Aの魔法陣・間違った社員教育リプレイ
第9話
「脚なんて飾りです」と昔の人は言ったとか(後編)
前回からの続きである。
セッションとしてはひと続きの内容となっているので注意してほしい。
突然、ロボットの競技大会に参加することになった資材部一同。
参加申込書に部品集め、組み立てに操縦練習。
困難を乗り越えて、順調に準備を整えてきた。
そしていよいよ、大会当日の朝がきた。
前日に徹夜で作業する羽目にもならず。
朝、未完成状態のマシンを抱えて移動する羽目にもならず…
SD:初めての大会参加にしては、マシンが順調すぎにできあがりました。
いよいよ当日がやってきます。
大会当日、これまでと成功要素を変える人はここで登録し直してください。
一時成功要素の使用履歴もここでリセットされます。
政司:【物事の先読み】【柔和な笑顔】【機敏】【無意識に計画を立てる】【モバイルPC】にします。
SD:了解。ほかの人はいいですか?
…では第2ゲーム、メインイベントの「大会初日」に行きますよ。
真帆:ほい。
大会は、某市の某産業会館で朝から行われる。
必要なものはマシンだけではない。
整備用の工具一式やら予備部品、予備バッテリーやら…様々なものを携えて会場入りしなければならない。
SD:みなさんは、朝、眠い目をこすりながら凛々子さんのマイカーで会場に向かいます。
運転は…清水さんじゃないよねえ。
凛々子:難易度が1万、とかになりそうですね。
清水さん専用シートをトランクに……
芽衣子:ひどい(笑)
真帆:(笑)
政司:清水さんが入ってたら、荷物もあるから車に全員乗り切らないですよね……僕は電車?
SD:じゃあ、清水さんが弁当を持って電車で別移動かね。車の運転は…
凛々子:やりますよ〜。
SD:凛々子さん?
じゃあ…
…
凛々子:(ゴクリ)
SD:……何事もなく会場についた。
凛々子:なんですかその間は(笑)
一同:(笑)
SD:会場に到着するとですね。
建物の入り口のところに、大会運営スタッフの人たちが机を並べて待機しています。
机の上には、重量計やら、ロボットの大きさを測るための箱やら定規やらが用意されています。
SD(スタッフ):「おはようございます。
車検をしますのでマシンを出してこちらの計量台に乗せてください」
SD:皆さん、よくご存じの車検ですね。
寸法や重量オーバーがあったり、ルール違反なメカニズムが使われていたりすると、修正しない限り大会に参加できません。
芽衣子:うむ。
車検では、定められたレギュレーションを守って作られたマシンかどうか、実行委員会のスタッフにより入念に検査される。
既定の寸法(底面が25cm×35cmの長方形)で作られた箱に収めることができるか。
重量制限(約3.5kg)はオーバーしていないか。
安全既定に違反する部品や、使用を禁止された部品が使われていないか。
定められたルールに抵触しない機構設計になっているか。
この車検を通過できないと、試合に出場することは出来ない。
政司:車検を受けるために、まずは分解して運んできたロボットの組み立てですね。
芽衣子:…さすが遠距離攻撃用マシン。デカすぎる故の分解搬送、その場組み立て。
政司:え、普通は違うの?(笑)
SD:イベント表を見ますから、サイコロを振ってください。
これも出目に+1されます。
芽衣子:じゃあ行きます。(ころころ)
ころりん:《出目は6です》
政司:おし。
芽衣子:それ見ろ。
凛々子:カッコイイ!
政司:絶妙な組み立て。
芽衣子:これがリーダーの実力!
SD:おお。7ですね。7は表を作ってないので、6扱いにします。
「特に車検には問題なかった。車検時にロボットを壊したりしないようにする難易度が1」
M*4車検を無事に通過する 難易度1
SD:というわけで質疑&ロールをお願いします。
政司:私が実際に参加したときのあの車検は、車検を通る難易度が5くらいあったんだろうな…
(当時大変だったのを回想している)
SD:もしイベント値が1だと。
「うっかり、ルールに抵触する要素がある。難易度4」でした(笑)
芽衣子:(笑)
真帆:(笑)
凛々子:「実行委員長を出せ」イベントですね。
SD:そちらのほうがやりやすいのでしたら変更してもいいですよ?(ニヤ)
凛々子:いえいえ(笑)
政司:これ、やるのは別に誰でもいいんですよね。
SD:はい。
政司:リーダーは後で色々仕事ありそうですから、メカニックの人あたりにやって貰った方が良いんじゃないでしょうか。
SD:じゃあ凛々子さん、車検を通す難易度1を突破してください。
失敗でも車検は通るけど故障しますよ。
芽衣子:(笑)
凛々子:難易度1だと、小細工してももう下がりませんよね(笑)
SD:そうだね(笑)。じゃあ提出お願いしますー。
凛々子:慣れた【マイカー】で運んできたので振動で壊れにくいです。
【優等生の話し方】で受付に好印象を与えます。
【こだわりの工具】で精度良く組み立てられます。こんなところで。
SD:うーん、【こだわりの工具】を抽出。成功です。
凛々子:なるほど。
車検を無事通過した一行。
スタッフからゼッケンなどを受け取り、ビル上階の控え室フロアに向かう。
大量の長机が並べられた大きな会議室は、試合前の準備に余念がない大会参加者でごった返していた。
そんな中、大会側から割り当てられた1つの長机に、運んできた部品や工具を広げていく。
その中央にマシンを置けば、「しざい君1号」チームのピットの完成だ。
そして。
いよいよ予選が始まった。
SD:では…。君たちは獅子奮迅の戦いを繰り広げた!!
凛々子:なんか走馬燈が(笑)
芽衣子:打ち切りか(笑)
真帆:(笑)
SD:これまでの戦いの結果のイベント表を見るのでサイコロを振ってください。
これも出目に+1されます。
まだイベントのサイコロを振ってない人が居るなら振ってもらってはどうでしょうか。
政司:そうします。真帆さんあたり振ってないんじゃないですか?
SD:だね。じゃあ真帆さん。
真帆:はい。(ころころ)
ころりん:《出目は6です》
SD:おーーー!
真帆:うぉ(笑)
政司:おー! なんだか調子良いですね。
SD:「特には事件は起きなかった」
芽衣子:調子良すぎる(笑)
SD:ただ、つぎに当たるのが例の、このブロックのちょっと強い人です。
すべての試合を細かく判定して遊ぶのはさすがに大変なので、今回はそのうち、ハイライトとなるだろう1試合に特に注目して遊ぼう、と考えた。
そのため、このような演出となっている。
SD:控え室で、試合前の事前準備をしてください。
「万全の準備で臨む、難易度4」。
凛々子:整備ですね。
M*5試合前の準備を行う 難易度4
SD:この次はいよいよドライバーががんばるステージなので、サポート組はがんばってください。
…機械だけでなく、人間の整備も行動に含めてよいですよ。
真帆:岡嶋君をカスタムする映像が(笑)
芽衣子:岡嶋君のネジを増し締め?
政司:はぅっ。ゆるんでませんよっ。
整備って言うと、ねじの増し締めとかバッテリーの交換とか……
交流のふりして相手チームの偵察とか?
凛々子:やっぱり(笑)
政司:みんなで準備していいんですよね。
芽衣子:(笑)
凛々子:そこか(笑)
芽衣子:相手チームの視察はいいなぁ。
政司:…常識じゃないんですか?
「次の試合、当たるんですよ。よろしくお願いしますね〜」
って相手チームの準備している机に行く。
芽衣子:実際の大会では常識ですね。
あくまで交流だから! ね! 邪悪な意図はないんだよ!(笑)
政司:とりあえず僕は本番に備えてイメトレしてます。
PCに過去の大会の動画、入手できるだけ入れてきたので。
真帆:真帆さんはバッテリーを充電かなー。
凛々子:車使う人います? …そんな暇はないかな。
真帆:DIYショップ行ってみる?(笑)
政司:今からですか?(笑)
SD:とくにトラブルが起きてるわけではないからねえ。
真帆:「偵察だったら凛々子さんが適任だと思いますね」
凛々子:相手チームの近くまで行ってポージングすると話しかけてくれるかも?
真帆:熱いトークで製作秘話を聞き出してみましょう。
政司:戦術も聞き出してきてください。
凛々子:おっけー。写真も撮るよ。
「工具は置いていくので使ってくださいね」
ここでトラブルメーカーの亜里紗が控え室に到着した。
SD:ここで清水さんが、お昼ご飯の弁当をかついで到着したので食ってください。
芽衣子:……それは罠かっ!?(笑)
真帆:食中毒イベントは起こらないよね?(笑)
SD(亜里紗):「すだめさんにはこれ! 特製の…」
芽衣子:いやしかし食べるよ、食べますとも!
SD:特製弁当です。サイコロを1個振って、1,2なら辛い、3,4なら甘い、5,6ならすっぱい…
芽衣子:(ころころ)
ころりん:《出目は4です》
芽衣子:あっまーい!
真帆:(ころころ)
ころりん:《出目は4です》
政司:(ころころ)
ころりん:《出目は4です》
凛々子:全てが甘い弁当?(笑)
芽衣子:激甘カレー!
SD:砂糖がふんだんに。
凛々子:砂糖の甘さは嫌だ(笑)
個性的な弁当の味だった以外には、特にひどいことは起きず。
芽衣子:じゃあ、視察に行ってくるわね。
凛々子:私もスパイに。
SD:(むむ。偵察に来るのならば、相手チームの状況を決めなきゃ。
不幸なことが起きてないかと、ロボットの種類と…)
(ころころ)(ころころ)(…ふむふむ。なるほど。)
凛々子:(もう相手チームのところに来たらしい)
「素晴らしいマシンですね。目線お願い出来ますか?」(カメラ構えながら)
SD(対戦相手):「いやあ…」(照れ)
凛々子:「いえ、あなたのではなくてマシンの」(笑)
政司:(笑)
真帆:(笑)
芽衣子:マシンの目線て(笑)
真帆:昆虫型ロボットとかだったらあるんじゃないかな?(笑)
凛々子:目線お願いしまーす、とはカメラ小僧の定番台詞(笑)
真帆:ポーズもとってもらうのだ(笑)
芽衣子のプレイヤー(凛々子):「こう、アームを胸の前に組んでもらえますかー?」
カメコきもいー。
凛々子:腕を言い換えるだけでどうして(笑)
一同:(笑)
などと偵察が進行して。
SD:じゃあそろそろ、難易度4をみんなでどう削るのか、成功要素をだしてちょ。
凛々子:真帆さんに【こだわりの工具】を貸して、マシンを完璧に整備してもらいます。
【ポージング】で相手チームの気を引き、【こだわりの熱いトーク】で合法的なスパイ活動を行います。
芽衣子:合法的なスパイ活動(笑)
一同:(笑)
SD:ほかの人は?
政司:【モバイルPC】に溜めておいた去年までの動画データから、対戦相手のチームのものを探し出して、【無意識に計画を立て】ながら見ます。
真帆:相手チームは強豪だとWWWサイト持ってそうですね。
政司:戦術練ってます。
真帆:【テーブルタップ】で電源を確保して充電・整備を行います。
【モデラー】なので分解・組み立てに慣れているので整備が速いです。
芽衣子:「すみません、今度当たる『しざい君1号』のチームの者です。
このたびはよろしくお願いします。
…いえ、出場は今回が初めてでして……」
と、【OL擬態】と【黒髪ストロング】で相手チームを魅了しつつ、【漫画描きの観察力(一時成功要素)】でマシンの構造を把握します。
SD:(笑)みんな面白いなあ。全員出したねー。
【ポージング】【こだわりの熱いトーク】【モバイルPC】【テーブルタップ】【モデラー】【OL擬態】【黒髪ストロング】が抽出されました。
成功です。
芽衣子:おお。相手の弱点は! そして戦略は!
SD:相手のマシンは高速移動脚に近接投げ上げ腕のタイプですね。オーソドックスな。
政司:攻撃される前に押せればいいんですね。あと、横に回り込まれないこと。
凛々子:【黒髪ストロング】抽出されるんだ(笑)
芽衣子:当然です!(笑)
政司:【黒髪ストロング】便利だなぁ。(笑)
真帆:相手チームに芽衣子さんのプレイヤーみたいな人がいたんだ(笑)
(芽衣子のプレイヤーは黒髪ストロング命のお方である)
凛々子:なるほど(笑)
一同:(笑)
そして、控え室に、チーム呼び出しのアナウンスが響く。
「しざい君1号」の出番がやってきたのだ。
Yシャツの上から、ゼッケンをしっかりと身につける政司。
一同、マシンを慎重に持って、控え室から試合会場へと向かう
SD:いよいよ試合の時間です。
芽衣子:うむ。緊張するね。
政司:どきどきですね。顔が固まってます。
凛々子:大丈夫、岡嶋君がきっとやってくれる!
芽衣子:何をやるんだ(笑)
SD:試合会場のホールに移動すると、立ち見が基本の会場なので、参加者と観客でごった返してますね。
芽衣子:マシンを持って入場します。
「通してください〜」
凛々子:ポージングで観客に道を空けてもらいます。
政司:コントローラ持って、周囲の様子を見渡してます。
真帆:行列にくっついていきます(笑)
SD(観客):(ざわざわ)
凛々子:「ロボットが通りま〜す」
SD(観客):「おいあれ…」
政司:え…?
SD(観客):「ああ…あれをやるやつが他にいるとは…」(笑)
政司:確かにあんまり作る人のいないタイプですけど!(笑)
芽衣子:(笑)
真帆:(笑)
凛々子:遠距離攻撃一味という悪評…じゃなくて、評判が(笑)
SD:しかし惜しいなあ。
さっきのサイコロの目によっては、プレイヤーご自身たちが相手だったのに(笑)
政司:(笑)
約2m四方の競技フィールドには、ロボットの走行を妨げるように大小様々な障害物が配置されている。
フィールドの対角コーナーには、それぞれ1つずつ、ロボットと同じくらいの面積、フィールドと同じ高さの小さな台…マシンを設置するスタート台が置かれている。
赤コーナーに我らが資材部の面々が陣取る。
青コーナーには、対戦相手のチームメンバー4人が集まり、マシンを準備していた。
その間には、赤と青の旗を持った審判。両チームの準備が完了するのを待つ。
両チームとも試合前に再度受けることを義務づけられている車検を済ませ、いよいよ、試合が始まろうとしていた。
SD:試合前の車検が終わって、マシンをフィールド脇のスタート台にセッティングするように指示されます。
メカニックの人はマシンに特に問題がないか確認してください。難易度1。
芽衣子:むう(笑)
政司:失敗すると、バッテリーの線が刺さってなかったりするんですね。
凛々子:これは気づき技能ですかね。
SD:エレキ担当の人も、電送系の確認もしてください。難易度1。
ドライバーはコントローラの確認を。難易度1。
リーダーはチームメンバーが無事か確認を(笑)難易度1。
真帆:無事って(笑)
芽衣子:無事(笑)
SD:蒼くなってないかとか(笑)
P*マシンのメカニズムチェックを行う 難易度1
P*マシンの回路系チェックを行う 難易度1
P*マシンの操縦系チェックを行う 難易度1
P*チームメンバーのチェックを行う 難易度1
凛々子:【優等生の話し方】で審判の印象を良くし、整備時間を一杯まで確保します。
【こだわりの工具】でマシンを完璧に整備します。こんな感じで。
SD:OK。成功した。
凛々子:「マシンチェックGoですわ」
SD:ほかの人もよろしく。
政司:【物事の先読み】でどういう状況になったらまずいか…たとえばクリスタル(送受信機の電波周波数の設定に用いられる素子。大会側から貸し出される)を差し忘れたとか…を考えて、【機敏】にチェックしていきます。
SD:OK。成功した。
政司:こっちも準備完了です。
SD:あと2人。
真帆:【パーティングラインに厳しい(一時成功要素)】ので細かい点に気づきやすいです。
【チェック項目を書いた付箋紙(一時成功要素)】で各項目を指さし確認します。
SD:【チェック項目を書いた付箋紙】が通りました。OK。
ここで芽衣子のプレイヤーが長考。
SD:…リーダ−?
芽衣子:はう。
SD:リーダー、開始前チェックお願いします。成功要素提出よろしく。
凛々子:「リーダー、落ち着いてください、リーダー」(笑)
芽衣子:【背が高い】ので、みんなを見渡して、異常がないか確認します。
…うーん、これしか思い付かないのです。
SD:OKです。成功です。
凛々子:「亜里紗はちゃんとそこにいますから」(笑)
真帆:清水さんはビデオカメラを持って、よく分からないまま、はしゃいでそうな気が(笑)
SD:まさにその通り。だから、すだめさんばっか録るなとあれほど…
凛々子:肝心の場面が撮れて無い、という、いつものあれですね(笑)
真帆:(笑)
SD:じゃ、始まりますが、準備はよろしゅうございますね。
SD(審判):「それでは○ブロック予選○回戦を始めます。お互いに、礼!」
芽衣子:礼をします。
凛々子:ぺこり。
SD(対戦相手):ぺこり。
真帆:ぺこり。
政司:ぺこり。
芽衣子:スタート台は誰が外すのかな。
(ロボットは、取り外し式のスタート台から発進するが、発進後、チームメンバーの誰かがスタート台を外さなければいけない)
SD:ああそうだ。あの大会、そんな難易度の高いシステムがあったですね!(笑)
芽衣子:言わなきゃよかった(笑)
政司:(笑)
凛々子:真帆さんお願いします。
真帆:成功要素あるかなー(笑)
政司:マシンがフィールドに入場しきったら、素早くスタート台をどかしてください。
SD:じゃあスタートしますよ。
SD(審判):「…はじめ!」
審判が号令とともに、赤と青、2本の旗を同時に振った。
それを合図にして、政司がコントローラのスティックをめいっぱい前に倒す。
2台のマシンが、スタート台を離れ競技フィールドへ一気に走り込んだ!
SD:では、スタート台をどかせられたか判定しましょう。難易度1。
P*スタート台を撤去する 難易度1
真帆:やっぱり(笑)
芽衣子:やぱり(笑)
真帆:成功要素もってない! 本当は向いているのは岡嶋君(笑)
政司:僕はドライバーなので無理です。(苦笑)
政司:これは、成功度が高かったらそれだけ素早かったってことですか?
SD:そうです。
芽衣子:真帆さんがんばれ。
凛々子:一時成功要素とか使うのはどうでしょう。
真帆:考え中、考え中。
…【スリムな体(一時成功要素)】で、ドライバーの邪魔にならないベストポジションに張り付くことが出来ます。
凛々子:なるほど。体格を利用ですね!
SD:おお。ナイス!
通った。成功です。
政司:おー!
芽衣子:ナイス(笑)
SD:よし、じゃあ、大成功じゃなかったけど成功だったから、問題なく進行。
いよいよ接敵した!
敵はこちらの長いアームを嫌って、回り込もうとしているようだ。
彼我距離は75cmってところ。
岡嶋くんどうしますか?
政司:下手に横を見せると突っ込まれて困りますから、まっすぐ押していきます。
超信地旋回で常に相手の方を向きながら。
SD:OK。押して攻撃ね。
凛々子:横で応援します。
SD:攻撃を成功させる難易度は6だ。
M*6相手マシンに勝利する 難易度6
政司:あ、他の冷静な人に、右だ左だと指示を出して貰います。
ってわけで、皆さん協調行動よろしくです。
SD:了解。じゃあ質疑応答とロールプレイ開始。
芽衣子:(偵察のときに)魅了しておいたので前提変換かかりませんか(笑)
真帆:色仕掛け(笑)
政司:(笑)
SD:(笑)
さすがにそれで試合に情けをかけるわけにはねえ(笑)
今この場で気を引きますか?
真帆:「凛々子さん、変なポーズで気を引くのよっ」
凛々子:やらいでか!(笑)
観客アピールをかねて、派手なポーズで応援しますよ。
政司:一応、僕の成功要素提出準備は出来ちゃいましたけど…4個しか無いです。
他の人に助けて貰わないと。
SD:ロボットの攻撃成功要素が使えますよ。
政司:あ。
凛々子:おおー。
政司:【ロングレンジ突き押しアーム(3)】で3個相当でしたっけ?
SD:ですね。
残念なことに故障とか車検にひっかかったりしなかったので(笑)
芽衣子:(笑)
よしよし。
真帆:(笑)
政司:じゃぁ、とりあえず提出します。
でも不安だから、誰かアドバイスか相手のドライバーの誘惑を(笑)
政司:【柔和な笑顔】で気弱そうに見せておいて、油断を誘います。
実際に気弱かは置いておいて(笑)
【物事の先読み】で相手の動きを読んで対処します。
【機敏】なので相手の動きやアドバイスにすぐに対応できます。
【無意識に計画を立て】ながら、相手を逃げ場が無いところに追い込んでいきます。
SD:ほかの人はどうですか。
凛々子:はい。【こだわりの熱いトーク】で岡嶋君を応援します。
【ポージング】をして相手の気を散らすとともに、観客を味方に付けます。
真帆:真帆さんは使えそうな要素がないので黙って見学で(笑)
【ワンセグケータイ】なんて使ったら、会場からつまみ出される(笑)
SD:さっきのスタート台外しが、突然の大役でしたからね。
すだめさんは?
芽衣子:魅了が通じないので今度は威嚇します(笑)
【背が高い】ので、高いところから【吊り目(一時成功要素)】で見下ろしつつ相手を威圧します。
【低い声(一時成功要素)】で、相手が見ている・行こうとしている場所を岡嶋君に教えます。
あ、これは相手に聞こえないように、という意図です。一応。
真帆:すだめさんこわーい(笑)
政司:(笑)
凛々子:がおー(笑)
真帆:「そういえばすだめさんが無言で怒ると怖いのよね……」
とすだめさんを見上げながらつぶやきます(笑)
SD:以上でよろしい? では抽出します。
【柔和な笑顔】【物事の先読み】【機敏】【低い声】【熱いトーク】【ロングレンジ突き押しアーム(3)】が抽出されました。
成功です。
芽衣子:お〜!
SD:「しざい君1号」は相手を突き押し、ついにフィールドから押し出した!
凛々子:「岡嶋君、そこだ! いけいけ〜」
SD:押し出された相手はあわれ、真っ逆さま。
芽衣子:お〜!
凛々子:俵(相撲の土俵みたいに、フィールドの外周に低い出っ張りがある)がありますが?
SD:踏ん張れないでしょうね。
芽衣子:さすが。
政司:よしっ!
凛々子:「攻撃の手をゆるめちゃダメよ!」
政司:「はいっ」
…って、そのまま一緒になって落ちるんですか?
凛々子:「審判が一本って言うまで!」(笑)
SD:落ちたら一本でいいんだよね。
芽衣子:落ちたら一本です(笑)
SD:じゃあ、
SD(審判):「一本! それまで!」
審判が赤い旗を高く掲げた。
「勝者、赤!」
芽衣子:♪
真帆:♪
凛々子:♪
芽衣子:「良くやった岡嶋君!」
政司:「は、はい…」
SD(亜里紗):「わああああ! 勝ったのですか!?
ごじゅうまん? ごじゅうまん??」
芽衣子:「いや、まだ優勝じゃないから」
凛々子:「でも……お米くらいはもらえるかも……」
政司:で、マシンの電源を切るのをみんな忘れてる(笑)
SD:あ。放っておくと電波混信して、マシンが暴れますよ(笑)
真帆:「あーっ、電源切るの忘れてたわー」
政司:電源切るのはドライバー以外の人でしょう。
芽衣子:電源オフ、コントローラオフ。
「お互いに、礼!」
「ありがとうございました!」
ついに、彼らは予選トーナメントの難敵を撃破した!
そしてその後どうなったかというと…
SD:じゃあサイコロ2個振ってみてください。
出目に+1されます。
芽衣子:振っちゃいますよ〜?(ころころ)
ころりん:《出目は8です》
SD:おお! 8+1なので9ですね。
芽衣子:微妙…
政司:…いいんですか?
芽衣子:何が出たのだろう(笑)
SD:しざい君1号はその後…
真帆:どうなるんでしょう?
SD:…予選トーナメントを破竹の勢いで勝ち上がっていき、ついに決勝トーナメントに進出した!
凛々子:ミラクル!
真帆:おおっ。
SD:おめでとうございますですよ。
政司:おー! 凄い!
芽衣子:すごい! 我々(プレイヤーたち)の遺志を継ぐ者が(笑)
政司:…こんなに勝っていいんだろうか…
SD:その後はまあ、ちょっと…足りなかったわけだが。
政司:決勝トーナメントに残ると、確か賞がもらえましたよねえ。
賞は何でしょうね…
凛々子:「お米!」
真帆:タ○ヤ賞あったっけ、まだ。
凛々子:マ○ドナルド賞、今はもう無いですよ、誠にめでたいことに(笑)
(巨大なハンバーガー型のクッションという、割と処置に困る副賞)
一同:(笑)
SD:賞は何があったっけ。
一覧があるなら乱数もいいんですが…特に決めてないんですよね。
おもしろそうなやつに決めてもらっていいですよ。
政司:何がありましたっけ…全然覚えてないや。
凛々子:毎年変わることが多いので適当にお願いします。
…実際にありそうな企業賞で(笑)
真帆:じゃあ○芝賞(笑)(現実にはこんな賞はない、架空のものである!)
政司:(笑)
SD:○芝賞は何がもらえるのかな…(わくわく)
芽衣子:じゃあ、…H○−DVDレコーダを気前よく一人一台!(笑)
(読者の皆さん、憶えているだろうか。ブルーレイとの規格競争に敗れたアノ製品である)
政司:(笑)
真帆:やっぱり(笑)
SD:うわー(笑)
芽衣子:がっくり。
政司:ある意味ハンバーガークッション以上ですね…
SD:会場がどよめく。
「おおーーーー!」
直後、ざわ、ざわ…(笑)
凛々子:「レアものですね♪」
真帆:「ちょうどレコーダー欲しかったのよ」
SD(亜里紗):「これ、何に使えるんですかー? 映画とか見られるんですか?」
芽衣子:「まあ………録画用にはちょうどいいのよね…」(汗)
政司:「ソフトは安く売ってそうですね(苦笑)」
SD(亜里紗):「えーと、じゃあ…あの矢○えーきちさんがCMしてるやつと一緒ですね!」
(それはブルーレイ製品だヨ!)
芽衣子:「そうそう、一緒一緒」
すだめさん、ツッコむ気力もなく全力スルー…
SD:…ということで、なんか、やたら高価なものをもらった皆さんでした。
凛々子:実際、高いですよね。
真帆:優勝賞金より高いような(笑)
凛々子:これから録り放題。
政司:(笑)
SD:ちなみに研修で参加すると言っていた、隣の部署のみなさんは、大会直前にプロジェクトがデスマーチ化したせいで結局出場できなかったそうです。
政司:はぅ。リアルで恐いです…
真帆:リアルすぎる。
芽衣子:こわすぎ。
SD:それではこれにて、今回の冒険譚は終了でございます。お疲れ様です。
芽衣子:おつー。
凛々子:おつかれさまです〜。
真帆:おつかれさま!
今回、特別なルール(付録1)を用意して臨んでみたが、それなりに実際の大会らしさを演出できたのではないかと思う。
挑戦するプレイヤーたちも、キャラクターの個性を生かしたプレイングで、実に面白かった。
…現実の大会はもっと大変だけどね!
次回は、ちょっと怖い話だ!