的にイケそうです。
真帆:真帆の分担は「物件を見つける」になるわけか。
志真:ですね。じゃあ難易度を聞いてみよう〜。
SD:どぞー。物件も色々ありますからね。
真帆:手っ取り早く、通勤時間が今より短くなる物件を見つける難易度は?
SD:広さにこだわらなければ、難易度は2です。
真帆:「早瀬も付いてきそうだし、広い方がいいわねぇ」
距離に関係なく、広さが今の家と同程度の家を見つける難易度は?
SD:同じく難易度2です。
真帆:両方の条件をあわせると?
SD:両方あわせると難易度4ですね。
真帆が物件の条件を出しながら、難易度を探っていく。
SD(不動産屋のオババ):「そうさなぁ、広くて駅から近い物件ならこのあたりかの〜」
家賃の結構高い物件を出してきました。
真帆:「高いわねぇ……」
SD(不動産屋のオババ):「駅前じゃからの〜」
真帆:「早瀬は出してくれるかしら?」
早瀬:早瀬、連れてきてます?
真帆:早瀬だったら憑いてきてそう。
早瀬:憑くな!(笑)
真帆:ごめん、ミスタイプ(笑)
SD:居ていいですよ。
真帆:「早瀬、家賃折半してくれる?」
早瀬:「遠くても歩く! 運動、運動」
SD:体育会系だ(笑)
早瀬:肉体派なので。しかもスポーツが得意と書いてあるので、お色気路線ではないという。
真帆:(小さい声で)「…早瀬は家賃を出さない、と」
SD(不動産屋のオババ):「若いもんは元気じゃのう〜。結構、結構」
真帆:不動産屋のオババを説得して、よい物件を手に入れる難易度は?
SD:ちょっと待ってくださいね。
良い物件とは…先ほどの条件に加えて、家賃が安い?
真帆:そうなりますね。
SD:難易度は5になります。
説得の仕方によっては4とか3になるかも。
説得は具体的にどうしますか?
真帆:物件を探すのと説得ってイコールじゃない?
SD:いえいえ、色々方法はある物ですよ、きっと。
商談というのはテクニックなのですよー。
さて、どう説得するか。真帆は、すこし考えて…
真帆:オババと世間話をして、趣味を聞き出す難易度は?
SD:難易度0です。時間さえかければ…あとはお菓子ですか(笑)
SD(不動産屋のオババ):「これがうちの孫じゃよ。もう可愛くてのう〜」
志真:趣味が真帆さんと近いとか同じとか設定して前提変換をかければ、成功要素が使いやすくなるんじゃないかな。
お孫さんが模型好きとか!
SD:意外な(笑)
SD(不動産屋のオババ):「あんまりカワイイから孫のフィギュアをつくってしもうての」
真帆:「まあ、本当ですか! 実は私も以下略」
で、オババと趣味の話で一通り盛り上がってみます。
早瀬:すいません、笑いをこらえるのに必死です(笑)
SD(不動産屋のオババ):「ここのツィメリットコーティングが(略)」
志真:なんか電脳コ○ルのメ○ばあに見えてきた…
真帆:「ここの迷彩が(略)」
SD:気がつけば夕方。
真帆:…そろそろ行動決めますか。
SD:おっけーです。
真帆:行動は、「オババを説得して、物件を手に入れる」。
前提条件でオババと趣味の話で盛り上がり、仲良くなったことにします。
志真:物件に条件をつけたほうがいいのかな。
SD:お願いします。
真帆:物件は平均価格で、広くて近い家にしましょう。その代わりボロでも可。
SD:わかりました。
真帆:難易度、いくつですか?
SD:もともと、広くて近い物件を説得して手に入るのが難易度5なんですが、オババと仲良くなったことと、物件の条件を下げたことによる前提変換がかかって、難易度3となります。
成功すれば元々の難易度12からは5削れますね。
設定付与とロールプレイで、うまいこと前提変換がかかった。
しかしまさか模型好きのおばあさんになるとは…
真帆:成功要素は、【趣味に関しては熱く語る】【モデラー】でおばあさんと意気投合、【メガネ】で物件の条件をよく見えるようにする…
あと一時成功要素が何か入らないかな。
志真:期日が迫っていて必死、とか…
真帆:では【必死なので語りに気迫がこもっている(一時成功要素)】と。
早瀬:『趣味の不動産』とか、持ってません?(笑)
SD:なんですかそれは(笑)
雑誌?
早瀬:N○K趣味講座のテキスト(笑)
真帆:実は不動産新聞というものが自宅にあった(笑)とか?
ちょっとこじつけだなー。
早瀬:え〜と、もう少し実用的なところでは、たまたま早瀬が持ってきていたア○マン(不動産情報誌)が転がってるとか。
もともと部屋見つけるまで同居するつもりが、そのまんま居候…なパターン。
真帆:そっちのがいいなぁ。
では、【早瀬が持ってきた不動産情報誌(一時成功要素)】で。
志真:おばあさんの声はしわがれて小さかったりしないの?
特技が発揮できそう。
SD:そうですね。いいですよ。
真帆:じゃ、おばあさんの声が小さかった、ということで【読唇術】も追加します。
ついでに、【大きめの目】なのでよく見えるってことで。
さらに工夫して成功要素を提出。これはうまい。
真帆:まとめると、成功要素は【趣味に関しては熱く語る】【モデラー】【メガネ】【読唇術】【大きめの目】【必死なので語りに気迫がこもっている】【早瀬が持ってきた不動産情報誌】こんなもんかなぁ。
SD:よろしいですか?
真帆:はい。
SD:【趣味に関しては熱く語る】【モデラー】【読唇術】【必死なので語りに気迫がこもっている】が抽出されました。
成功ですね。
真帆:「よかった…引越し先は確保できたわ」
早瀬:今回は難易度3ですから、オーバーキル、ということですか?
志真:ボロでもOKがかなり効いたねえ。
すげーリア…(ごほんごほん)すごくリアルですわ。
SD:うぐぐ(笑)
SD(不動産屋のオババ):「あんた若いのに感心だねぇ。この物件もってけ〜」
真帆:「ありがとうございますー」
ほんとにメ○ばぁの顔しかでてこない(笑)
SD:同じく(笑)
まさか不動産屋のオババがモデラーになるとは夢にも思わなかった(笑)
ともあれ、真帆はこうして無事、物件を手に入れたのであった。
さあ、次は荷造りだ!
志真:じゃあ…ネクストバッターですが。早瀬さんは何か作戦あります?
成功要素的に得意な業務分担とか。
早瀬:そりゃ勿論、もの運び。
志真:じゃあこちらが梱包して、そのあとそちらが発送の順でいきますか。
早瀬:ですね。
志真:SD、順番は、志真が先で早瀬があと、でいいですか?
SD:おっけーです。
真帆:志真さんは人海戦術を行うのだろうか。
志真:どうしよう。
早瀬:持ち物を2トントラックとかにしておけばよかったんじゃ…
いや、クレジットカードでレンタカーは行けそうですが(笑)
志真:じゃあ…いくつか質問しないといけないね。
そーいや、真帆さん実家なんですよね。
おうちの人は誰がいるのかしら。
早瀬:「は〜い☆」
SD:おうちのひとって…居候にも程が(笑)
志真:…もちろん早瀬さんは奴隷のように使われているのでしょうけど。
早瀬:「もちろん、買い物の荷物持ちも部屋の模様替えも車のジャッキアップも(後略)」
こいつはイリーナかと(略)(新ソード・ワールドRPGリプレイ集のキャラクターだ)
真帆:両親プラス1ですかね。
志真:プラス1のところが早瀬さん?
真帆:それで行きましょう(笑)
兄がいたけど結婚して家を出て行ったという設定を今付け加えます。
SD:行き遅れ設定キター!
志真:じゃあ…荷物の梱包をすべて滞りなく、引越しに間に合うように終える難易度はどのくらいでしょう。
SD:すべて滞りなくやった場合は難易度6です。
志真さんは住人ではないですからね。
志真:ふむふむ。応援を何人か連れてくる、行動の難易度はいくつでしょう。
SD:志真さんは貸しを作った相手が多そうだ(笑)
難易度は1です。
志真:じゃあ、家にあるものを半分以上ばっさり捨てていくことにした場合に、梱包を終える難易度はいくつでしょう。
SD:難易度4です(笑)
真帆:志真さんヒドイ(笑)
合理的だけど。
早瀬:応援の中に私たちは含まれます?
志真:もちろん働いていただきます。
きりきり働けい。
さっそく傍若無人っぷりを発揮する志真。
志真:じゃあ行動宣言です。
「応援を何人か連れてきて、引越しに間に合うように荷物の梱包を完了する」。
前提変換として、半分以上のものをばっさり処分します。
SD:うぉ(笑)
真帆:「志真さん、そんなに処分するなんて酷い……」
早瀬:「あれも使える、これも使える(以下略)」
志真:「ええい、うるさいのです。全部捨ててしまうのです。
こんなもの、また買えばよいのですよ」
ぽいぽいぽい。
早瀬:お大尽アタックきた〜!
でも費用を出すのは真帆。
真帆:「あ、その辺にあるものは、早瀬が拾ってきたガラクタだから、どんどん捨ててもいいですよ〜」
早瀬:「ガラクタ言うな〜!」
ちなみに職員室の机も汚いので有名。
にもかかわらず平気な顔して生徒には「整理整頓」とかいっている。
真帆:「まったく、志真さんは人の話を聞かないんだから…」
志真:「あ、それはこっち。あれはそっちのゴミ袋ね」
真帆:「あきらめるしかないのね、ワ○フェスで買ったあれも以下略」
志真:さっさと隠さないと、どんどん捨てられちゃいますよ。
(自分でやっててどうかと思うが)実にひどい。
SD:では。
全体のM*から削れる難易度が6、
実際に志真さんの行動に課される難易度は前提変換の結果、4です。
半分捨てるのは「滞りなく」ではないので(笑)
志真:了解。じゃあ成功要素いきますよー。
SD:どぞー。
志真:【声が大きい】ので指示を的確にみなに伝えられます。
立っている者は親でも使え。
怠けていたら【するどい目つき】で威嚇しててきぱき働かせます。
【帝王学】に基づいて要るものと要らないものを確実に分類します。
…というかじゃんじゃん捨てます。
【人の言うことを聞かない】ので捨てるとき迷いません。
【クレジットカード】があるので、梱包材が足りなくなってもすぐに買い出せます。
【長く暮らしているのでもともと古いものが多かった(一時成功要素)】ので、そもそも捨てる物を選ぶのに迷いにくいです。
あと手伝いに来たのは本当は【ストレス解消が目的(一時成功要素)】なので、ためらわずじゃんじゃん捨てます。(鬼)
真帆:(少し震えながら)「なんか志真さん、顔が喜んでない?」
志真:ひとつゴミを捨てるたびにさわやかな笑顔に。
「ああ、汗を流すのがこんなにすがすがしいなんて」
早瀬:「(ぼそ)声を出すだけで汗を流すらしい」
真帆:「(ぼそ)きっと運動不足なのよ。
今度、ランニングに誘ってみてはいかが?」
早瀬:「…真帆、友達は選ぼうね」
真帆:(早瀬の顔を見ながら)真面目な顔でうなずきます。
早瀬:しかし、かくいう早瀬も選ぶべき友達とは思えない(笑)
志真:「ふふふ。もうこの指定ゴミ袋がいっぱいになりましたわ。
(パチンと指を鳴らして)次のやつを持ってきて頂戴」
SD:はい、抽出行きまーす。
【声が大きい】【するどい目つき】【帝王学】【人の言うことを聞かない】【クレジットカード】が抽出されました。
成功ですね。
志真:わーい。
SD:【長く暮らしているのでもともと古いものが多かった】【ストレス解消が目的】は通りませんでした。
そもそもストレス解消は、目的ではなくて結果ですよね。
志真:もう、SDってば優しいなあ。そうに決まってるじゃないですか(にやり)
そう、あくまでも結果であって。はじめからストレス解消を目論んだりしてないんダヨ? ホントダヨー(棒読み)
早瀬:【するどい目つき】を抽出する当たりが、三白眼好きのSDらしいです。
SD:ギラリ、は重要でしょう(笑)
志真:「ふふふ…どんどん捨てちゃいましょうねえ」(目が据わっている)
真帆:(水をかければ直るかしら……でもあの黒服のかたが恐ろしい…)
と志真さんを見つめてる。
志真:これで、残りの難易度は2ってことかな? それとも1?
SD:真帆さんが難易度5、志真さんが難易度6削って、残り1です。
難易度がかなり削れた。
クリアは目前だが、せっかくだから、面白い展開にして仕上げてもらいたいところ。
はてさて、どうなるか!
早瀬:お、皆さんの努力で残り難易度1だけ。
ありがとうございます。
SD:かなりバカやってもイケマスヨ(笑)
早瀬:ここでコケれば笑いをとれる!(とれないとれない(笑))
志真:ロールプレイに期待。
早瀬:では質問。旧居と新居の距離は?
SD:そうですね、真帆さん、どちらも最寄りの駅が同じという設定で良いですか?
真帆:同じにします。
SD:そうであれば2kmくらいです。
早瀬:月見里家に自動車とか自転車とかありますか?
SD:両方あって、自動車はワゴン、っていうことにしていいですか?
真帆:真帆さん、免許持ってるのかなー。
SD:流石に持っているのでは。…ペーパードライバーのゴールド(普段は運転しないため無事故無違反が長い状態)と見た。
真帆:あることにしましょう。
これまでの持ち物設定にないからペーパードライバーで。なぜかMT。
自転車のほうは、早瀬が持ち込んだ自転車かな。
SD:マウンテンバイクっぽいですね。
真帆:自動車、自転車両方ある、で。種類は早瀬さんに任せます。
早瀬:了解。
質問を通じて徐々に設定を固めていく早瀬。
早瀬:「(真帆をつんつんつついて)あの『きたとおの』って人、いつまで手伝ってくれるの?」
真帆:「確認してないわ、直接聞いてみたらどうかしら」
志真:要するに、イベントごとが好きなのだろうから手伝うんじゃないかねえ。
SD:ストレス解消! ですしね。
志真:「どうなさいましたの? 皆さん」
真帆:「(早瀬を押し出しつつ)さあ、自分で確認するのよ」
早瀬:「きたとおのさん、きたとおのさん」
志真:「何かしら? …ああ、あなたの部屋の押入れにあったものなら、さっき古紙回収に…」
SD:酷い! この人、本物の悪魔(笑)
真帆:というか、早瀬の部屋があったんですか(笑)
早瀬:「今度は、包みを解いて梱包材を捨てる仕事、やってみない?」
真帆:「(口の中で)まあ、早瀬、策士ねぇ」
志真:「わかりましたわ。さらに減らさないと新居に荷物が入らないのですわね?
よろしいですわよ」(何か勘違いしている)
真帆:「ああっ! さらに捨てられるのね…! 3年前のワ○フェス(略)」
愉快な会話だが、このロールプレイも実は、後の成功要素提出の伏線になっているとは、この時点では誰も気がついていない。
早瀬:…ということで、SD、荷物を運んで開梱する難易度をお願いします。
SD:手作業でですか?
志真:ぶっ(吹き出した)
SD:その場合の難易度は100です(笑)
早瀬:さすがに自動車と自転車+リアカーは使うということで(笑)
SD:全部使うんですね?
まぁ3人いますからね。難易度は3です。
早瀬:当然次に、リアカー調達の難易度を聞きます。
…実は早瀬がリアカー引く絵を出したいだけなんですが(笑)
志真:(笑)
真帆:(笑)
SD:普通にリアカー調達を含めると難易度が4になりますが。
早瀬の引くリアカーは速そうですね。私もその絵が見たい(笑)
早瀬が引く条件のもとで前提変換がかかって、難易度が3になります。
早瀬:はいはい。
自動車も自転車も用意しておいて、リアカーと来た!
確かに、リアカーであれば体力勝負の早瀬の成功要素が効きやすくなる。
それに、絵面が面白いから見てみたくなる(笑)
早瀬:では、行動宣言は、梱包済みの荷物を車とリアカーで運んで、開梱する、で。
SD:はい。難易度3ですね。
早瀬:成功要素は、【背筋力が強い】ので重い荷物もらっくらく。
【大きな声で話し続けることができる】から遠くからでも指示できる。
【チョーク】があるから家具の置き場所も的確に指示。
あとで消すのも簡単。
消さなくても前の家で慣れてるから問題なし(笑)
SD:ラクガキって子供ですか、もう(笑)
真帆:早瀬、やりすぎ(笑)
早瀬:髪型が【ショートカット】だから大きな荷物でも壁との間に挟まらずに安全。
一時成功要素として、まず【開梱の達人・北遠野一味(一時成功要素)】。
志真:(ぶはっ)
早瀬:さらに、【天下無敵のモデルチェンジ知らずリアカー(一時成功要素)】。
さあ、これでどうだっ!
SD:抽出に入ります〜。
SDが抽出作業を行う間に、作業の様子をロールプレイすることに。
早瀬:「あ、真帆は車終わったらすぐ新居行ってね〜。
どうなってるかわからないから」
真帆:「ええ、そうね!」
と新居へ急ぎます。
早瀬:そして早瀬はひたすら、公道リアカー最速伝説作りにいそしむ(笑)
志真:新居では黒服が右往左往。
真帆:「まあ、志真さん、実はマフィアだったのですねーッ」
と叫びつつその場に崩れ落ちる(笑)
早瀬:リアカーで新居に到着。
「誰か助けてやってよ、誰か」
と言うだけ言って、また旧居に向かって走る。
真帆:洞察力で事実を察して復活。
志真:「(ぱちんっ)きりきりあけて頂戴」
「は。お嬢様」すぱぁっ(梱包をカッターで開く)
真帆:「志真さんがあんな笑顔をしているときは注意が必要ね、メモしておこう…
…すだめさんと凛々子さんにも伝えなくては」
志真:「ほら、これ持って頂戴」「わかりましたお嬢様」
「…この、あきらかに邪魔そうなオブジェはどこに置けばよろしいんですの?!
大河さんの部屋でよいのかしら」(どすん)
真帆:「志真さん、邪魔そうなオブジェは捨てればよいのでは?」
志真:「ああ、それがよろしいですわね。
(電話して)霧坂! すぐにリサイクル業者を手配して頂戴」
そして気がつけば、なんか「捨てる」と勝手に書き足された配置エリアが…(笑)
真帆:「思い出のMGガ○ダム(初版)が(略)!」
おろおろおろ。
志真:そういうのは、先にしまっておいたんじゃないんだ(笑)
早瀬:しまう暇もなく、車で運んでいるうちに箱を開けられちゃったんでしょうね。
真帆:「レッドミ○ージュが(略)!」
志真:いちおう、分類してあるだけでまだ捨ててないつもり。
旧居を出るときに捨てちゃったのはもうダメだけど。
真帆:「まだ捨てられてないかもしれませんねッ」
と探しまくる。
志真:どんどん開梱して、どんどん中身を設置しながら、どんどん「捨てる」エリアに物を運んで来ている。
真帆:「ああ、あれはお父さんのコレクションの壷!」
SD:良い物が(笑)
早瀬:北宋時代のものですか(笑)
真帆:「マさんにもらったと聞いていたのだけど…」
早瀬:「真帆のおとーさんって、中国にもお友達がいるの?」
真帆:「聞いたことないわ」
いやあ。混沌としている。
SD:お待たせしました。抽出かんりょーです!
【背筋力が強い】【大きな声で話し続けることができる】【チョーク】が抽出されました。
成功です〜!
志真:やったーっ!
早瀬:ペンは剣より強し! チョークは北遠野一味より強し!(笑)
無事、引っ越しは完了した!
…いや…無事…なのか?
そしていつしか、搬入作業が終わろうとしていた。
志真:「いやはや、一時はどうなることかと思いましたわ。
(電話して)霧坂、例の手打ちそば、届けさせて頂戴」
SD:そば打ち職人ごと届きそうですね(笑)
早瀬:失敗したら志真に手打ちにされる(笑)
だから手打ちそば…というのは落語ネタですが。
SD:なんだって〜(笑)
志真:「これで最後の便かしら?」
真帆:「そのようです」
志真:どやどやと黒服が運んできます。
早瀬:「あ、このリアカー借り物だから、捨てないでね」
真帆:「早瀬ぇ、志真さんが言うこと聞いてくれないよ…
早くもとの所に戻さないとどうなることか」
早瀬:「言葉が通じないということは…拳?
どう見ても拳で語り合えるようには見えないお嬢様だけど」
真帆:「でもあの黒服、強そうよ?」
と指差す。
SD:チャカ(拳銃)が出そうですね。
志真:どんな財閥だー(笑)
まあチャカはボディーガードのたしなみですが。
真帆:ボディーガードよりは執事の方が強そうだけど(笑)
志真:大丈夫、執事は電話相手だからこの場にいないのだ。
早瀬:とりあえずリアカーを返すために、新たなる最速伝説に挑む。
花瓶の水もこぼさないコーナリング。きゅきゅきゅきゅ。
真帆:新居の様子を確認します。
「家は狭くなったけど、中は広くなったわね…」
早瀬:「(そば持って)あ、隣に引っ越してきた大河です〜。よろしくお願いします〜」
そして近隣には大河家と覚えられる(笑)
志真:「ああ、このそばおいしいわ。いい仕事してますわね」(ずるずる)
(引越しそばを自分で食べるものと勘違いしている)
真帆:「(半泣きになりつつ)いったいどれだけのものが捨てられたのかしら。
遅かった…」
と、がっくり。
志真:「おそば、月見里さんもいかが?」
早瀬:…なんか、この絵柄で落ちになりそうです。
真帆さん踏んだり蹴ったり。
真帆:幸薄いですから(笑)
SD:というところで、このへんで終了ですね。
早瀬:そうですね。
SD:M*引っ越しを終了します。
一同:お疲れ様!
SD:M*を決めた時点では引っ越し業者を探したりするのかな、と思ってたんですが。
このメンバーがそんな普通なことをするはずもないですね(笑)
早瀬:しかし、2年参りならぬ2年ロールプレイとは。
志真:すごいね!
引っ越しは済んだものの、荷物を半分捨てられてしまった月見里家。
無事に冬を越せるのだろうか? などという心配をよそに。次回はキャラクター成長、そして宴会だー!