Aの魔法陣・間違った社員教育リプレイ
第27話
ときめくワンダフル・インターン!
本TRPGのシリーズには、現在大きく2つの舞台があります。
北遠野重工に勤める社員一同で繰り広げる、愉快な会社生活を扱った「間違った社員教育」シリーズと、北遠野グループがスポンサードしているらしい私立北遠野学園に通う女子高校生たちの送る、一般からはちょっと逸脱した楽しい学園生活を扱う「間違った英才教育」シリーズです。
今回は、そんな2つの舞台でがっつり相互クロスオーバーしよう!と、目論んだのですが…
セッションデザイナー(SD)の顔色がよろしくありません。
SD:うむむ、シナリオのネタがなかなか浮かばない。あんまり調子が宜しくないです…
亜里紗のプレイヤー:あ、お疲れ様です。
SD:ネタの神さまがいらっしゃった!
亜里紗のプレイヤー:んなこたぁない。
北遠野重工に勤める天真爛漫社員・清水亜里紗。フライトシューティングゲーム版「間違った社員教育」の主人公としてもお馴染みの彼女です。
亜里紗のプレイヤーはいつも結構、いろんなアイデアを出してくれるんですよね(「間違った英才教育」の菜々子のプレイヤーでもある)。
いろいろ意見が出た中から、一つ特に注目されたアイデアが。
亜里紗のプレイヤー:資材部のメンバーから、最近、誰かに見られているような気がする、という話が出てきて、探ってみると実はカンナという話とかどうです?
香織があれだけお姉様お姉様言っているのであれば、お姉様本人である志真にカンナが好奇心を示すのはありそうな気がしますし、菜々子の父と姉もいるし、資材部の面々も、すだめ×亜里紗とかあんな感じなので、正直覗きと妄想のネタには事欠かなそうな気が。
これ、カンナさんが放っておくわけないだろ!と。
亜里紗のプレイヤーが上げた「カンナ」とは、「間違った英才教育」サイドの、「家政婦は○た!」にあこがれてメイド専攻に入学したNPC、鎧山カンナのこと。前回の給仕対決が記憶に新しいです。
志真のプレイヤー:(英才教育の)カンナさんを(社員教育に)直接クロスオーバーさせるには、今のままだとまだちょっと線が離れてますかね。
北遠野志真、北遠野重工の社長令嬢なのになぜか同資材部にいる才媛。フライトシューティングゲームでは、ナチュラルにぶっそうなことを言う、モノを捨てまくる人としてお馴染みです。プレイヤーは普段SDを勤めていますが、今回はプレイヤーを担当。
亜里紗のプレイヤー:北遠野重工にカンナさんが潜入するのはやはり不自然か…
志真のプレイヤー:カンナさんのお姉さんでも作ります?
SD:カンナさんが家政婦としてバイトするという手も。あるいは、インターン?
亜里紗のプレイヤー:流石に北遠野重工という企業に家政婦は必要ないので、代わりは清掃作業員? でもそれ、学生がやるものなのかどうか。
でも、インターンは…可能かな? 一応北遠野系列ということで。
SD:秘書とかその辺ですかね〜?
志真のプレイヤー:カンナさんを「臨時雇い」でというのはいい手ですね。
SD:犯人がカンナさんと分かればOK?
亜里紗のプレイヤー:そう考えてました。資材部の面々の認識からすると、あくまで「新しく来た人」ですよね。
志真のプレイヤー:とくにネタを仕入れるつもりじゃなかったのに、来てしまっていろいろ見てしまった感じ…かなあ?
話を学校に持って帰っても、周りとはうまくかみ合わない感じ、みたいな。
SD:「カンナさんが見ちゃいました」がいくつかある中で、偶然、不正の証拠が! みたいな?
良くあるテンプレサスペンスドラマな。
志真のプレイヤー:そうそう。
亜里紗のプレイヤー:どのくらいのレベルの目撃なのかな〜というさじ加減が、個人的にはつかめていないです。
「大変だ!志真さんが○ッキー食べてる!」程度なのか、「大変だ!資材部の倉庫に大量の武器が!」程度なのか。
SD:…志真さん、ポッ○ー食べると事件に?(笑)
亜里紗のプレイヤー:フィナンシェとか食べて欲しかったんじゃないのかな〜?
SD:きのこたけのこ戦争になったりして。
亜里紗のプレイヤー:志真さんが○ッキー食べた程度で事件になるのであれば、亜里紗の一挙一動はカンナさん釘付けですよ(笑)
SD:たぶん、食堂で使ってる食材に産地偽装が! とかくらいのレベルかな〜と。
亜里紗のプレイヤー:食堂で使っている食材…アスパラガス?
SD:「アスパラガス(遺伝子組み換えである)」
志真のプレイヤー:そしたらですよ。
「カンナが来る。カンナが資材部でいろんなところを目撃して帰る」これは事前に設定された状況なので、動きようがない。
…ので、『カンナの印象に強く残る出来事を起こせ』とかどうですかね。
そうすると、プレイヤーは心置きなく、おかしな出来事を起こすことに集中できるのでは…
亜里紗のプレイヤー:そっち方向ですか!
コペルニクス的展開! 蝶○教官曰く「超信地旋回」ですね。
SD:カンナさんを接待している感じになってしまいませんか?(笑)
志真のプレイヤー:いや、カンナの存在に気がつかない日常スキットを、成功要素(失敗要素?)を使って全力で構築する、プレイヤーはカンナが見ているのを知っている、というメタなやつですね。
実にAの魔法陣的なお題ですが。
SD:ああ、そういうことですか。それは面白そうですね。確かにメタな感じで。
亜里紗のプレイヤー:めずらしく、ありさにゆうりなじょーきょーだなー(棒)
SD:(笑)
亜里紗のプレイヤー:凛々子は部長に言い寄るだけで部下&娘の役満達成だぞ! ただし放送できる範囲で頼む!(いやだから)
SD:では、SDがカンナの心の声(笑)を担当する感じでしょうか?
亜里紗のプレイヤー:思う存分どうぞ(笑)
SD:では、プレイは明日にするとして、キャラの選択と、実施予定の日常風景を考えておいて下さいね〜。
志真のプレイヤー:うふふ。
亜里紗のプレイヤー:…まあ、これで早瀬選択したら、それ自体が冗談にしかならないような気が…
さ〜て来週のカンナさんは?
「すだめ壁ドン」「凛々子の早朝勤務」「志真の役員会議」の三本…
とか書いていると、勝手にリプレイの表題がこうなりそうな気も…
SD:(笑)
亜里紗のプレイヤー:コーヒーと紅茶を間違えるくらいのことなら普通にできるけど、カンナさんの妄想に耐える、というところが結構難しいなあ。
志真のプレイヤー:弊社、事件がいくつかあったのでもじって使うか…
亜里紗のプレイヤー:ん…60点を出すのは簡単だけど、80点を出すのは難しいお題だ……ネタに困ったらコーヒーと紅茶間違えます(笑)
そんなブレインストーミングを経て、一晩あけてゲーム開始です。
SD:では概ね昨日の相談通りで。
カンナさんがインターンシップとして北遠野重工の資材部にやってくるところからスタートです。
参加するキャラクターは志真さんと亜里紗さんですよね?
亜里紗のプレイヤー→亜里紗:私は亜里紗で行きます。亜里紗はお茶とお菓子の場所しか教育しないよ!
志真のプレイヤー:志真だとひどいこと出来るけどいいのかな…。
というか昨日からひとつしか思いついていないので、誰を使おうと導入が違おうとそこにつなぐことしか考えてません(苦笑)
SD:(笑)
亜里紗:いやまあ、でしたらつなぎやすい方で…。
志真のプレイヤー→志真:かぶったらどうしよう(苦笑)
亜里紗:う〜ん、私もネタは一つしか用意していませんが…う〜ん…かぶったら資材部がそういうととこだとカンナさんに認識されるんだろうなあ…
志真:あははは。まあ…大丈夫だと思うんですが。
亜里紗:その「あははは」に不安を感じるのですが!(笑)
SD:じゃあ、志真さん、カンナさんの教育係で良いですか? 教育係は凛々子さんの方が良かったりします?
志真:私かなあ。
風祭(パパ)部長「インターンに来てもらった鎧山君だ。今日から2週間、資材業務を体験してもらいます。それでは鎧山君、挨拶してもらえるかな?」
カンナ「北遠野学園、メイド専攻の鎧山カンナでっす! 短い間ですが、いろんなネタを集めて…もとい業務を学んで帰りまーす」
(一同、拍手)
風祭(パパ)部長「教育係は……そうだな、志真君にお願いしよう。あとはよろしく」
SD:ってな感じで、カンナさんは無事に志真さんに引き渡されました。
SD(カンナ):「初めまして! よろしくお願いしまーす。妹さんからお噂はかねがね〜」
志真:なるほど。
亜里紗:これでカンナさんの事務服姿がオフィシャルで描けるぞ!(違うそっちじゃない)
SD:一同解散した後に、志真さんが、カンナを席まで連れて行きます。
席順は、端から「亜里紗」「カンナ」「志真」の並びです。
亜里紗が一応、サブ教育係という意図があると思われます(笑)
亜里紗:むしろ亜里紗に「お茶の入れ方学んでこい」ってことじゃない?(笑)
で、カンナさんが帰る頃には冷蔵庫にケチャップが増えている、と。(第26話・参照)
SD:(笑)
亜里紗:二人して給湯室で、「緑茶と紅茶でウーロン茶にするための混合比は…」とかやってるのかな。
SD:まずはパソコンの設定から業務が始まったりするわけですが、平穏に済むワケもなく……といったところで。
我はこれより、M*から始まるゲームの目的を記述する。
M*カンナの印象に強く残る出来事を起こせ 難易度60
SD:前々回、52でオーバーキル気味でしたので(笑)
志真:うぃうぃ。
「Aの魔法陣」は、端的に言うと、難易度の数値を、あの手この手で工夫して、プレイヤーキャラクター(PC)たちの「成功要素」の持つパワー値で削り、ゼロにしたらクリアとなるゲームです。前回よりもさらに難易度がアップ、という。
亜里紗:今回失敗すると、「つまんない会社だなー」で終わるのか。
志真:どうだろう?
亜里紗:いやまあ最初から失敗前提でやるわけではないです、はい。
SD:早速マニュアルをもらって、パソコンの設定をしていたカンナ。
SD(カンナ):「あ、あの志真先輩、何もしてないのにパソコンが動かなくなったのですがっ」
SD(志真):「仕方ないですわね、清水さん、なんとかできます?」
SD(亜里紗):「お任せあれ〜」
SD(カンナ):「亜里紗先輩が、別の部屋からパソコンを持ってきたわ」
志真:こわっ! どきどき。
亜里紗:ノートPCで、天板にラベルプリンターで「○○常務」とか書いてあったり?
SD:それ行きましょう(笑)
SD(カンナ):「カンナ見ちゃいました、亜里紗先輩はエライ人のパソコンを自由に使える」
SD(亜里紗):「さあ、これでどこにでもアクセスできるよ〜」
SD:ということで、良いパソコンが手に入りました(終わり)
亜里紗:パスワードどうしたんだ! もしかして「12345」?
SD:きっと、付箋が付いてますよ(笑)
亜里紗:メーラー開いただけで、カンナ見過ぎだろ(笑)
SD:普通に企業スパイに(笑)
志真:亜里紗ならパスワードも個人情報からの類推でいけそうだ。
SD:ああ、ヒューミント最強ですものね。
SD(亜里紗):「常務のパスワードは、ペットの犬の名前!」
SD:みたいな(笑)
亜里紗:スパムで入ってくる「これで儲かるFX!」とか見て勝手に妄想してるのかな〜。
SD:軽くジャブ入ったところで、改めてアジェンダを。
■1.問題の発表、解釈(M*発表→作戦会議)…10〜20分
■2.作戦フェイズ(作戦発表&ロールプレイ→成功要素提出)…20分
■3.前提変換フェイズ(■2の判定)…5分
■4.RPフェイズ(ロールプレイ)…10〜20分
■5.RP解説フェイズ(■4の種明かし→成功要素提出)…10〜20分
■6.RP処理フェイズ(■5の判定)…5分
■7.ダイスロールフェイズ…5分
■8.解決フェイズ(オチ)…10分
合計75分〜105分くらいを見込んでいます。
志真:はい。
時間管理大事。
亜里紗:今回はほぼ、ロールプレイフェイズという名の漫才(新喜劇?)ネタで構成されております。
なかなか、ど日常系自体が本題になるという回も珍しいので…
志真:そこに紛れ込む非日常!
亜里紗:…だったら、ネタはかぶらなくて済みそうですが…いろいろ状況前提からして崩れたりして。
志真:どうでしょう(笑)
SD:まず作戦会議ですね〜
亜里紗:状況確定…とはいっても、いつもの資材部でカンナさんは傍観者だからなあ…
志真の方で、亜里紗使う予定あります?
志真:んー。全員を巻き込むことは起こり得ます。時間帯が被りそうなら日を変えますね。
亜里紗:持ってきたネタは、「出張から帰ってきた人からお菓子もらったので亜里紗が分けるよ!」です。
わかる人はこれだけで落ちがわかるのではなかろうか(笑)
あとはひたすら新喜劇です。
志真:うちは大雑把に言うと「総務からの無茶ぶり応援要請をぶっこんでカンナを巻き込む」です。
SD:どっちも面白そう(笑)
作戦的な絡みは無くても良いですかね?
志真:大丈夫そうですが…先にそっちからやりますか?
亜里紗:こっちは周囲や、あとへの影響はほぼないので、そこ気にするなら先にやります。日常系ですから(笑)
志真:うちもまあ、ないっちゃないです?
亜里紗:なら、サイコロでも振ってみます? 奇数で志真さんが先、偶数なら私が先。
志真:あいあい。
亜里紗:(いっころ)出目は2。
SD:亜里紗さん先攻ですね〜。では、どーぞ〜。
亜里紗:行きます。 …カンナさんは適当に覗いていてください(笑)
亜里紗のところへ他の社員が声をかけてきたようです。
亜里紗(ふつーの資材部員):「清水さん清水さん」
亜里紗:「はい何でしょう?」
亜里紗(部員):「昨日ちょっとサプライヤーのところに行ってきたんだけど、なかなかいい条件で話がまとまりそうで…で、はい、これお土産」
志真:亜里紗がちゃんとビジネスライクに返事してる…!(感動)
亜里紗:「わー、ありがとーございまーす。私にお土産なんて、気が利くサプライヤーさんですね〜?」
SD:言い方(笑)
志真:咳払いとかしたほうがいいのかな…?(笑)それとも離席多くて事情が読めないかな。
亜里紗(部員):「そうじゃなくて…部内全員分くらいありそうだから、みんなで分けてね」
亜里紗:「あ、そうでしたか」
亜里紗(部員):「中は見えないけど、たぶん話の進み方からして、結構いいものなんじゃないかな」
亜里紗:「期待していいんですか! いいんですね? 分かりました!」
といそいそと、一人給湯室に入っていく亜里紗。
ちなみに給湯室の入り口には立ち入り禁止の張り紙。
志真:個室化(笑)
SD(カンナ):「(こそっ)立ち入り禁止と書かれると、覗かないわけにはいかないですね!」
亜里紗:…まあカンナにとっては「見るなよ! 絶対見るなよ!」的なアレのような気も…
SD:完全にフリですよね(笑)というわけで、ちゃんと見てます。
亜里紗:で…作戦…なのかどうかはあれですが…
「資材部の同僚からの依頼で、出張のお土産であるチョコレートを部内で分ける」。
SD:はい。
志真:そっかー、のぞかせる体裁のほうがいいのかなあ。
亜里紗:亜里紗は覗かれる可能性すら考えないと思います(笑)
志真だったらカンナにすら覗かせない北遠野家鉄壁ブロックというのもありでは?
…成功要素もここで出しますか?
SD:そうですね、お願いします。
亜里紗:【職場のファン(13)】を提出します。
お菓子分けるのなら誰でもできますが、亜里紗に持っていくのはやはり…話したいからですよね。
まあ暇そうという話も否定はしませんが(笑)
志真:内容がそれなら、時間ずらして同じ日にしてもいいかなー。
こもってから30分程度だよね? もろもろ。
亜里紗:そうですね。
志真:じゃあ同日にしよう。そのほうがこのあとの進行も楽でしょう。
志真のほうは何かイベントを考えてきたようで。
志真:…作戦は「総務から謎の無茶ぶりが来て朝会で告知。カンナの好奇心を猛烈に刺激してしまう」です。
SD:ほうほう。
志真:具体的には朝会で予定として宣告し、不安感をあおり(言い過ぎ)、印象度を高める作戦です。では簡単に。
SD:どーぞ。
志真:「おはようございます…今日の着荷予定です。
午前の定期便で下請けから部品が届くほかは、午後に段ボール・包装材が届くそうです。
今日はいつもより少ないですね。
経理から、締請求書は週末が提出締切で、定時内に必ず提出するように、と申し送りが来ています」
志真(芽衣子):(「またかー。間に合うわけないじゃん…」)
志真:「あと、本日、総務のほうから応援要請がきています。
午後3時半までに、倉庫から鎌と鉈を全部出しておいてほしい、というのと、とにかく人手がいるとのことで、手すきの人は研究棟前に集合とのことです。
部外秘なところだから、鎧山さんはお留守番…かしら」
季節は、我々の世界と同じ、春〜初夏ぐらいでいいでしょうか。
SD:何事(笑)
SD(カンナ):「(な、何事! 面白そうなのにお留守番なんて……)
そ、そんな…… カンナを置いてかないで下さい〜」
亜里紗:ふむふむ☆ これはいいバランスになりそうな予感。
志真:カンナは、M*の制約として「盗み見」なければならない、ということならば、置いていきます。
そうでなければ、連れて行ってもいいかな。
SD:せっかく盗み見るシチュエーションを作って頂いたので、ここは盗み見させて頂きましょう〜。
亜里紗:「(カンナに面と向かって)カンナちゃん、会社の中ではね、守らないといけないことがあるのよ。我慢してね」
SD:すごい突っ込みたい(笑)
亜里紗:本人格好いいこと言ったつもりだが、フリにしかなっていない。
志真:では成功要素ですが…うーんどれかなー。
亜里紗:ネタ先に思いついて、成功要素を合わせるところで苦労するところが、こっちとおんなじだ〜。
志真:総務と言いながら、無茶な仕事を持ってきている感がバリバリなので【社長令嬢(11)】で。
SD:(笑)
志真:(プレイヤーに)酒が入ってやばい。
亜里紗:志真さん酔拳。
SD:作戦(のロールプレイ)がキャラに合っている&わくわくしたので、前提変換で難易度3割減として60→42とします!
亜里紗:あ、ありがとうございます。
志真:ありがとうございますー!
亜里紗:あとから成功要素を探していたので、正直ここは半ば諦めていた(笑)
SD:成功要素は、どちらも通します。難易度は42−13−11=残り18ですね。
亜里紗の方は、同僚をかましたのが芸コマですね(笑)
志真さんはいつも通り、凛々しかったので(笑)
志真:「普通の」資材部員っていうのがじわじわくるんです。
SD:分かります(笑)
志真:(みんなが普通じゃないってこと!?)たしかに普通ではない。
亜里紗:いやその…名前のある面々は亜里紗のファンなのか?と悩むので…
SD:では、■3.前提変換フェイズが終了。
SD:■4.RPフェイズ(ロールプレイ)に入ります。
一緒に、■5.RP解説フェイズ(■4の種明かし→成功要素提出)まで実施して頂いても結構です。
亜里紗:ゲーム内時間では、志真と亜里紗のどちらが先に動くのかな?
志真:こちらは予定告知どおりゲーム内時間で1530ですね。
亜里紗:ではこちらが先でいいですね。
志真:はい。
亜里紗:では、すだめさんと漫才やってます(笑)突っ込み歓迎。
まずは、給湯室のひとりごと。
「今日のおみやげ何かな〜…○×の生チョコレート! これはすぐに食べないと駄目になるやつですね!
この清水亜里紗、責任を持って担当いたします!」
チョコレートをお盆の上に盛って、給湯室を出て、芽衣子さんの机に行き、
「すだめさんすだめさん」
亜里紗(芽衣子):「(PCの画面を見たまま)な〜に〜?」
亜里紗:「(生チョコを素手でつまんで芽衣子の口元に持っていき)はい、あ〜んして☆」
亜里紗(芽衣子):「(PCの画面から目を離さず)あ〜ん(むぐむぐ)うん、おいしい…
…(気がついて振り向き)ってあんた、何やってるのよ!」
亜里紗:「何って?見ての通り○×の生チョコレートを…」
SD(カンナ):「(カンナ、すごいもの見ちゃいました!)メモメモ」
亜里紗(芽衣子):「そっちじゃなくて、なんで『あ〜んして』なのよ?」
亜里紗:「すだめさんがチョコレートつまんだら、手が汚れるじゃないですか。生チョコって溶けるの早いんですよ〜」
亜里紗(芽衣子):「だからって、なんで新婚夫婦が見せつけてるような状況を職場でやらなきゃいけないのよ?」
亜里紗:「ああ、そ〜でしたか〜。…まあいいじゃないですか」
亜里紗(芽衣子):「いやいやよくないよくない。というか、あんた部内の全員にそれやるつもりだったの?」
志真:減るもんじゃないし。
亜里紗:「そうですよ?もう待ってる人もいますし」
気がつくと芽衣子の後ろに男性部員が列を作って…
SD:アカン(笑)
亜里紗(岡嶋):「清水さんが動き回るのも大変かな〜と思って、我々の方で待機列を作っておきました。
ではよろしくお願いします」
そのりくつはおかしい。
亜里紗(芽衣子):「よろしくもへったくれもあるか! いいから手を拭くもの持ってきなさい!
自分のチョコくらい自分でつまめ!…
あと亜里紗、こういうのは最初に部長に出すものじゃないの?」
亜里紗:「いや、いきなり部長にあ〜んしてもらうのはどうかと思ったので、まずはすだめさんで練習を…」
亜里紗(真帆):「そこは気にするんだ」
亜里紗(凛々子):「結局、すだめさんに対してやりたいだけなんじゃないの?」
亜里紗(志真):「こんなことをやっていると、生チョコがダメになってしまいますわ。
わたくしたちで手分けして、分配してしまいましょう」
亜里紗:「あ〜私が分ける〜! このチョコは渡さないんだから〜」
亜里紗(凛々子):「…さてはあの子、相当余りが出ると踏んでいるわね」
SD:胴元を渡さないスタンス(笑)
亜里紗:これでオチです。
とりあえず、一番最初にお腹いっぱいになったのはカンナさんであると予想。
種明かしというか…これ以上種も仕掛けもないので成功要素だしときます?
SD:お願いします〜
亜里紗:【天真爛漫(13)】。説明…要ります?
SD:バッチリ(笑)不要です(笑)
ナチュラルボーンアイドル体質。
志真:(爆笑)
SD:この状況でのカンナさんのセリフが難しい(笑)
亜里紗:口開けてるところに思いっきり食べ物突っ込んだような状況のような。
SD:そんな感じですね(笑)フォアグラになっちゃいます。
SD(カンナ):「午前中だけで、カンナメモがノート1冊分になっちゃった」
…ご馳走様でした。なんか見てるだけなのに口の中が甘いです…
続けて、志真。こちらは打って変わって…
志真:昼食前に倉庫へと向かった一部の資材部員が、倉庫内で遭難しかかった大冒険についてはまたの機会に語ることとして。
彼らも約束の時間には、大量の鎌と鉈を担いで戻ってきていた。
「さて、時間ですね…研究棟まで行きましょうか。
…あ、来る人は軍手と、…マスクはしておいたほうがいいかもしれませんわね」
ぞろぞろと移動する部員たち。
「前に系列会社で、大変なことがあったでしょ?」志真が移動しながら言う。
「どうもうちの研究部が、『うちでならうまくやれる』って、あのあと品種改良をしようとしたらしくて…」
SD:いやな予感しかしない(笑)
志真:「前より多少、繁殖力は押さえられたみたいなのだけれど」
亜里紗:フラグだなあ。
志真:「それでもちょっと増えすぎたらしいのですわ…つきましたわ!」
研究棟に到着した、はずだった彼らは、眼前に広がる光景に唖然とした。
北遠野重工が世界に誇る研究技術の粋を極めた部署であるはずの研究棟は、今にも鬱蒼とした緑の茂みに埋もれようとしていたのだ…!
志真(同行した部員):「う、動いてる?…」
かすかに茂みが動いているように見える。
亜里紗:(笑)
志真:「(溜息)…今日、天気がいいでしょう?
まだ少し大きくなろうとしてるみたいなのですわ、…このアスパラガス」
亜里紗:きた〜!
SD:やっぱり(笑)
怖い。超怖い。
SD(カンナ):「(見ない方が良いものを見ちゃいました!)どきどき」
志真:「ではみなさん、準備はよろしい?
…総員、抜刀! 今日中にすべて刈り取りますわよ!!」
で、終了です。
SD:「戦いはこれからだ」エンド?(笑)
亜里紗:1530から開始して今日中って…
それはつまり、刈り取っている間にも伸びてる、ということ!?
いや待て、日が陰って成長が鈍化してから刈り取る作戦に違いない。
志真:このあと、数時間にわたる植物と人類の凄絶な戦いについては、
「食われるかと思った」「もう思い出したくない」「明日の社食のメニューが目に浮かぶ」
などといった断片的なコメントが残されるのみで、仔細は記録からも抹消されている。
SD:社食メニュー(笑)
亜里紗:(笑)
「カンナちゃん、うちの社食はね、アスパラガスの胡椒焼きは無料で食べ放題なの!」
SD(カンナ):「わー美味しそうですね(棒)」(さっきまで動いていたヤツでは……)
志真(カンナ):「しかも、すごく太いですね!(…というか、輪切りのステーキ???)」
亜里紗:見てたのバレバレやん(笑)
志真:これでいいのか? という気もするが成功要素は【科学実験(15)】。彼女も加担してるのでは疑惑。
SD:実験台ですね(笑)OKです。
亜里紗:文字通り、自分でまいた種を自分で刈り取ったのですね…
SD:(笑)
亜里紗:普通なら、「北遠野重工の科学力で刈り取り機を」…みたいな展開なのでしょうけど、予算使えなかったのかな…
志真:開発スピードより成長スピードのほうが速かった…のでわ…
SD:では、■6.RP処理フェイズ(■5の判定)ですね
亜里紗:はい。
SD:【天真爛漫(13)】、【科学実験(15)】ともにうまい採用で!
SD:残り難易度18に対して、13×1.5+15×1.5=42。
亜里紗:あらあらまあまあ。
SD:18−42=−24。やっぱりオーバーキルですね。
ロールプレイフェイズがあまりに面白かったので(笑)
志真:ありがとうございます。
SD:亜里紗さんのは、あまりに亜里紗さんで、【天真爛漫(13)】がはまりすぎでした。
亜里紗:こっちが主戦場!?と踏んでいたので…
成功要素に説明不要はちょっと嬉しかった(笑)
SD:志真さんのは、過去のシナリオとのリンクが完璧ですね!
倉庫閉じ込め事件とのリンクもあったのですね。
志真:そういや、倉庫いくだけで話になっちゃうんだよなーと、倉庫の詳細はスキップするようにしました(笑)
SD:確かに(笑)
亜里紗:カンナさん大変だなあ。
SD:これ、カンナさんインターン1日目の話ですよね(笑)
亜里紗:いやまあ、何日目でもいいですけど…
亜里紗:毎日毎日このレベルでどったんばったん大騒ぎしてるのか資材部は!?
これにて無事、M*達成です!…社員が無事だったかわからないけど。
SD:では、■8.解決フェイズ(オチ)ですね。
SD(カンナ):メモ「人を襲うアスパラを、社内アイドルがみんなに手渡しでお裾分けしてました、まる」。
SD:情報(ネタ)量が多すぎて、オーバーフローしてしまったカンナさんでした。
亜里紗:そもそもネタ多過ぎという経験が、過去のカンナさんにあったのかどうか…
SD(カンナ):「(目をきらきらさせながら)先輩方、明日からも(ネタの供給を)よろしくお願いいたしますね!」
亜里紗:カンナさんを送ってあげたいけど、主に研究棟の残業があるために一人で返してあげた資材部であった。
SD:きっと、お土産に、チョコレートをかけたアスパラを持たせられたに違いないです(笑)
亜里紗:「なら私が一緒に帰ってあげるねっ!」
亜里紗(芽衣子):「いーからあんたも手伝いな・さ・い!」
亜里紗:「そんな殺生な…(襟首つかまれてジタバタ)」
SD:鉄板の終わり方(笑)
亜里紗(カンナ):「(…またノート出さないと)」
志真:なんとか、これしか思いつかなくて…
SD:いやー面白かったです!
志真:最近会社であったのよ。たけのこだけどね。
亜里紗:そうだったのか!
SD:リアルであったんですか(笑)面白い。
亜里紗:それは山一つ分レベルですかね…。
志真:5本いただいて、家じゅうの鍋という鍋を総動員してその晩にあくぬき。おいしゅうございました。ありがとうございます。
SD:ありがたいけれど、急にもらうと大変ですね(笑)
志真:逆に亜里紗が漫才でくるのは、久しぶりで新鮮でした。
亜里紗:この機会を逃すと、こういう日常漫才をメインにする機会はない!と思ったので(笑)
あと、これを覚えたカンナさんに、英才教育の方で、香織に「はい、あ〜ん☆」をいつかやって欲しい!(爆)
SD:なるほど、カンナさんならやりそう(笑)
亜里紗:カンナさんなら実質的に毒物を口に突っ込みそうですが(笑)
リアルとの関連で言うと…出張帰りで部内にチョコレートを持ってくるのは、どっちかっつーと私なんですよね…
マレーシアとかですと、飛行機が早朝で空港内で開いている店が…というのもあって、正直、東南アジアの暑いところからチョコレート持ってくるのはどうなのか? と思うのですが、ほんと、ほぼチョコレート一択というような状況に…
志真:なるほど。
亜里紗:…たぶん、宗教的に一番無難なんだろうな……ということで、普通の資材部員には名前がなかったのです。
志真当たりが出張帰りなら、もっといいもの持ってきそうですが…
志真:私は今の職場的には、どう配るか悩むほうかー。
でも海外からだと、あんまり日持ちしないもの持って帰れないよね…
亜里紗:生チョコとか、絶対あり得ません(笑)インドだと、とりあえず賞味期限見るとか…
SD:そこからですか(笑)
亜里紗:現地日本人の名言「(缶コーラ見て)流石4つ星ホテル!このコーラ、賞味期限切れてから3週間しか経ってない!」
志真:(爆笑)
SD:凄すぎる(笑)
亜里紗:まあ確かに缶コーラだから、賞味期限切れても飲めますけどね…
志真:まあねぇ…うーん。
SD:ともあれ、有り難うございました〜
亜里紗:ありがとうございます!
志真:たのしうございました。