Aの魔法陣・間違った社員教育リプレイ
第13話
夏だ! 修羅場だ! 冷房故障だ!
初夏のある日。またぐだぐだと某所に集まる奴らがいた。
SD:どーもです。また、やりたいという話を聞きましたが。
凛々子のプレイヤー:はい、(笑)やりましょう! SDやりますよ〜。
SD:(→以後・志真)おお。それはありがたい。
というわけで、またまた、凛々子のプレイヤー様がSDである。
凛々子のプレイヤー:(→以後・SD)今回はものづくり系で行きたいですね。
例えば、資材部の生活環境(笑)改善のために、除湿器やクーラーを作るとか。
早瀬のプレイヤー:冷風扇ならともかく、クーラー作るのは結構大変そうな気も。
SD:そうですね。湿気と熱気がこもる資材部の部屋を快適にする、という目的の方が良いですかね。
早瀬のプレイヤー:クーラーが効いている部屋からこっそりダクトをのばして風を引き込むとか。
SD:そんな感じで(笑)
志真:成功要素どうしますかのう。何個までにします?
早瀬のプレイヤー:まあまだゲーム開始すら宣言していませんし(笑)
SD:前と同じだといくつでしたっけね。
早瀬のプレイヤー:前回は5個用意してましたよ。
SD:ではそれと同じで〜。
目的は、「居室の温度と湿度を適度にする」を考えてますけれど、他に希望はございますでしょうか?
早瀬のプレイヤー:難しそうだけど、言い出したの自分だし、他に思いつかない。
SD:開始シナリオ書いてます〜。先に出しちゃいますね。
資材課の入っている建物は築30年、耐震補強は成されたけれど快適にはほど遠い。
さらに悪いことに夏の暑い日、資材課のブレーカーが落ちた。
どうやらクーラーが異常に電気を食っているらしい?
しかし業務は停めるわけにはいかず、締め切りが近い人のコンピュータと扇風機に優先的に電気が割り当てられている。
残りの人(君たちだ)は部屋の環境を改善する緊急チームとして課長直々に招集された。
電気屋さんが午後に到着するので(現在9時)、本日の12時までに部屋を快適にしよう!
課長「あ、予算無いからね」
SD:こんなところでいかがでしょう。
早瀬のプレイヤー:了解しました。私は、担当キャラ、早瀬さんと清水さん、どっちがいい?
SD:会社内なので、社員が良いかと。
早瀬さんだと、合流するだけで大変ですからね(汗)
早瀬のプレイヤー:逆に、社員じゃないので裏で行動できるメリットはあるかもしれませんよ?
天井裏で配管工事しているとか(なんで?)…
というか大河早瀬はいつ教師をやっているんだ(笑)
志真:清水さんが事態を根本から悪化して、あとの二人で収拾して元の問題も無かったことに…
って作戦とか出来るかな、って考えてたんだけど(笑)
早瀬のプレイヤー:乗った。
SD:なるほど(笑)
志真:ただなあ。収拾できなくなると自動失敗という、大博打なのが(笑)
早瀬のプレイヤー:(→以後・亜里紗)清水さんで行きますか。
志真:(成功要素検討中)金の力と執事パワーは万能成功要素にならないように登録するのが大変なんだよ(笑)
SD:なんか悪いこと考えてますね(笑)
亜里紗:さては執事に扇であおがせる気かっ!!(笑)
志真:うーん、1個決まらない。…いいか未登録で。
【するどい目つき】【屁理屈がうまい】【帝王学】【白檀の扇子】、ラスト1つ未登録で如何。
SD:いいですよ〜。
芽衣子:成功要素むず!! どうすべ。
亜里紗:そうなんですよ。
達成第一で考えるなら、ワークホースの早瀬さんの方が間違いなく役に立つんですけどね。
志真:直接の物理作業がいらないように策を立てられれば…とも思うんですけどね。
芽衣子:そうなりそうだ(笑)
要素選択中…
【会社では制服】【OL擬態】【痩せ型】【貧血】【比較的高いPCリテラシ】にします。
SD:りょーかいです。
亜里紗:【萌えボイス】【耳がいい(聞き耳)】【字を書くのが速い】【キャラクター付箋紙】で1つ空欄。
芽衣子:もはや自分で作業する気皆無なラインナップ。
亜里紗:以下同文。
志真:社員メンバーに実務部隊いないですからね…(笑)
志真も今日はさすがに万能執事は連れてないでしょうし…(汗)
亜里紗:まあせいぜい会社までの送り迎えくらいでしょう。
もし来るようなことがあったら…
「お嬢様、なんですかこの汗は!」
「なに、エアコンが故障! 承知しました。すぐに対策させます!」
そして明日には快適に(笑)
SD:では、M*を提示しますね。
M*12時までに部屋の体感温度を32→28度にする(現在9時) 難易度13
SD:1ターンゲームです。ちなみに課長から、対策予算として5000円をもらっています。
志真:うお、結構ハード。
芽衣子:この難易度の高さはすごいな。
確かに清水さんが何かやらかしたとしか思えない(笑)
亜里紗:まだやらかしてませんから! これからですから!
芽衣子:これからか(笑)
亜里紗:5000円は…課長が自腹切ったんだろうなあ…
SD:余ったお金は好きにして良いよ、とかだとさらに荒れそうな(笑)
志真:状況の確認をしとこうかな。
SD:はい、どーぞ。
志真:クーラーは全館的に使用不能状態ですか? 1台でも使うと漏電でアウト?
SD:ブレーカーが落ちたのは資材課ですので、他の課では快調です。
志真:なに〜〜〜!(笑)
じゃ、「優先的に扇風機とPCを〜」ってのは資材課の一部のメンバーってことですね。
SD:はい。「仕事をしている」メンバーです(笑)
志真:ならやっぱりあれがいいんじゃない? 一番お手軽な…部屋強奪。
SD:仕事優先ならば、その案がアリですね。
志真:最寄りのクーラーが稼働してる部屋はどこだろう。
SD:資材課はだいたい20人くらいの部屋でして、そのとなりにクーラーの効いている部屋があるとか…
そうなると20mくらいですかね。最寄りのクーラーまでの距離は。
亜里紗:壁だっ! 壁に穴を空けろ!(笑)
SD:やっぱり(笑)言うと思いました。
亜里紗:でも端末PCが課内に固定されていると、そう簡単には動かせませんよ。
SD:その場合、取り残されたPC達は暑い部屋で定時まで過ごすことに(笑)
志真:うは。5000円か…
亜里紗:扇風機なら頑張って2台くらい、缶ジュースなら50本くらい?
SD:まぁ5000円というのは、課長からの補助が、ですから。自腹を切れば…
志真:全部浮かせて旨いもの食べたい、とか思う人がいそうですよ?
SD:いそうですね(笑)
ちょっと高めの難易度設定に、ああでもない、こうでもないと作戦を議論するがまとまらない。
どう立ち向かう?
志真:「まあ、事情はわかりましたわ。
5000円ぽっちで、素人にどうこうできる状況ではないと思いますけれど…
貴方のお父様も、無茶をおっしゃいますわね」
おおまかな策と打順はどうしましょうね。
亜里紗:問題は、資材部内での電力消費が多すぎることなんですよね?
芽衣子:そうですね。クーラーが電力食い過ぎかも、ということになっているみたい。
志真:エアコンを連続稼働できる電力を作り出す、という作戦はどうかな…
芽衣子:自分的には、「体感温度」さえ下げればいいというところが気になっている(笑)
それこそ、かき氷を支給するとか…
志真:たらいに水張って足をつける…
SD:体感温度なのでそれもアリですね。
芽衣子:「ぬるいな」「ああ」って奴ですか(笑)
志真:志真さん的には、でかい氷柱でも買いたいところなんですけど(笑)
亜里紗:う〜。早瀬さんだったら氷柱運んできたんだけど(笑)
芽衣子:うええええ。難しいぞ!
亜里紗:他の部屋のエアコンも壊して、電気屋さんの到着を早くするとか。
芽衣子:(笑)
SD:なんて人たちだ(笑)
亜里紗:話を大きくした方が根本的に解決してもらえるという企業的論理(笑)
志真:まあ、使えそうな物資を探して、工作できそうな人をつかまえてきて、冷気を誘導するよう工作させる、ですかねえ。
亜里紗:「じゃ、資材倉庫に行って使えそうなものをさがしてきますねっ♪」
はい一人脱落〜。
志真:適材適所でお願いします(笑)
SD:資材倉庫から火の手が上がりそうな(笑)
芽衣子:えええ!(笑)
志真:スプリンクラーで涼しく…あれ?
SD:なんという逆転ホームラン(笑)
芽衣子:ブレーカーをガムテープで止めて強引に運転するなんて、簡単な作業は許されないですね(笑)
志真:火事になりそうなのですよ(汗)
そしてスプリンクラーで…あれ?
芽衣子:涼しくなった!(笑)
亜里紗:結局マッチポンプか!
馬鹿話に見えるが、実はこのとき…
議論の流れは、迷走しながらも、問題解決のかすかな突破口を開いていた。
芽衣子:んっと、たとえば、資材倉庫に何があるかとか、設定していいんだっけ?
SD:OKです。資材倉庫、なんでもありそうですよね、あそこは(笑)
亜里紗:ビニールシートだのダクトだの延長コードだのはありそうです。
見つかれば、ね(笑)
志真:管理人いたよね。前回いたあの管理人はクビかもしれないけど。
芽衣子:(笑)
亜里紗:「あのですねあのですね、こんなこともあろうかと、今度は糸巻きを持ってきたんですよ。
片方を誰かに持ってもらえれば、今度は帰ってこれますよ!」
芽衣子:「誰が持つんじゃああ」
亜里紗:「めーこさんお願いしますっ! この糸、赤色なんです!」
芽衣子:「よし、お前はこのドアノブと結婚するが良い」
巻き巻き。
亜里紗:「も、ものに縛るのは止めてください〜」
志真:使えそうなものをリストアップして、清水さんに持ってきて貰いますかね。
思いつくままに持ってこさせると「???」ってなりそうだから(汗)
亜里紗:「見てください! このナースコスプレ衣装! これで涼しくなれますよ!」
まあ着ている本人も見ている人も、涼しくなれそうではある。
芽衣子:「さむいから?」
SD:クビの恐怖?(笑)
芽衣子:うーん、あとのことを考えると、サーキュレータを徴発するか買い占めるかしたいのだが…。
志真:あ、いいこと思いついた。
倉庫探索して、使えそうな物をかき集めてくる難易度はいくつですか?
盗冷気に使えそうな物と絞りましょうか。
具体的にはシート、シート止め用のテープとか工具、ダクト、延長コードリールあたり。
亜里紗:「使えそうな物〜」にサーキュレータもこの中に含めたいですね。
SD:単に、物を集めてくる難易度は3ですね。使えそうな物を選んで持ってくる難易度は4で。
志真:難易度4か…もう一声欲しいかな。難易度がちょっとだけ増やせそうなアイデア募集(汗)
亜里紗:運ぶ物が多くて結構かさばるので、台車でもないと持って帰れないでしょう。
シート、工具箱、延長コードはリールで、とかでしょうし。
志真:では、管理人さんと交渉して手伝ってもらうとしたら?
SD:そこまでやると、難易度5ですかね。
志真:そしたら、清水さんは前回のセッションの件で倉庫に慣れている、新しい管理人さんにも事件のせいで面識がある、だと難易度はいくつ下がりますか?(笑)
SD:そうですね、それならば難易度5が、3に下がりますね。
志真:おし削れたっ(笑)
芽衣子:おー。
SD:特に清水さんは、一度迷ったせいで管理人さんより倉庫に詳しそう(笑)
一番手の作戦が固まった。いよいよ行動だ。
亜里紗:よし、一番手、清水亜里紗、いっきま〜す(笑)
芽衣子:いてらー♪
亜里紗:行動内容は、「資材倉庫の管理人さんと交渉して、盗冷気に使えそうな物を持って帰る」。
SD:難易度5に前提変換がかかって、難易度3ですね。
亜里紗:では、成功要素出しますよ?
まず空欄への追加として、【地域知識(資材倉庫内)】をつけます。
SD:認めます。
亜里紗:提出します。【萌えボイス】なので管理人さんもばっちり覚えています。
【キャラクター付箋紙】で、使えそうなものにあらかじめ印をつけておきます。
これでいちいち、最初からものを引っ張り出す必要がなくなり、最後にまとめて取り出せるので作業効率が上がります。
【字を書くのが速い】ので、付箋紙の名前書き、リスト書き上げ、確認の効率が更に上がります。
【地域知識(資材倉庫内)】これは説明不要かも。
前回身を挺して(?)得た、勝手知ったるなんとやら、ですね。
で、さっき言った、【糸巻き(一時成功要素)】。まあ生還は間違いなくできるでしょう。
あと、【守衛さん(一時成功要素)】(笑)これまた前回登場したあの人。
本来の仕事放って置いて、こんな仕事に連れてきていいのか? でも連れてきます(笑)
志真:管理人は、これが本来の仕事じゃないのか?(笑)
亜里紗:管理人とは別に、守衛さんも連れてくるんですよ。
志真:ぶっ(爆笑)
SD:なんかヒドイです清水さん、人として(笑)
亜里紗:すごいよねこの人。ヒロインパワー全開です(笑)
志真のプレイヤー(守衛):「おお清水ちゃん、どったね!」
芽衣子:(笑)
亜里紗:「いやあのその、今回は火は出ていないんですけど、また同じことやって、火災報知器が動くと困るじゃないですか〜。
ですから、今回は最初から守衛さんに確認もしていただこうと思いまして」
志真のプレイヤー(守衛):「おお、おお、わかったぞ〜。足元危ないからの、よく見て歩きんしゃいの」
亜里紗:「あ、懐中電灯も持ってきてください〜」
SD:ちょっ。極悪(笑)
芽衣子:ひどい(笑)
SD:はい、それでは抽出完了です〜。
【キャラクター付箋紙】【字を書くのが速い】【糸巻き】【守衛さん】が抽出されました。
成功です。…【守衛さん】はもうロールプレイに負けました(笑)
【萌えボイス】【地域知識(資材倉庫内)】は前提変換で使ってますので、今回は抽出されませんでした。
亜里紗:難易度3に削っておいてよかった〜。
SD:【守衛さん】は途中まで、抽出されない方にしようと思っていたのに…(笑)
亜里紗:何という口八丁(笑)
志真:こちらはロールを楽しんだだけで十分だったので、抽出されなくても全然構わなかったのに(笑)
実際、ついてきてても、まるで役に立ってなかったかもよ?
清水さんの足下しか照らさなかったり(笑)
SD:いや、清水さんの危なっかしさを見ていると、必須だな、と。
志真:確かに(汗)
SD:でも、守衛さん自身のお給料には悪影響が…
亜里紗:荷物運びとか、明かり持ちとか…ほんと極悪だなあ。
もちろん作戦なのでありがたいわけなのだが…
うーん、清水亜里紗、恐ろしい子!
SD:はい、と言うわけで「盗冷気に使えそうな物」を倉庫から台車で運んでくることが出来ました。
ついでに清水さんも無事に回収できました(笑)
芽衣子:何を持ってこれました?
亜里紗:「持ってきましたよ〜。
ところで、さーきゅれーたってなんですか?」(笑)
ちなみに台車の上にはちゃんと載ってます。
芽衣子:おお(笑)
SD:管理人さんの手伝いがなければ危なかったですね(笑)
芽衣子:「子供は知らなくていいことなのよ」
SD:どんないかがわしい物ですか(笑)
亜里紗:「さーきゅれーしょんって、回る…えええ、もしかして回っちゃうんですか!?」
なにを想像しているんだこの人は。
志真:次は、施工ですね…。
芽衣子:どうしようかー?
志真:全部の冷房付き部屋のドアをあけさせて、うちの部署まで冷気が届くよう、くまなくサーキュレータを配置とか?
SD:壮大なピタゴラ装置ですね(笑)
芽衣子:ふむ…質問。
「今持ってきたアイテムで、隣の部長室から冷気を誘導する」難易度は幾らですか?
志真:隣は部長室だったのか! それは…奪わないと…(ごごごごごご)
自分だけ涼しいところにいて5000円なんて…(ぶつぶつ)
亜里紗:5000円出したのは課長だから! 部長じゃないから!
芽衣子:(笑)
亜里紗:部長室だけだと、部屋は資材全部の部屋より小さいですから、冷却能力は足りないかも…
芽衣子:風量を最強にすればいいんじゃないかな。
SD:(難易度計算中…)難易度10です。
志真:うおっ! 結構高い。リアリティのある数字だっ。
SD:だって部長は何も知らないのですよ(笑)
いきなり押しかけて工事始めたら怒られます(笑)
志真:部長は説得するか、ばれないように工作するかの必要があるってことですね。
SD:そんな感じで。
芽衣子:部長はいない、っていう設定にしちゃうのってアリ?
志真:ナイスアイデア。SDどうです?
SD:理由を作っていただければ〜。
部長室から冷気を奪う方向でまとまったのはよいが、部長室を開けさせるのが難しい。
志真:ではたとえば…重役対抗ゴルフコンペ?
SD:え、定時内に?(笑) 何て会社だ(笑)
亜里紗:いやいや、資材部の部長であれば、購買先回るくらいの理由は立つでしょう。
あるいは、上の方の会議、ってのもありますよ。
芽衣子:普通に研修とかもあると思う。
志真:あとは…豚インフルエンザ?
豚フル疑惑で自宅待機とか。
芽衣子:ええええええ(笑)
そ、そうなんですか、志真さん。
SD:陰謀の香りが…
亜里紗:そこまで仕込むか!(笑)
SD:豚フル、OKです(笑)
芽衣子:(笑)
亜里紗:逆に言うと、そのせいで課長が対処しないといけなかったんでしょうね…
芽衣子:そして残っていたウィルスをサーキュレーターで散布(笑)
志真:「え? 私、先日検温をオススメしただけですわよ?
暑いといけないと思って冷房の設定を強めにしてさしあげましたが」
くらいのことを言ったほうがいいのだろうか。
芽衣子:「(それだ…)」
亜里紗:「そういえば部長室のエアコン、部屋の大きさの割には巨大だったような…」
芽衣子:ではSDに質問。「豚フルで年休取ってる部長の部屋に入って、冷房を最強にする」難易度と、「そこからダクトとサーキュレータで冷気を資材課室に誘導して体感温度を28度にする」難易度は?
SD:「豚フルで年休取ってる部長の部屋に入って、冷房を最強にする」は難易度4、「そこからダクトとサーキュレータで冷気を資材課室に誘導して体感温度を28度にする」も難易度4です。
亜里紗:ぴったり合計8、ですか。
志真:あわせて8ですか…。
芽衣子:しかし、成功要素出すの難しいね(笑)
作戦全体の難易度自体はちょうどよいところに落ち着いた。
だが、行動の内容が芽衣子と志真の持つ成功要素にマッチしていないのだ。
二人とも、交渉ごとには異常に強力なのだが…
なんとか行動内容を自分たちの特性に近づけようと、さらに質問を重ねる。
志真:ええと、清水さんと私で部長室の大掃除を仰せつかってるってことにて、守衛さんに部長室の鍵をあけておいてもらうようお願いしたりできませんか?
亜里紗:うわ…ここ策士だらけだ。人のこと言えませんが。
SD:うむむ(笑) 押してきますね(笑)
流石に清水さん効果でも部長部屋の鍵は渡してくれなさそうですね。
でも、きちんと理由を説明できれば開けてくれそうですよ。
志真:なるほど。ダクトで冷気とってくる作戦を課長に説明して、オフィシャルに承認とるのがいいですかね。
亜里紗:台車にいっぱいもの持ってきて、今更ごまかしもないと思います(笑)
課長の許可を得た上で、部長室の冷房を最強にする、ならできますよね。
SD:はい、可能です。難易度は4です。
志真:これで、協調行動で挑戦するかな…。
亜里紗:工事の方が大変そうですね。
芽衣子:実は工事の方を課長権限で人海戦術突破しようかと思っていた。
熱射病による労災ちらつかせて(笑)
SD:そのあたりがすだめさんですね(笑)
芽衣子:そうなのです(笑)
志真:課長に一部始終の、部長室鍵あけと実作業人海作戦の許可を取る難易度は?
SD:難易度5です。人海作戦の許可分が上乗せですね。
志真:では、許可をとった作戦を実際に遂行して体感温度を28度に下げる難易度は?
SD:人が沢山いるので、難易度は3です。
亜里紗:合計8。ぴったり。
志真:これを2人がかりなら勝負できそう。
亜里紗:説得系の難易度が多くなるなら、勝負できそうですね。
SD:なるほど、キャラクター特性に合わせた難易度調整ですね。
亜里紗:この面子、策士が多くてワークホースが少ないから、人を動かす方向に行くようです。
志真:そうなんよ〜。行動面の設定をぜんぜんつけてないから(泣)
SD:岡嶋君がいないと特に……
芽衣子:じゃあ、行動は今のを清書する感じで、協調して成功要素提出と。
志真:でも、これでもまだ、手持ちの成功要素だとちょっと足りない感じ…
芽衣子:私も…
志真:行動側に成功要素、何か欲しいですね…
芽衣子:タイムアウトして二人とも成功要素登録、入れ替えられるの?
志真:はい。まとめていけます。
Aの魔法陣・第3版には、タイムアウトというルールがあり、プレイヤー側がこれを宣言することで1ゲーム中に1回だけ、成功要素登録をやり直すことができるのだ。
芽衣子:じゃあ、やるしかない気がするぞ(笑)
もう質問無いよね。じゃあ、タイムアウトー!
SD:はい、タイムアウトは最大10分です〜。成功要素の組み直しをどうぞ〜。
亜里紗:では視聴者の皆さんにはお知らせを〜(笑)
『お知らせ 資産運用は信頼と実績の北遠野証券へ。
業界ナンバーワンの規模でこの不況でも倒産知らず、買収知らずの安定経営』
芽衣子:なんぞ(笑)
亜里紗:某コンピュータゲームで、ローディングの待ち時間にこういうのが出るんですよ(笑)
志真:それは実家パワーで恐喝ってこと?
芽衣子:北藤野証券、ちゃんと黒字出てるんだろうか(笑)
急いで成功要素を組み直す二人。
芽衣子:だー、一時成功要素の2つ目が思いつかない…
志真:あと1個か…
芽衣子:【会社では制服】【痩せ型】【貧血】【比較的高いPCリテラシ】【背が高い】にします。
SD:りょーかいです。
志真:あと1個がこない…何がいいかな。…結局これか〜〜!!
【声が大きい】【帝王学】【屁理屈がうまい】【人の言うことを聞かない】【白檀の扇子】でどうでしょう。
SD:りょーかいです。
志真:ほんとごり押しコンビですね…っ(汗)
亜里紗:苦しそうですねえ。
志真:要素提出もいけますが、行動宣言は師匠がします?
SD:どちらがなさっても良いですよ。
芽衣子:志真さんの行動宣言、用意できてる?
志真:成功要素提出の用意はできてるんですが(汗)
芽衣子:私もだ(笑)。前段階を忘れてた(笑)
SD:面白すぎです(笑)
あわてて行動宣言を作成する二人。
志真:じゃ書きますね…。
提案する作戦は「部長室の鍵を開けて冷房を最強にして、課員全員で部長室のエアコンからダクトで冷気を持ってくる工事を行う」です。
この作戦について課長の許可を貰い、実際に遂行します。
…これでいいですかね?
亜里紗:ですね。
SD:了解です。難易度8です。
志真:では提出いきます。
SD:どぞー。
志真:課長への作戦説明では、作戦の有効性、重要性を説きます。
【部長室の冷房の強力さをよく知っている(一時成功要素)】ので、作戦の確実さをしっかり説明できます。
【人の言うことを聞かない】ので、反論を受け付けません。
【屁理屈がうまい】のでオオゴトになったときの大変さを巧みに伝えられます。
【白檀の扇子】で額の汗をあおいで、ちょっとフラっとして見せたりして労災の危険を演出します。
作戦遂行時には指揮をとります。
【帝王学】を学んでいるので、人の使い方をよく知っており、陣頭指揮に長けています。
【声が大きい】ので指示を多くの人に伝えられます。
【部長室の空調の送風方向をよく知っている(一時成功要素)】ので、配管方法の指示が的確です。
亜里紗:タイムアウトしただけあって、めいっぱい来ましたねえ。
志真:結構しんどいかも…師匠、あとは頼み申したっ。
以上です。
SD:はい。
芽衣子:こちらはこれで。
資材課室は段々耐え難い温度になってきています。
すだめさんは【会社では制服】姿で、楽な格好も出来ないまま倉庫から荷物を運ぶのを手伝ったりして、汗だくになっています。
脂肪が少ない身体(【痩せ型】)は、特に体温が高いのでふらふらです。
【貧血】気味で真っ白になった顔で、志真さんと一緒に課長に計画を説明しに行きます。
「課長…そう言えば熱射病って労災でしたよね…休業の労災出ると全社に回っちゃいますよね…」
と、プレッシャーを掛けます。
部長室が開いたら、冷房を最強にして、ダクトを引いてサーキュレーターで冷気を資材課室に送るようにします。
キャラ特性が【頭脳派(一時成功要素)】なので、一番効率的な送り方と人員配置を決められます。
課員全員にメールで詳細計画を送ります(【比較的高いPCリテラシ】)。
実際の作業では、部下の【岡嶋君(一時成功要素)】をこき使います。以上(笑)
SD:岡嶋君が成功要素に(笑)
志真:これはっ!(笑)
芽衣子:立ってるものは親でも使え(笑)
SD:万能成功要素かどうか悩みますね(笑)
芽衣子:(笑)
亜里紗:やっぱり凄いよ、この人たち…
SD:はい、受け付けました。抽出に入ります〜。
タイムアウトして行った、渾身の成功要素提出が終了した。
さあ、結果はいかに?
亜里紗:なんといいますか…汗だくと貧血で倒れそうな人が揃って課長さんの前、なんですね。
芽衣子:(笑)クーラー無いと生きていけないんじゃなかろうか。
亜里紗:ついでに志真さんが、「須田さん、しっかりしてください!」とか。
芽衣子:「ああ、川の向こうに楽園が…○○ × △△の楽園が…」
とかぶつぶつ呟いている。
志真:「須田さんが、もう保ちませんわっ!」(ぱたぱた)
肩を支えて扇子仰いだりして。
芽衣子:それはそれで熱そうだ…
亜里紗:清水さんも「かき氷…あいすくりーむ…」とかやってる。
で、もちろん☆課長の承認が降りたとたんに、てきぱきと仕切り始めるんですよねっ(笑)
芽衣子:うむ。何事もなかったかのように(笑)
志真:「さっきの5000円、課長からの差し入れということで何か皆に冷たい物でも買ってきましょうかしら…
みんな課長のこときっと尊敬しますでしょうね…」
(一時成功要素を5000円にすればよかったなあ(笑))
芽衣子:(そういやその手があったか! しかしネタが思いつかないな…)
SD:【屁理屈がうまい】【帝王学】【声が大きい】【白檀の扇子】と【貧血】【比較的高いPCリテラシ】【頭脳派】【岡嶋君】が抽出されました。
合計8、成功ですね!
亜里紗:岡嶋君!
芽衣子:キタ!
志真:おおよかった…っ。
ちょっとヒヤっとしましたよ。
芽衣子:よっしゃー。
亜里紗:志真さんそこで倒れちゃ駄目〜(笑)
SD:【部長室の冷房の強力さをよく知っている】と【部長室の空調の送風方向をよく知っている】は部長室によく出入りしているか不明のため、【人の言うことを聞かない】は説得には不向きなため(笑)
芽衣子:(笑)
SD:抽出されませんでした。
亜里紗:というか毎回【人の言うことを聞かない】使われていたら課長が困ります(笑)
志真:ですね。しかし、実際に反論聞かない困った子ですから(笑)
亜里紗:ミス華麗にスルー、ですね。
SD:【会社では制服】は他の人も着ているためですね。
あと、【痩せ型】は比熱のと関係が不明のため(笑)
芽衣子:(笑)すいません…
亜里紗:落ちだ。
志真:(笑)
芽衣子と志真は、なんとか、難易度を削ることに成功した!
SD:…と言うわけで、みなさまは見事、課長を説得して部長室に侵入し…
亜里紗:侵入ですか(笑)
SD:アポロ13ばりの突貫工事をやり遂げ、課内の賞賛を得たそうです。
亜里紗:無事冷気を盗むことに成功しました。
芽衣子:よしよし。
真帆(観戦中):アポロ13ばりって……(笑)
芽衣子:アポロ13ばりというとやっぱり資材室シミュレータとかがあるとか…
亜里紗:「部長、あの方々は何も盗んでいません!」「いや、彼らは部屋の冷気を盗んでいきました」
芽衣子:まんまですな。
SD:メンバーはこれ以降、様々な突貫工事を頼まれることになりますが、それはまた別の話(笑)
亜里紗:今後もやるんですか!
SD:吶喊の間違い?
芽衣子:だんだん、「すぐやる課」してきた気がする…
志真:実務向きの成功要素ないのにのう(汗)
SD:すぐ(他の人が)やる課、ですね(笑)
亜里紗:その通り。
志真:明日電気屋が来て、惨状を見て「なんですかこれ…」って言うわけだな。(笑)
亜里紗:施工費が余計に高くなる。…というか部長がまず困るでしょうね。
芽衣子:明日までに直さないと…
亜里紗:冷風がどんどん隣の部屋に流れていく。
志真:部長は発熱外来にトラップされてるのでしばらくは戻らないハズ…
亜里紗:直るまでお休みしていただかないと(笑)
真帆(観戦中):噂をばら撒くんですね(笑)
亜里紗:まあそこは、凜々子さんがうまくやるでしょう(笑)
SD:ということで、これにてお開き!
芽衣子:おつかれ〜!
志真:ありがとうございましたです。
亜里紗:はいお疲れ様です〜。
実作業に向いたキャラクターの参加がゼロ、ということで、なかなかに難しいM*だった。
しかし亜里紗は本当に悪い子だなあ…(笑)
次は、再び初詣だ!